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(38)巫女様が、〇〇とは限らない。

 異世界で歩けばお隣さんが勇者である。

そんな、標語が作れるぐらい、すぐそばに勇者様がいるようです。はい。

こちらの世界で、神の巫女に選ばれたリイア(5歳)です。


ホンマ、驚きの連続です。そろそろ心臓が持たない気がします。まさか、お隣さんのルリちゃんが南の勇者さまでした。

ルリちゃんが巫女で無いなら


誰が、前の巫女なのか?


答えは


「もちろん、うちのお兄ちゃんよ!リイアちゃん!」


何と、ルリちゃんの双子のお兄さん

コハクさんが巫女様だったなんて、今までの常識で考えると、巫女は、女性が必ずなる者だと思ってました。



「ルリおねーちゃん、コハクお兄ちゃんは、そういえば、何で来てないの?」


ふと、思った賢者様、前々回の巫女のリンさん、そして、勇者のルリちゃんも来てるのにあの優しそうなお兄さんが来ないわけない。

来れない理由は?


「リイアちゃん、コハクお兄ちゃんが、こっちに来れないのはね、コハクお兄ちゃんの旦那さんに止められたの、お腹に赤ちゃんがいるからって」


ルリちゃんのコハクお兄さんが、来れない理由は、聞き間違いじゃなきゃ、コハクお兄ちゃんの旦那さん?えっ?お腹に赤ちゃん?


またもや、ルリちゃんの爆弾発言が炸裂したーー!



「えっとルリおねーちゃん、確認するけど、お兄ちゃんがお嫁さまなの?」


「そうなの、それも最凶のドラゴン族のお嫁さまになったんだ。お兄ちゃんが、来れないのは、そのドラゴン族のいる世界に行ったからなの、コハクお兄ちゃん、この世界に、ラクーシュに居ないの」


「えっ?ラクーシュに、いない??」


「そう、ドラゴン族の旦那さんが、自分の一族がいる世界で、子供を育ってほうが良いって、コハクお兄ちゃんを連れて行ったんだ……だけど、あの駄竜、最悪な事をしやがった!わたしから、お兄ちゃんの全てを隠したんだよ!!もう、ダメ、わたし、コハクお兄ちゃん探しに行く!!コハクと念話できないのも、魔力や気配が感じられないのも、もう我慢できない。あの駄竜ぶっ殺す!!」



今まで、ほんわかと喋っていたルリちゃんが、コハクお兄さんの旦那さんの話をしはじめたら、段々テンションがおかしくなり、やがて目から光が無くなるとーー

コハクお兄さんを探しに行くと叫びだした。



(ホワッツ!いったい、どうしたの、ルリちゃん?!その前に、お兄さんと念話できちゃうの!?)



私がアワアワと混乱していたら、

ルリちゃんのお母様リンさんが


「ルリ!待って、落ちついて!」


出て行こうとした。ルリちゃんを必死に止めていた。


そして、そのルリちゃんを落ちかせたのは、やはり南の賢者様だった。


「ルリちゃん、ちょっと冷静になろうか、コハク君の事は、ルーン君にお願いしたから、彼なら、かの世界へ行けたと、さっき、連絡があったから、きっと無事に、コハク君を見つけてくれるよ」


「ほんと?わたしが、どんなに、りゅーちゃんの世界へ、行こうとしても、無理だったのに、やっぱり、ルーンおじさんは、すごいね……」


「ああ、彼は、すごいよ。賢者の僕が大切に隠していた君達親子をサラッと発見するしね。だから安心して、ルリちゃん」



それを聞いたルリちゃんは、安心したのか

引き止めてたリンさんの腕の中で泣き出した。



「何………っ?………コハクに、赤ちゃんが出来ただと……?」



呆然と呟く、実の父親、ローレ様

そして、そんな、ローレ様を見て

宰相様は


「おめでとうございます。陛下、お孫様ですね。」


妹のローズ様にも


「うぬ、さすが、兄者だ。兄弟姉妹の中で、誰よりも、早くお祖父様になるとはな!!」


ある意味、褒められていた。





「もおっ、何で、次から次へ、問題が起こるのよっ心が折れるよ。疲れたよ。レーアたん、そんな、疲れたおねーちゃんを癒やして!」


「はい、ねえ様、よしよし、ポンポンです。イイコ、イイコですね」


「おい、こらっリイア、レーアに甘えんな!レーアのよしよし、ポンポン、イイコ、イイコだなんて、レーア、レーア、次は俺にもしてくれ!」



そんな風に、私達3人がワチャワチャと

してる間に、アムカ神殿の上空に謎の飛来物が

やって来るのだったーー。



次回、謎の飛来物にダイレクトアタック!

そして、精霊?いやただの、怠け者がいた。

ーー賢者様のありがたい説教が火を吹くぜ。

の3本の予定です。


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