第2章Bまでの登場人物紹介(ネタバレ注意)
■■■ 賢者およびその関係者 ■■■
【リート/ネム】
スコラロス王国で最強無欠の賢者と呼ばれる、女神が意図的に殺し転生させられた少年。元の世界での名前は「ネム」、現在は「リート」。第2章B終了時点で一六歳。
女神の加護により魔法の無詠唱・無尽蔵の魔力などを得ており、グレンから剣術を学んだ事を活かし、魔法剣による戦闘が得意。
魔災の元凶である厄災の魔女ヴィルフィが、かつて現実世界で仲良くしていたコトノだと知り、魔女討伐に乗り出す王国や教団と自らの想いの狭間で葛藤する。自らが理想を忘れないように、異世界ライアッドでも小説を書くことになる。
チート能力を持った彼の存在が魔災の本当の原因であり、彼自身はそのことを知らない。
【ベール】
リートの幼馴染の少女。第2章B終了時点で一六歳。リートよりほんの少しだけ産まれるのが早かった。
父親が狩人をしていることもあり、自身の身体能力を駆使して、弓でアクロバティックに攻撃することが得意。魔法学校で学んだ成果として、多少は回復魔法も使うことが出来る。
幼い頃リートに恋心を抱いてから今まで共に過ごしており、魔女討伐では魔女ヴィルフィにとどめを刺した。その後魔女の森脱出ではトレイスと協力し巨大な魔物の退治に成功。王都に戻ったベールはリートが小説を書き始めた事を聞いて、彼の小説を読み始めることになる。
リートに対しては絶大な信頼を得ており、彼女の行動は基本的にリートのために行われる。リートに対しては少しお姉さんのように振る舞うところがある。
【キャロシー】
崩壊したトリンフォア村に住んでいた少女。年齢はリートの二つ下の一四歳。
格闘術を得意とし、幼いながらもその破壊力は成人男性をも軽々と上回る。反面、魔法は一切使えず遠距離からの攻撃ができない。
リートたちにトリンフォア村の崩壊から助けてもらったことがきっかけで、彼らの魔女討伐に志願。魔女の森脱出時にはリートと共に凶暴化したモンスターを倒すことに成功。王都に戻りリートと話す中で、元々持っていた魔女への嫌悪感を薄れさせていき、リートの想いに同調する。
基本的には礼儀正しく人情に厚い。年齢相応に緊張もする。ヴィルフィに対しては元々あまり良い印象を持っていなかったものの、ここ最近は変わりつつある。
■■■ 厄災の魔女およびその関係者 ■■■
【ヴィルフィ/コトノ】
スコラロス王国から厄災の魔女と呼ばれている、一度死んで異世界に転生した少女。第1章B終了時点で一六歳。現実世界では「コトノ」、異世界では「ヴィルフィ」。
そこまで魔法の才能があったわけではないが、努力量でカバーし、十万冊の魔導書を学び様々な魔法を駆使する。また世界の底で「再生能力」のような能力が顕現し、傷を受けても命さえ落としていなければ回復する。
現実世界でネム(リート)と出会い恋心を抱くが、彼が自殺したと思い後を追う。彼が異世界転生した事を知り、自らも同じ世界へ。異世界ライアッドではトリンフォア村で生まれ、村の居心地の悪さと父親からの虐待から家出し、魔女の森で魔女ガラリエに出会い弟子入りする。そして魔女討伐へとやってきた賢者リートと戦い敗北し、魔女の森の崩壊に飲み込まれる。世界の底で聖龍ティアマットと出会い共に脱出。意図的にネムを殺した女神シゼリアードを殺すため、彼女と繋がりのある預言者ティアルムおよびザペルに会いに教団本部を襲撃、ティアルムを連れ去った。王都から逃げる道中、父親であるハーデットがグレンと決闘している場面を目撃し、ハーデットと共に王都から脱出する。
ロック音楽が好きで自らの考えの多くにその歌詞が根付いている。転生前から行動派ではあったが、その行動に対して後悔の念を抱くことも多い。ガラリエから教わった事を踏まえて、自分の理想を叶えるための我儘を貫く魔女として振る舞う。
