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冒険者についての説明とか色々です。

 結局、自分の未知なる能力に妄想力をフル稼働した俺は一睡もできなかった。軽い自己嫌悪をしつつベッドから体を起こす。今日から冒険者としてのスタートだと思うとそれすら軽く思えるのだが。


 「これでしょぼい能力だったら神様に文句いうしかないな。」


 苦笑いしつつリビングへと向かいダインに声をかけた。ダインはコーヒーらしき液体を口に運びながら返事をしてきた。


 「おはよう。すごく眠そうな顔してるな。お前もコルヒ飲むか?」


 どうやらコルヒというらしい。名前がコーヒーに似ているそれはまんまコーヒーの味だった。名前こそ違えど食文化はそこまで前の世界と変わらないらしく微笑みながらコルヒを口に運んだ。そのままダインによって運ばれてきた朝食を頬張りながらギルドについていくつか聞いてみた。


 まず登録手数料は無料らしい。所持金がない俺にとっては喜ぶべき点である。そして、ギルドに登録した場合のデメリットについて聞いてみたが特に無いらしい。冒険者ギルド以外は細かいデメリットがあるらしい。冒険者という職業は命を資本としているため他の職業より優遇されているらしい。ありがたやありがたや。


 ランクとかもあるらしいのだがそれはギルドで聞いてくれとのこと。ダインもそこまで暇ではないようで朝食をとり終え、外へと出かけるみたいだった。俺もダインと同じタイミングでギルドへと向かうことにした。流石に昨日知り合ったばかりの俺が一人家にいたらダインもあまりいい気はしないだろうからな。


 ダインの家から左に向かって歩いた突き当たりに冒険者ギルドはあった。見た目は二階建てのちょっと大きいロッジのようなものだった。中に入ると両サイドに円卓がいくつかあってそこを通り過ぎると受付が3つあった。そのうちの左側の受付のとこに行って声をかける。


 「あのー、冒険者として新規登録したいんですけどー。」


 「はいはーい!それじゃこの紙に名前と好きな女性のタイプ書いてね!!」


 うーん。ここは普通、名前と職業と使える魔法の属性とか書くものじゃないのだろうか。わかんないけど異世界ならこれが普通なのかもしれない。うん、きっとそうだ。


 えーっと、名前はコハク、好きな女性のタイプは色白、童顔、貧乳でおしとやかっと。


 記入を終えた俺は紙を先ほどの受付に渡した。紙を受け取った受付は若干怪しい微笑みを浮かべながら説明をはじめる。


 「ありがとうございます。私は受付のサリアです。これからこの紙を持ってこの水晶に手を触れてもらいます。そうすると紙がギルドカードに変化します。紛失すると再発行するのに10万グルかかりますので気をつけてくださいね。それではこの水晶に触れてみましょう。」


 1グルが日本円でいくらなのかはわからないが無くさなきゃいい話なのでとりあえず今は頷いておく。水晶に手を置くと逆の手に握っていた紙が光に包まれてカード状に変化した。内容は後から見ることにして受付との会話を再開する。


 「ギルドについての説明をお聞きになられますか?」


 「お願いします。」


 「まずランクについてですがコハク様は冒険者になられたばかりですので一番下のランクであるFランクとなります。ランクはFランクから始まってE,D,C,B,A,AA,S,SS,Zとなっております。ランクアップする方法は自分の同じランクの依頼を10個達成することでできます。次に自分のランクより上のランクの依頼を達成した場合です。ランク1つ上なら5個分。ランク2つ以上離れてる場合はその依頼を達成するとそれだけでランクアップできます。」


 地道にコツコツやってもランクを上げることは可能だし自信あるなら一気にランクアップもできると。なるほど。


 「自分のランクより2つ下のランクまでの依頼は受けることはできますが依頼の数も有限であることから1月5個までとさせていただきます。その場合はランクアップには無関係となりますのでご了承ください。以来はチームで受けることもできます。1チーム3名まででチーム内でランクに差がある場合はランクが一番上の冒険者が自動的にリーダーとなり、ランクアップにカウントされるクエスト数はチーム全員がリーダー基準で変動します。」


 わかりにくくなってきたけどCとDの冒険者がチームを組んでCランクの依頼を達成した場合はDランクの冒険者も1個分しかカウントされないということらしい。


 「また特例としてS,SS,Zランクの冒険者は色々あるんですがそれはその時にお話しますね。依頼は受付の両サイドにある掲示板から好きなのを持って持ってきていただけますと受けれます。その際にギルドカードを提示していただくことになります。他にわからないことがありましたら随時お聞きください。」


 ギルドカード無くして依頼受けたい場合は10万グル払うということらしい。ギルドカードは手元から離れると魔法で消えて「カード」と念じれば手元に出てくるらしい。カードを持ったまま攻撃でも受けない限り大丈夫らしいので一安心ではある。


 ギルドカードは名前と職業、ランク、各能力値が記載されているらしいが他人に見せる場合は「許可」と念じなければ名前とランク以外は他の人には見えない仕組みになっているらしい。ちなみに一般人の各能力値の平均は10。この世界に生息する生物での最高値は30とされているらしい。つまり1違うだけで能力はかなり変わる。そこで俺は自分のギルドカードを確認する。



名前:コハク(F)

職業:冒険者(血操師)

体:1

魔:1

力:1

敏:1

特殊:血の成長、血の裁き、色白で童顔で貧乳が好き


俺の頭の中で何かが弾けた音がした。キガスル。

色々おかしな主人公ですがいいやつなんです。多分。ストックはまだありますがこれからは1日1話分を更新していく予定です。次回は能力の詳細だとか解説だとか色々。感想とかあったら何か行動を起こすかもしれません。多分。

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