010/100 同族蘇生
戦いはまだ続くのだ!
キンッ!キィーン!!
金属が激しくぶつかり合う音がする。
…そうだ!まだ戦いが終わったわけじゃない!
僕は途切れた緊張の糸を結び直し、ゴブリンの手から剣を剥がす。
「ファリスさん!
こっちは片付きました!
加勢します!」
「加勢って君達どっちもGランクでしょ!
足手まといにしかならないわ!」
確かに僕らじゃDランクのゴブリンロード相手じゃ何も出来ない…。
「糞ゴブリン共め、あんな雑魚に殺られるとはな。
生き残り、ちょっとはやるじゃねえか」
ゴブロンロードが僕の方を睨んでいる。
生き残りっていうのは僕の事か。
「三対一は流石にまずいか…
俺も本気を出させてもらうぜ!!」
「闇の精霊シェイドよ 我に従い 強靭な剣となれ!!
ダークソード!!」
ゴブリンロードの大剣は禍々しい紫色のオーラを纏った。
「ちょっとゴブリンが魔法なんて聞いてないわよ!」
ゴブリンロードは闇精霊の魔法が使える。
ダークソード…厄介だな。
「ファリスさん!
その剣の攻撃で傷を負うと治癒魔法が効きません!
気をつけてください!」
「ご忠告ありがとう、アルト君。
でも無傷で倒せるような相手じゃないんだな、これが」
確か…四大精霊魔法に対する半減耐性を持っていたはず。
シャルルの風精霊の魔法も期待は出来ないな…。
となると…。
「シャルル!
同族蘇生の力を使おう!
このままだと全員殺られてしまう!」
「えー!!!
ちょっと今戦闘中ですよ!
術式発動中はあたし達完全に無防備になっちゃいますよ!
死んじゃいますって!」
ゴブリンロードがファリスさんを攻撃した足を止めない!?
こちらに向かってくる!
「そう来るのね、小賢しい」
「へっへっへ!!
頭数を減らすのは戦いにおいて常識だろう!!」
「水の精霊ウンディーネよ 我に従い 激流の柱となれ!
ウォーターポール!!」
僕達の周りに水の壁が出現した。
回転する水流が激しく、ゴブリンロードの斬撃は流されて僕達には届かない。
物理攻撃を弾くなんて、ファリスさんは相当な魔力の持ち主みたいだ。
その威力ゆえ僕達も外に出る事は出来ない。
さらに視界もかなり悪い上に水流の音が凄い。
遠くにいるファリスさんの声は聞こえない。
僕達の声も外側へは届かないだろう。
でも、近くにいるゴブリンロードの声はかすかに聞き取れた。
「…っ、……う!!
水……の魔法が………のか!
この場所だと………厄介じゃ……か!!」
…そうか!泉があるからだ!
水辺では水の精霊ウンディーネの加護がより強くなる!!
きっと魔法の持続時間も長くなっているはずだ!
「シャルル!
今がチャンスだ!」
「えええーー!!
魔法解けちゃったら終わりですよ!!」
「それはきっと大丈夫!
僕を信じて!!」
「どこから来た自信ですか!?それ!!
もう!どうなっても知りませんからね!?」
言い終わるとシャルルは僕の肩にちょこんと乗ってくれた。
さて、誰を蘇らせるのがいいんだろう。
ゴブリンロードはDランクだから最低でもCランク以上。
そして四大精霊の魔法には耐性があるから剣士だ。
闇に相反する光の精霊ウィル・オ・ウィスプの加護を受けている人がいいな。
急に召喚されてもすぐに戦えるような性格で…。
そうなってくるとあの人しかいない!
王国第二騎士団の団長!
閃光の細剣!
「シャルル、準備はいい?
誰にするか決めたよ!」
「くれぐれも変な人はやめてくださいよ!」
「わかってる!
じゃあ、いくよ!」
「はい!」
目を閉じ集中する。
自然とシャルルと呼吸が重なる。
そして僕とシャルルの精神は完全に同調した!
「閃光の細剣!クロフォード・ツヴァイ・イヴァーリスを蘇生する!!」
「「再構築!同族蘇生!!!」」
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