【ティアマット】
かつて女神に仕えていた聖龍。
龍の力は封印されており、世界の底のような魔力が流れる場所ではその姿が維持できていたが、地上に出ると封印の影響で黒猫の姿になり力が発揮できなくなる。
女神シゼリアードに一目惚れし彼女に仕える事を心に決めるが、彼女がリートを異世界ライアッドに転生させ世界を危機に晒したことから反発し、力を封印され世界の底に閉じ込められる。魔女の森の崩壊によりヴィルフィと共に脱出、女神討伐へ協力することになる。
基本的に偉そうな口調だが、なんだかんだ付き合ってくれる良いドラゴン。
【ガラリエ】
魔の森に数十年住んでいる魔女で、ヴィルフィの師匠。第1章B終了時点で既に死去。
かつてスコラロス王国に仕える魔法使いで、同時に魔法学校の講師もしていた。仕事を行う傍ら世界の構造について研究していた。しかし女神の天啓により、処罰されることに。天啓を告げた預言者ザペル本人の手助けもあり亡命、そこから魔の森に住み始める。年を経ていつ亡くなってもおかしくない状況の中、森に現れたヴィルフィを気に入り弟子にする。以後、ガラリエは死ぬまでヴィルフィに自らの知識を伝え続けた。
■■■ 魔災対策機関クスウィズンおよびその関係者 ■■■
【トレイス】
リートが通う王国の魔法学校の一つ上の先輩の少女。第2章B終了時点で一六歳だが、リートよりも学年は一つ上。
氷魔法を中心とした戦いが得意で、詠唱の有無や魔力の限界量を見なければ、リートよりも魔法の使う能力が高い。また身の丈ほどある大盾による近接打撃と防御もこなす。
学生ながら魔災対策機関クスウィズンの研究チームおよび救助チームの双方に所属する。王都の魔法学校で賢者リートに接触したことがきっかけで魔女討伐へ同行。崩れゆく魔女の森を脱出後、魔女討伐へ葛藤を抱いているリートに対して中立的な立場として彼の想いを支えていく。その後クスウィズンの研究所にて、同胞である研究者リスターに対し魔女に味方するように依頼。自らは王都の騒動に乗じて預言者の誘拐を企てた魔女に対し接触する。
無表情で感情が読み取れない側面もあるが、自信家な部分があったり、魔災の原因解明と解決に全力を注ぐなど熱い部分もある。
【リスター】
魔災対策機関クスウィズンの研究チームに所属する研究者。
研究者で運動不足でありながら、身長がとても高く、身長の低いトレイスと並ぶとそれが際立つ。
クスウィズンの研究室で魔石の研究をしているところ、トレイスから魔女のノートを見せられ、魔女の味方になるように頼まれる。
証拠至上主義で、トレイスよりも女神信仰が嫌い。彼女の意見に真っ向から立ち向かってくれるトレイスの事を信頼しており、彼女の言うことであれば聞いてしまうお節介焼きでもある。
【マリン】
トレイスの同級生であり同じ研究室を使っている女の子。
研究には熱心だが、やや運動不足により体力が低い。
情報を集めることが好きで、リートやトレイスに対してトリンフォア村の崩壊や、王都のモンスター襲撃などを伝える。
トレイスのことを同級生ながら慕っており、将来は彼女のようになれたらと思っている。
■■■ セネシス教団およびその関係者 ■■■
【ティアルム】
王国の国教であるセネシス教で、女神の天啓を受ける事ができる唯一の預言者。二〇代。
魔力が高く、相手の動きを拘束する光魔法を得意とする。反面、身体能力は低いため近接攻撃を受けることが苦手。
まだ年齢的には成熟していないが、女神の天啓を受けることが出来た彼女は父親であるザペルに教団の運営を任せて、預言者としての役目を全うすることになる。魔女の森崩壊後、女神から天啓を受けて厄災の魔女討伐へと王国と教団を導く。しかし魔女ヴィルフィが教団本部へ突撃し、反抗するも最終的に連れ去られてしまう。
