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いいいちにち

作者: 秋葉竹
掲載日:2026/05/16


 


白い

孔雀って

知ってた?


生まれて初めてみたのは

とある温泉で


駐車場から建物への短い道中

ちぃさなオリがあって

そこに孔雀が数匹飼われている


中に

白い孔雀がいたんだ


おまけに

孔雀の鳴き声だって

初めて聴いた


あまり

美声じゃなかった


化鳥が吠えてるような声と

雉がケーンと鳴いてるよな声

二種類聴いた


あるいは

「ミョー」とも聴こえたかな


ひとは

至るところで

いろんなことを経験するんだな


飼われてるのが

悲しいだなんて

想わなかった


わたしだって

世界に飼われてるだけの生物だから


身体がぬるぬるになる(表現違うかも)

露天風呂の温泉水に浸って

それで顔でも洗おうものなら

皮膚がぬるぬるに

あ、間違えた

スベスベになること間違いなしだ

の、ハズだ


バカ


違う

白い孔雀のはなし


白い孔雀って

生き辛いのかな

あるいは誇らしいのかな

人間の気持ちもよくわからないわたしが

孔雀の気持ちなんて

わかるわけ無いのになぜか考えてしまった


待ち合わせの時間まで

暇だったので

温泉水を飲んだ

浸かってるヤツじゃないよ

飲泉とか書いてあって

チョロっとそれっぽいホースから出ている

凄いのは

それが炭酸水だったってこと

あ、そうか

むかし温泉街で

やたらと炭酸せんべい売ってたのは

こういう炭酸水を使ったせんべいだったのか

なぜ炭酸せんべいなのか

そのネーミングの理由が初めてわかった


今日はいいいちにちだ


いろんな

「初めて」づくしだ


こんな日があるから

日常のすこし灰色の生活だって

耐え忍べるのだ


ホントかな?


ま、今日がいいいちにちなのは確かだし


あとは

あのひとが出てきてくれたら

少し遅い昼食でも摂ろうか


せっかくこんな山の中に来たんだから

ボタン鍋とか美味しそう







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