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026/100 新都アルトリア

第2章かいしー!

——あれから半年が過ぎた。


 新国の名前は新都アルトリアと勝手にクロフォードさんが決めた。自分の名前が国の名前に入ってるなんてとても恥ずかしい…、でも王としての仕事はとても充実していた。


 新都仮設政府は、僕とシャルル、クロフォードさん、ライオネルさん。


 それと僕と同じ伝令係の同期で、僕より城内の情報に詳しいアリサとノットを蘇生して参加してもらった。


 イデアはというと「妾は、他にやる事がある」と言って王都奪還のあの日以来姿を見せていない…こんな新婚生活ってありなの!? 


 と思いながらも内心ほっとしている。


 アリサは同期、いや伝令係の中で最も優秀で、容姿端麗。太っちょノットが告白してふられたとかなんとかあったような…、そのアリサの提案で新都アルトリアでは各種族がそれぞれの得意分野を生かす形を目指した。


 僕達人は城の再建やおいしい料理をみんなに振る舞う主に内政を担当。獣人族は城の防衛や力仕事や狩りを担当し、エルフ族は魔法でそれぞれのサポートをする事になった。


 僕の仕事は再構築(リビルド) 同族蘇生リザレクションファミリアの力を使って人を増やす事。


 内政を回すために必要な非戦闘員は基本的にランクが低く、ランクFの人であれば一日に一人ずつ復活させる事が出来た。


 クロフォードさんからの依頼で国王様や元老院のお偉いさんは頭も硬いし寿命も残り少ないという事で後回しにし、若い働き盛りの人を優先して建築技師、料理人、農家、音楽家、様々な学者や職人などこれまでに百名ほど蘇生した。


 崩落した西門も再建が完了し、元の街並みに近づきつつある。エルフが住んでいるせいか王国時代よりもとても木々が大きく成長している。


 獣人族が三百、エルフは百五十、その他亜人族も少しずつ合流して来ていて、新都の人口はおよそ六百人程度となった。


 エルフや獣人族の人達の話を聞くと昔から人が作る野菜や果物、それらを用いた料理にとても興味があったらしくノットが仕切ってくれている南南東の外壁街八番区に仮設されている屋台街は連日とても盛況だ。


 毎日外からの獣人族や亜人族の受け入れを進めているため、人数が少なかった時と比べて小さないざこざなどの報告が増えて来ていた。


 やっぱり様々な価値観が混在するため仕方ない面もあるけど…


 そこでノットが種族共通の通貨を発行してはどうかと提案してくれた。ノットは親が商人だったため、お金周りにめっぽう強い。


 王国時代から僕達は通貨を用いていたけどそれはもう使えない、そもそも人以外の種族は物々交換だ。


 だからって新しい通貨、アルトコインって名前にしないでよ…


 僕の顔を堀刻む事だけはなんとか間逃れたんだけど…「あたし! あたしを使ってよ!!」と半ば強引にシャルルが自分の顔をコインの裏面に採用した。


 アルトコインは全部で三種類、銅貨は左目ウインクのシャルル、銀貨は右目ウインクのシャルル、金貨は投げキッスのシャルルとなった。


 そして幸いにもアルトコインっていう正式名称は民衆には広まらず、妖精が刻印されているからか精銅貨、精銀貨、精金貨という名前で流通した。


 さらにノットの意見を聞いて検討した結果、内政人員には働きに応じて毎月アルトコインを支給する、農業や狩りなどで得た収穫物は食材の宝庫である湖に一番近い南の外壁街九番区に中央市場を設置し買い取り、魔物の討伐は城下にギルドを設置して討伐した魔物のランクに応じて懸賞金を支払う事となった。 


 


——そして今に至る。


 これまで魔族からの目立った新都への攻撃もなく平和だ。


 それなのに半年あったにも関わらず百人ぐらいしか蘇生出来ていないのには理由がある。


 Fランクになったことで他族蘇生リザレクションアザーズの練習を始めたのだ。そもそもこの同盟は僕が魔族によって失われたエルフや獣人族の大切な仲間を蘇生する事が条件になっている。


 ただ人体構造の違う他種族を蘇生するのは難しいみたいで難航している。


 「わんにゃー、わんにゃー」


 そう、この猫なのか犬なのかわからない生物こそ、他族蘇生で蘇らせた僕が飼っていた猫のラングドシャだ。


 シャルル曰く、人の場合は僕の構成情報がほぼ同じになるため思い浮かべるだけで蘇生できるらしい。


 ペットだからといって失敗していい訳じゃないんだけど、これはこれで可愛いから良しとしている…、でもみんなの大切な人を蘇生した時にエルフなのに猫耳とかになってしまったら、この同盟は終わるだろう…。


 ルルシー、リッパ、トロンの両親の事もある。しっかりと勉強して蘇生の精度を高めるんだ!


2章は内政系なのか!?内政系なのね?

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