011/100 金髪ハゲ野郎
一日二話いったたわー!ストックなんていらないんだー!!!!w
↑あとで後悔するやつ。
地面に魔法陣が浮かび上がる。
ゆっくりと足元から順に人体が蘇生されていく。
血管や皮膚、衣服まで何もなかった空間から出現する。
万物の理を無視した力。
さすが神様の恩恵だ。
——なんだ?
ウォーターポールの威力が急激に弱まった!
ファリスさんに何かあったのか!?
まだ胸元までしか蘇生は完了してない!
「ご主人様!集中してください!
首から上がトカゲになっても知りませんよ!!」
シャルルの言う通りだ、今は蘇生に集中するんだ!
顔まで無事蘇生が完了し、後は髪の毛だけだ。
弱まっていく水の壁の隙間から戦場が少し見える。
どうなってる?
ファリスさんは無事なのか?
「くっ…、もう魔法も維持出来ないなんて…。
アルト君!君達だけでも逃げて!」
そこには傷だらけのファリスさんが見えた。
特に足の傷が深い。
「へっへっへ!!
最後まで仲間の事を気遣うなんてお優しいエルフさんだぜ!!」
動けないファリスさん目掛けてゴブリンロードが大剣を振り下ろす!
僕の体がぞわっと震えた。
ドォゴーンッ!!!!!
雷の様な轟音が鳴り、辺りに粉塵が舞う。
「何が起こったんだ!?」
「ご主人様!
蘇生した方がいませんわ!!」
粉塵が消えた後には、胴体に大きな風穴が空いたゴブリンロード。
僕達はファリスさんの所へ急ぐ。
「あのゴブリンロードの傷跡…、クロフォードさんの技だ!
蘇生が間に合ったんだ!!」
ファリスさんの横に長身の剣士が立っている。
「大丈夫かいエルフのレディ、お手をお貸し致しましょう。
おっと…、その様子だとお姫様抱っこをご所望かな?」
「ふふ、誰かは知らないけど助かったわ。
見ての通りもう歩けないの。
お姫様抱っこをお願い出来るかしら?」
「はっはっはっ!
その傷で私に切り返してくるのかい!
面白いお嬢さんだ!
私の花嫁候補に入れてあげたいところだよ!!」
「ファリスさん!
それにクロフ…ォ……。」
僕は二人に話しかけようとした所で気を失い倒れた。
——朝の日差しで僕は目を覚ました。
ここは…、何処だろう?
えっと、クロフォードさんがゴブリンロードを倒して。
ファリスさんが無事で…。
「ご、ご主人様ぁ〜!!
もう目覚めないんじゃないかと思いましたよ!!
ひっく、ひっく」
シャルルが泣きながら抱きついてきた。
「シャルル、おはよう。
そんなに泣いてどうしたんだい?」
「ご主人様のばかぁ——!!
あれから三日間もずっと寝たきりだったんですよ!!」
「シャルル、朝からうるさいわよ。
いつか目覚めるって言ったじゃない。」
松葉杖をついたファリスさんが扉を開けて入ってきた。
「アルト君は気を失うのが好きみたいね。」
「そ、そんなんじゃないですよ!
ただ、何故か動けなくなっちゃったみたいで」
ファリスさんも痛々しいけど元気そうでよかった。
「ありがとう。君のおかげで私達は助かったの」
と言って抱きしめてくれた。
僕は安心して泣きそうになったけど、涙は一粒だけにして笑ってはぐらかした。
「ぜーんぶ、あたしが悪いんです!
ご主人様!!
再構築の能力についてちゃんと説明しておけばこんな事には…」
「どういう事だいシャルル?」
「ばかばかばかぁー!あたしのばかー!
蘇生する人のランクがご主人様より高ければ高いほど…
大量の生命力を消費するんです。
あの金髪ハゲ野郎はCランクで四段も上…
一歩間違ったらご主人様は死んでたかもしれません!!!」
シャルルはベットの上でぐしゃぐしゃになって泣いている。
「ははっ、金髪ハゲ野郎ってクロフォードさんに失礼だよ。
でも知ってたら僕が怖気付いて最悪の結果になってたかもしれない。
シャルルのファインプレーって事かな?」
「ふーん、それは中々に悪知恵が働く妖精さんだこと」
「絶対に、ぜーったいに!
わざとじゃないですからね!
みんなのいーじーわーるー!!!」
僕が眠っている間に、シャルルとファリスさん仲良くなったのかな。
なんだか楽しい。
絶対絶命の危機を乗り越えた僕達。
そして、これからもっと過酷な道のりが待っているだろう。
…でも。
今はこのひとときを楽しもうと思ったんだ。
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