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(44)やっぱり、浮島といえば……

 さて、どうやって蜃気楼の森に行けるのか、考えた結果ーーー


うむ。あの賢者様を納得させる何て

正直ムリっ!!キッパリ、バッサリ、論破されるわ。


だから、ここは、とりあえず

素直にお願いしますか!


「賢者様、私も行きたいです。そして、蜃気楼の森がどんな所か見たいです!どうか、お願いします」


「にゃにゃにゃっ!リイアさんは、蜃気楼の森に行きたいですかにゃ、リイアさんがぼくを呼んでくれたから、あの美味しいお菓子をご馳走して貰って、嬉しかったですにゃ♪ぜひ、うちにも来てほしいにゃ」


モカさんが、何と私をお家に、お招きしてくれた。


それを聞いた賢者様は、困った表情で、顎に手を当てながら、こちらを見て、そして、後ろにいた。私の両親達に顔を向けて話しかける。


「ローガン君、リリーさん、獣族と精霊の子に招かれたからには、行かないとね。あと、モカさんのご家族にも、リイアちゃんが、モカさんをうっかり召喚した事も、説明しないとね」


「賢者様、そちらのモカさんが来た理由が、うちのリイアが原因なら、親の私達も、もちろん、一緒に行かせてください」


「父さま、母さま、レーアも!」


「レーアが行くなら、俺も行くぞ!」


こうして、私達は、あっさりと、蜃気楼の森に行ける事になったのだった。







「えーーっあの、空に見える土が島なの!!」


賢者様が、私達にも教えてくれた。モカさんの住んでいる所は、何と空に浮かんでる浮島で、『タータニア』って名前らしい。


そう、私はその空に浮かぶ浮島の全体を見てない。屋上にいた大人達は、来る瞬間に立ち会ってるから、浮島の姿を見たそうだ。


そうなんだよ!山やお城みたいな巨大な物は、遠くからじゃないと全体像が見えないんだー

見たかったよ。浮島、つまり、ラピ〇タ~ッ


「…‥…はあ、私も、タータニアが飛んできた所、見たかったな………」


ショボンとしていた私に

ルノーお祖父様とジュール様がこちらに手招きする。


「リイアほら、浮島が見たいんだろう」


お祖父様が取り出したのは、映像を記録した魔道具だった。


「お祖父様、ジュール様、もしかして写してたの!?」


「神殿は、何か起こった事は、映像か音声でも、なるべく残すようにしてるから、今回も神殿に来る飛来物の映像は記録してたんだよ」


「そうなんだ!見たいです。お祖父様」

「レーアも見たいです!」「俺も!」


浮島の映像を皆で見る事に


浮かびあがった映像には、アムカの神殿の

上空が写っており、青空に浮かぶ白い雲が流れてる様子を見てると、やがて、雲の間から何かが現れた。 


ーー緑溢れる浮島の姿を。


(うわーっすごい!マジで、ラピュ〇みたい!!飛んでるやん。映画やゲームみたいだね)



「けど、こんな大きいな島が、空に飛んでたの、何で今まで、気づかなかったんだ?」


疑問に思ったフォルが呟いたら


「『タータニア』はラクーシュの作り主が、簡単に見つからないように、あの島は、結界水晶で見えなくしたり、移動したり、空間移動もしてるから、知ってる人は少ないんだ」


賢者様が、すぐに答えてくれた。


なるほど、あの浮島は、あのラクーシュの作った奴らが作った島だったのか、蜃気楼の森があるから、ゲームの舞台だよね。

そう簡単に見つからないはずなのに

けど、今は島が見えてる状態だ。


そういや、賢者様が

「上でも事件が起こってる」って言ってたし、

何があったのか、気になるけど


今は、浮島へ行ける事になった

ワクワクが止まらないのだった。

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