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(42)大きいものって、近くで見たら何か分からない。


リイアがうっかり、魔法陣でモカを召喚していた時ーー



アムカ大神殿の屋上では、南の賢者、アムカの神官長2人、そして、リイアの両親、王家の姫君、ローズが、アムカ大神殿に近づいてる飛来物を確認する為にいた。


「まだ、こちらから、見えませんね。その飛来物は?」


リイアの父、ローガンが空を見ながら、呟くと


先程、ローレ達に、見せた小鳥型の魔法道具を空に飛ばし、賢者の意識とシンクロさせた小鳥型の魔法道具が、目的の物を見つけるのだったーー


「さっき、私が飛ばした小鳥達によると、それらしきき物は、雲に隠れながら、移動してるみたいなんだよ」


「隠れてる?えっじゃあ、何かしら、やっぱり、目的があって移動してるって事ですか!」


賢者の言葉を聞いて、やはり、アムカへ何か目的があって近づいているのだと


目を瞑りながら、空を見上げていた賢者が


「ん、おや、私が思ったのとは違うのがアムカに来てるっぽいなあ」


のんびりした声で呟くと

急に周りが暗くなり、上を、見上げるとそこにはーー


巨大な浮島が浮いていた。



「あれが、言ってた飛来物なのか!?」


「あれ!かなりの大きさじゃないですか?」


「いったい、あれは?賢者様は、知っていられますか?」


神官長のルノーが、尋ねた。


「知ってますよ。あれは、ラクーシュの作り主が作った神の浮島「タータニア」そして、あの島にある森が、聞いた事あると思いますが、神殿の壁に使われる白樹はくじゅが生えてる「蜃気楼の森」です。おかしいですね。タータニアは、結界水晶で、見えないようにされているのに?」



あの、さまよえる蜃気楼の森がある浮島が、徐々に下降してきて、アムカの大神殿の上で、ピタッと完全に止まった。



「とりあえず、浮島の主に聞いてみますか」


賢者は、偵察に行った小鳥型の魔法道具を浮島の主の所へ飛ばしたのだった。







急に部屋の中が薄暗くなったので、天気が悪くなったのかと、窓から外を見ると、建物全体が暗く見える。そして、外から、人々のざわついた声が聞こえてきた。


「どうしたのかしら、急に暗くなって、何かあったみたいね?様子を見て来るから、リイアちゃん、レーアちゃん、フォル君、モカさんは、ここで待ってて」


そう言ってお祖母様とリンさんは、出ていった。ルリちゃんは、どうやら私達と一緒にこの部屋に待機するようだ。


「この暗さ、天候じゃないわね。さっき言ってた飛来物が来たのかしら?アムカの大神殿の上にあるなら、かなり大きいわね」


「えっ!?そんな大きい物が来てたら、大変じゃないですか?」


私が心配したら、ルリちゃんは、笑顔で


「私の副業は?そして、ローガンさんや、ルノーお祖父様や神殿には騎士もいるし、止めは、南の隠れ賢者様よ?むしろ、過剰防衛じゃない?」


「あっ!そうでした。ルリおねーちゃんは南の勇者様でした。あとみんな、強そうな人達たくさんいますね……」


魔王を、倒すぐらいの力を秘めてる勇者や、一度、魔王を倒してる賢者様がいるから、安心すぎる。いや、むしろ、敵さんが可哀想になってくる。もし、仮に敵が来ても、こっちのチームがツヨツヨすぎて、敵さんに、思わず、ヤバいから逃げてっ!言いそうかも、うん。


「あにょ!近くに、家族の気配を感じますにゃ!」


モカさんの家族が近くに、なぜ急に?

今は、アムカの大神殿は、飛来物から来るから、神殿の入口を封鎖してるって聞いていたけど?


「えっ?どこにいるんだ?神殿の入口は、今、誰も通さないようにしてるって言ってたぞ?」


「うにゃあ~上です。上から、家族や親戚の精霊達の気配を感じますにゃ!!」


「上?!上には、今、謎の飛来物が来てるのよ?モカさん、あなた、もしかして、あ~っもう、ゴチャゴチャいうより、上に行きましょう!みんな、行く?」



ルリちゃんに言われて、私達は、



「もちろん!行きたい」と答えた。


「じゃあ、みんな、後で、リイナお祖母様達に一緒に謝ろうね~☆」


笑顔で、ルリちゃんが「皆で上へ」とつぶやくとルリちゃんと、私達は、キラキラと輝く光に包まれ、あまりの眩しさに目を瞑ると、気づいたら屋上に移転したのだった。




そして、目を開けると、そこには


空では、無くてーーー


「えっ何あれ?よく見たら、岩?地面の下だ。何でーーー?!」


思わず叫んでしまった。


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