なろう小説について思うこと
読む前に注意です。
感情に任せて書いたせいでメチャクチャ攻撃的な文章を書いてます。投稿前に読み直して自分でも若干「うわっ」となったほどです。それでもまぁせっかく書いたのだから、消すのはもったいないよね、て気持ちで投稿しました。
そんなのでも大丈夫な人はよろしくお願いします。
どうも初めまして、滋賀ヒロアキです。
昔から、この「小説家になろう」では異世界ものが量産されています。
先日時点で、『異世界』というワードだけで検索をかけたところ、なんと129049件ものヒット数がありました。
いやぁ、すごいヒット数ですね。エンドレスエイトのループ回数の約十倍と言えばそのヒット数の多さがわかるでしょうか。
あ、ちなみに言っておきますが、僕はなろう系でよくある「俺TUEEEE」だとか「ハーレム」とか「チート」とかは大嫌いです。小説検索をするときには、それらの単語を除外ワードに設定して検索してるぐらいです。
まぁそれはともかく、さっさと本題に入りましょう。
以前とあるサイトで、ものすごい意見を見ました。
その意見は、
「今のなろうサイトに異世界チーレムが溢れてるのは仕方ない。最近の読者は、修行編とか悪役の活躍とか苦境とか嫌ってるから。そんな読者に合わせればなぁ……」
というモノでした。
そのコメントを見たときの僕の気持ちは「オイオイ嘘だろ?」というものでした。
いやまぁ、修行編がウケないっていうのは前々から知ってたけど、悪役の活躍とか苦境すらウケないって……。
さらにさらに別のサイトでは、
「それなりに人気もあって文庫化もしていた作品が、Web版の方でちょっと視点変更をしただけでその掲示板が大荒れして、結局更新停止してしまった」
という出来事があったというコメントがありました。
……オイオイオイ、まるで意味がわからんぞ。
視点変更で掲示板大荒れってどういうこっちゃ?
視点変更って、昔の小説からあった技法だよね?物語をより深く味わうためのモノだよね?
なのにそれが批判の嵐って、おかしくない? その視点変更がよっぽど下手くそだったのならまだしも、見た感じそれでもないっぽいし。
なろう系読む読者って、脳内で場面を転換することすら出来ないの? それとも主人公の活躍だけ見せろ、てことか?
この状況、アンパンマンで例えたらそのヤバさがわかると思いますよ。
要するに、この「なろう」でアンパンマンをやった場合、
・バイキンマンがアンパンマンの顔を濡らしただけで批判の嵐
・アンパンマンは常に元気百倍状態で、バイキンマンを一撃で倒さないと批判の嵐
・視点がちょっとジャムおじさんやカレーパンマンに移っただけで批判の(ry
……こう置き換えると、どれぐらいヤバイかわかりますか?
まぁ、修行編がウケないのは僕もわかりますけどね。僕は嫌いな方ではないけど、さすがに巻またいで引き伸ばされたりすると、苦笑いせざるをえないし。
それでも修行編っていうのはさ、一種の伏線のようなものじゃん。次の話で唐突に新技出しても説得力を持たせるためのものでしょ?
なんでやらないの? まぁガッツリやれとは言わない。それでもなにか主人公が新しい技を考えてるシーンとかさ。それ入れるだけでも大分違ってくるでしょ。
……あっ、そもそもチーレム主人公って、新しい技とか出さないか。
まぁともかく。
修行編っていうのは、何も新技習得だけを楽しむものじゃない。その修行を通して主人公がどのように成長するのか、という点でも楽しめるんじゃないの?
『NARUTO』の螺旋球の習得シーンとか、まさにザ・修行編て感じじゃん。
修行内容は水風船とかを使って面白おかしく茶化しつつ、けれどその中で主人公のナルトが一つずつ成長していく。
そしてその厳しい修行によって習得した技で、相手を倒す。
これでこそ、カタルシスってやつが得られるんじゃないの?
てーかそもそも、今って小説に対する見方が変わってない?
小説ってさ、あくまでも「その小説の世界に住むキャラクターの物語」だよね?
だから、何て言えば言いんだろう……こう、「主人公の背中越しに物語を見てる」というか、「読者は雲の上から眺めている」ていうか……。
今までの小説の読み方って、そんな感じじゃなかった? ……少なくとも僕はそうだった。
それが今では、「主人公=自分」になってない? だから、小説の物語も「現実の自分自身の物語」みたいになってるような気がする。
じゃないと、「この展開気に入らない!」て作者に抗議したり、『自己投影キャラ』なんてのが生まれたりしないよね?
今まで小説を読むときって、『小説内のキャラクター』と『現実の自分自身』に線引きがしてあったよね。でも今じゃあ、『小説内のキャラクター』が『現実の自分自身』になってしまってる。
それは、おかしくない?
こんな理由でチーレムものが量産されていると考えると……なんとも言えない気持ちになる。
面白くもないし。よっぽどレビュー動画の方が面白いわ。
いやまぁね? これが個人で楽しむ分とかならいいんですよ。
なんかムカつくことがあったからストレス発散に書いてみるとか、それこそチラシの裏にでも書いて一人でニヤけてるような━━━そんなのだったら、僕もここまでギャーギャー言いませんよ。
でもね、今の粗製乱造の時代、アンタらの書く作品の一部が、書籍化だのアニメ化だのして世に出回る可能性があるんですよ!?
この意味をもう一度考えていただきたい。
つまりこれらの作品を、今の中学生や、高校生が読むんですよ!?
サイト内だったら、まだ「個人で楽しんでるから」で通るかもしれない。でも「漫画化」とかして公共の場にも出回ったら話は別でしょう。
中学時代の時には、僕はすでにオタク路線へと舵を切り始めていて、学校でブックカバーつけてハルヒの憂鬱を読んでいました。メチャクチャ楽しかったです。
読んでてワクワクしたし、こんな世界があればいいな、て思いましたよ(特に『消失』や『分裂』のワクワク感は今でも忘れられない)。
それが今はどうか。
スマホ。孫。偏差値10。平均値。チート。ハーレム。ご都合主義。無能敵。
ナメとんのか。
こんなクソ小説と一緒に過ごす休み時間なんて、金もらっても嫌だ。
「所詮素人の書く小説なんだから、プロが書いてるヤツと比べるのはおかしい」とか言おうとしてる奴。
書籍化してる以上、もう作者サマは、プロが活躍しているような所と同じ土俵に立ってんだよ。同じ土俵に立ってんならせめて素人以上のは書け。戦闘描写キンキンキンだけとか小説ナメてんのか。そんなので金とるのも、金とられてる人も、なんなんだよホントに。
いやさ、こんな偉そうな口きいてるけど、僕だって上手い小説を書けるわけじゃないよ。
だから、実際に世に出回ってるラノベとかを読んで、「なるほどこんな表現があるのか」て感じで勉強してますよ。
それがあんなキンキンキンとかじゃ手本にもならねぇよ。せいぜい反面教師だ。
こんな盛り上がりもなく、敵も味方も総じて無能で、ロクに世界観も練られていない作品が。
緻密に練られたストーリーで、魅力ある敵と、感情移入の出来る主人公、最後まで緊迫感のある作品。
それらと同列の扱いをされてんのが、僕は無性に腹が立って仕方がない。
以上です。
「いや、その理屈はおかしい」とか、「は?なに言ってんだこのゴミは」という意見がありましたら、遠慮なく言ってください。