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急性胃腸炎なって更新遅れました。申し訳ございません。

 この世界に来てから早くも1週間。現在の所持金は10万グル。1グルは日本円の1円と同じくらいの価値ということがこの前発覚したのでそこそこ貯まったかなと思う。


 討伐系のような命を賭ける依頼と比べて犬の散歩や薬草採取の依頼は報酬が少なくて結構苦労した。実際の依頼報酬は5万グルなのだが薬草採取時に雪ノ草というレアな草を間違って持っていったら7万グルで買い取ってもらえた。少し多めに採取したおかげで以来も達成できてホクホクである。


 まだランクが上がっていなくて討伐依頼もあまりないランクなので普通は装備とかは揃えなくても問題ないのだが俺の場合は違った。討伐依頼を受ける前にある程度戦って能力を上げておかなければランクアップした際にろくに依頼もうけれずに所持金が底をつくという事態がおこりかねん。


 そこらへんにいる超級雑魚の魔物は一般人でも護身用の剣で難なく倒せるので討伐対象ではないらしくまずはそいつらを狩って能力を少しずつ上げていく。というかこの世界の一般人ってたくましいのね。一般人の1割の能力しかない俺には激戦になりかねないからある程度の装備をしておきたいところである。


 手元に3万グルは残しておきたいので7万グルで装備を整えることにした。まずは武器。異世界来たら武器を持ってみたくなるのが男の心情ってやつでしょ。多分。


 「とりあえず武器屋きたけど種類ありすぎて迷うな。剣も使いたい。弓もいいけど扱えるかわかんないし。槍もいいな。」


 我ながら目移りが激しい。この世界では武器や防具の需要は多く、鍛冶屋の数もそれなりにあるらしく値段はあまり高くない。7万グルもあればそこそこのものが買えるというのが目移りの要因にもなっているのだが。流石に全額を武器に使うことはないが何を買っていいものやら。


 「お、あれ安くていいかもしれないな。」


 俺が目をつけたのは3万グルのサイス(中古)。そう、死神が持っていそうなあれだ。血の能力的にも合っているしカッコイイ。厨二病予備軍?の俺はその鎌を手にとってみる。


 「お、重い・・・。俺の最弱筋力では厳しいかな・・・。」


 そう、俺の筋力は1だ。試しにそこらの片手剣を持ってみたがそれすら重いのだから鎌など振るえるはずがなかった。


 「当面の目標はこれを使えるようになることかな・・・。」


 思わぬお預けをくらった俺は高性能なサバイバルナイフのようなものを買って再来店を誓った。武器屋のおっちゃんの話では大型の武器はギルドカードみたいに出し入れ自由にできる魔法を1万グルから(大きさによって変動)やってくれるらしいが戦えないと意味ないんです。


 次は防具である。サバイバルナイフが2万グルだったので5万グルが予算である。防具は命を守る物ということで武器より若干高めだが買うものはわりと早く決まった。あのサイスの面影が消えないままな俺は真っ黒なローブとその中に付ける胸当てだけを買った。合計5万グル。サラサラな肌触りの漆黒ローブが欲しかったが20万グルだったので諦めた。買ったのはゴワゴワでそこらへんにあるようなやつだ。こちらも再来店を誓って退店することになった。


 装備は整えた。あとはそこらへんの超級雑魚を狩りにいくわけだがちょっと不安である。誰かとチームを組めば止めだけささせてもらって成長できるかもと思ったが図々しいにも程がある。最初に仲間を探さなかった俺は愚かだと言われるかもしれない。元の世界でも友達が少なかった俺に1週間で仲間を探せなんて無理ゲーにも程があるわけで。知り合いなんてギルドの受付とダインしかいないのだ。


 あ、言っておくがこの世界に飲用回復薬なる魔法の液体は存在しない。その件に関してはダインが「飲んで傷が癒える薬があるなら俺の独身という心の傷もとっくの昔に癒えてるわ。」と言っていたので多分本当のことだと思う。


 考えててもあれなので俺は買った装備を身に付けて街道へと歩を進めた。装備は身に付けないと意味ないんだからね!とは言うが実際に買って忘れるのは至難の業でゲームならではだと思う。


 「とりあえず薬草採取の時に出たスライムみたいなのでも狩るか。」


 最初の敵の定番であるあのヌルヌルした魔物を狙って俺は村を出る。


 ガサガサ・・・。


 その時、道の脇から木を揺らす音がした。明らかにスライムではない。


 「おれ、死ぬかも・・・。」


 そうつぶやいた俺が見たのは銀色に輝くアレだった。


この回は将来改訂濃厚ですな(笑)次回、アレとの初戦闘!!

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