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(47)反省と罰。そして原因は身近にある。

さて、タータ様の所へ歩こうと一歩踏み出そうとした瞬間。


「ねーさま!足元ねこちゃんホイホイがいっぱいあるよ!」


可愛いレーアが床に指差してる場所を見たら


はあ!?床の模様だと思ってたのは全部、魔法陣ネコホイホイだった。


「もしや、これがモカさんが踏んだ魔法陣じゃないの!?」


驚いていたら


「面倒くさがりなタータが思いついた事ですね」


呆れた表情で賢者様が呟いて


「皆さん、この魔法陣のってください。すぐにタータの所へ着きますので 」


私達は一面魔法陣柄になってる床へ足をのせると


「浮き島タータニアの管理者への元へ」


賢者様!?ネコホイホイの呪文の所だけ省略した!!



魔法陣により目の前の風景が変わって

知らない風景に私達は立っていた。



「ングググ~グーッ」


何か変なくぐもった声がする方向を見ると


口に布をかまされてるグルグル巻きにされてる幼女に……ひと?人かな?何か頭に角が生えてる人物が四つん這いになった上に何と!!



「お兄ちゃん!?」

「えっコハク!?」


ルリちゃんの双子のお兄さん

こっちの異世界と違う世界の竜人のお嫁さんになったコハクお兄ちゃんが四つん這いになってる人物の上に座っていたのだった。


「反省した?僕とルリを離すなんて馬鹿な事をした事を 」


ふわっ笑顔なのに

激怒りじゃないですか!!

もしや、アレがコハクお兄さんを心配して自分の住んでる異世界へ転移したドラゴン族の旦那さま?


「お兄ちゃ~ん!良かった~クソ駄目ドラゴンに隠された時は、私もう気が狂いそうになったよ」


ルリお姉さんが目をウルウルさせてコハクお兄さんの所へ物すごい速さで近づくと


「グググッ………コハク悪かったから、この格好から開放させてくれ……」


「駄目だよ。旦那さま反省を込めてルーンさんがあなたをこの格好にしてるのに、ルリの存在がない世界に僕を連れて行った罰なんだからね」



まさか、ここでコハクお兄さんがいるとは、そしてドラゴン族の人は罰でそんな格好してるのか……それなら仕方ないね。自業自得だよ。


「そういえば、ルーンおじさんは?見当たらないけど?どこにいるのお兄ちゃん 」


「ああ、ルーンさんさんはね、この世界に戻る途中に異次元で面白いものを見つけたからってそれを捕まえに行くって、この場所に僕を送ってくれたあとは知らないんだ 」


えっ?東の勇者さんいないの?

それにしても異次元で面白い物?


「グググッぬ゙ぬぬ~っっっ」


あ、忘れていた。

縛られていた幼女を見たら、すごいウルウルお目々で賢者さまを見ていた。


「タータ、中々いい格好していますね。私としては、そのままにしたい所ですが一応この浮島が何故?見えてるのか聞きたいので外しますよ 」


賢者様はスンとした表情で幼女に手をかざすと、口にかまされていた布と体を巻いていたロープが一瞬で消えた。


「うわあああん。相変わらずケンケンが酷い!うちだって急に現れた東のカラスが結界水晶をちょっと貸してくれって言ったのを断ったらグルグル巻きにされたんじゃー!!!!うぇぇぇん だからタータニアが丸見えになってしもうたんじゃ!!」


幼女が泣きながら、そう叫んだ。


「あールーン君が原因かあ……」

「けど、いつものルーンおじさんなら、ちょーだいって言うはずよ。貸してだなんて」

「そうだね 珍しい事もあるね」

「本当に!」


どうやら東の勇者さんを知ってるメンバーは、ルーンさんの仕業だとわかったらしい。


それにしても

いったい、どんな人物なの、みんなに、こんな事言われてる人って……




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