女神の事を崇拝しており、その言葉に楯突く者には容赦しない。しかし自分の中で世界平和を実現したいという信念は持っており、基本的には人々にとても優しい。天然が少し入っている。やけにトレイスのことが好き。
【ザペル】
セネシス教団の統括を行う権力者の男で、預言者ティアルムの父親。
かつてセネシス教で預言者をしており、現在は娘にその役目を譲っている。彼が預言者だった頃、ヴィルフィの師匠であるガラリエと出会い彼女に感銘を受ける。世界の構造を明らかにしようとするガラリエを応援していたが、女神の天啓により彼女を処罰するよう告げられた彼は、板挟みの中で処罰されかけたガラリエを逃がすことに。それから何年も経ち、厄災の魔女ヴィルフィがガラリエの弟子であることを知り、彼女への疑いを少しずつ薄れさせていく。しかし突如やってきた天使によって殺害される。
セネシス教団の権力者であるが、女神信仰は娘の方が強いほどで、自らは人情に流されるような性格。
■■■ 王国騎士団およびその関係者 ■■■
【グレン】
リートの剣術の師匠である、かつて「王国の矛」と呼ばれた、王国騎士団の団長だった男。
騎士団時代から腕っぷしが強く、己の体の幅に届きそうなほどの大剣を振り回すパワータイプ。消耗自体は激しいものの、大剣を片手で扱い、剣撃の素早さと機動力を上げる事もできる。魔法は使用不可。
悩みを抱える愛弟子リートに対して「理想を胸に抱け」と助言し、彼の精神的な主柱になる。王都が凶暴化したモンスターに襲われた時には、リートと協力し彼らの討伐に成功。しかしそこでかつての相棒であり、厄災の魔女の父親であるハーデットと再会し、王国の未来のため彼と決闘することになる。
騎士団長の頃から、自らの使命が王国の未来のために戦うことであると考えており、そのためには身内であろうが切り捨てる覚悟を持っている。
【ハーデット】
ヴィルフィの父親で、元騎士団に所属。かつてはグレンと相棒の関係だった。
魔法は一切使えないが、片手剣を自由自在に扱うトリックスターのような攻撃を得意とする。
結婚し騎士団を辞めるが、結婚相手の女性が自分の財産や立場が目的だった事を知り離婚。その後、娘であるヴィルフィを引き取るが暴力を振るうなど虐待する。彼女が魔導書に興味を持ち始め、一日一冊買い与えるが、彼女が一〇歳の頃に家出し、そこからは酒に溺れる人生を送る。トリンフォア村崩壊後は王都に流れ着くが、かつての相棒であるグレンに出会い、厄災の魔女の父親として処罰されるところを、決闘という形で彼と戦うことになる。娘であるヴィルフィの声もあり、グレンに勝利。ヴィルフィと共に王都を離れることになる。
騎士団時代はグレン同様まっすぐな性格だったが、離婚してからは人間不信になる。妻だった女に似ているヴィルフィに苛立ちをつのらせるが、反面自らの娘であることから父親らしくも振る舞いたいと感じていた。
■■■ 女神およびその関係者 ■■■
【シゼリアード】
セネシス教で崇拝されている女神であり、リートとヴィルフィを転生させた存在。
意図的にネム(リート)を現実世界で殺害し、世界を崩壊させるほどの女神の加護を与え、異世界ライアッドに転生させる。その頃仕えていた聖龍ティアマットに疑いの眼差しを向けられ、彼の力を封印し世界の底へ閉じ込める。ティアルムに魔災の原因が厄災の魔女ヴィルフィによるものだと嘘を教え、王国と教団を魔女と戦わせる状態へと持っていった。
一見すると穏やかで慈悲深い性格だが、内に秘めた思いは混沌としている。
【???】
ザペルから天使と呼ばれた、女神を崇拝する人物。ザペルを殺害し、次の預言者をリートに仕立て上げようとしている。




