休日②
そしてゲームセンターから出てきた俺と咲は本来の目的のアニメイトへ向かっていた。
結果から言うと色々あったが約1時間程しっかりと遊べるほどには楽しめた。
おれたちは最初50枚ずつスタートから慎重にメダルをかけて言った。
その甲斐あってか俺が110枚、咲が130枚と好調な滑り出しだった。
しかしここで咲が奇行に走った。
もっと貯めてからやればいいものをいきなり
「ここだぁー!」
と言いながらなんと最大メダルとなる99枚を一体の馬に賭けたのだ一気に賭けたのだ。
これにはたまらず俺も声を上げた。
「なんでこのタイミングなんだよ!?せめてやるなら分割して入れればいいだろ。」
「圭人は黙ってて。私はここで勝負を仕掛ける!」
そう言って残っていたメダルをその馬の2着予想のところに全て賭けた。
俺は赤字と呼ばれる100倍率以上のところに2枚ずつ入れあとは馬の成績などから当たりそうな馬にかけた。
ちなみに俺が賭けた馬の中に咲が賭けた馬はいない。
何故ならあれはあからさまに罠だ。
絶対当たると思わせといて外してくるよくあるパターンなのは目に見えている。
そうしてレースが始まった。
結果から言うと咲は当然0枚俺は賭けていた馬が1着をとり現在150枚となった。
そうなるとここからの咲の行動は全て理解した。
「なんでこれが当たんないのー?」
悔しがり、
「ていうかちゃっかり圭人当ててるし、ずるいー」
俺に八つ当たりして
「ねぇ圭人?こんなに可愛い幼なじみが隣で持ちメダル0枚になっちゃったよ?優しくてかっこいい圭人ならもちろん――」
「いや、あげないよ。」
ねだるんだろう。
やべぇ全くの予想どうりだったわ。
自分で自分が怖くなる。
そんなことより、
「なんでよぉー。圭人ー」
「そもそもお前が馬鹿みたいに適当に全賭けなんてするからだろ?」
「確かにそうだけど、うう……。」
そう言ってメダルを貰うことを諦め、涙目になり拗ねた咲が財布を取り出す。
「もういいもん、またメダル買ってくるから」
そう言って、メダルを入れるカップをもって立ち上がる。
別に圭人自信もそこまで怒っていないし咲を少しいじめてやろうとメダルをあげなかっただけである。
そのため、
「ほらよ」
そう言って咲のカップの中にメダルを握れるだけ握りあげる。
多分70枚くらいか?
「え、いいの?」
「そのお金は後でグッズとか買うようなんだろ?」
「うん……ありがと」
「ついでに場所移動するか?」
「する」
そう言って俺の後ろをちょこちょことついてくるかわいい幼なじみだった。
その後はバーみたいなやつでメダルを機体の中に入れるゲームセンター定番のやつを2人でやった。
咲は最初こそさっきまでのテンションで静かだったが、フィーバータイムやジャックポットに入ったりした時には元気を取り戻していつもどうりだった。
そうして最終的には2人の合計メダルは約400枚となり、メダルをゲームセンターに預けて終わった。
そうしてその後アニメイトに行き咲は漫画やグッズを俺はラノベをいくつか買った。
その後もゲーマーズなどもにも寄り、最後に咲が「一緒にクレープ食べたい」と言ったのでせっかくなので2人で買って食べた。
そうしていると帰路につくときには既に6時になっていた。
休日と言っても流石にこの時間の電車は混むようで、かなりぎゅうぎゅうになり、咲のことを抱きしめるような体制になってしまいその状態で約15分電車に揺られていた。
そして当然駅から家までの間には気まずさからか二人の間に会話はなかった。
もしよろしければ感想やアドバイスをお願いします。
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マイナス意見もありがたいです。
もしよろしければどういうところかなどを教えて下さると幸いです。
最近課題が多く上げれてませんでした。
今度テストなのでまたあげれなくなるかもしれません。
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本当にありがとうございます!
他の作品を見ていると自分のものより明らかに字数多いんですが、僕はこのままで大丈夫ですかね?
出来ればコメントお願いします。