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(34)情報が多すぎってツラミ

すみません。賢者様の長セリフがマジ長いのと、内容セリフちょっとずつ改定しております。宜しくお願いします。m(_ _;)m

 まさか、すでに異世界転生者とバレてました~

それも、身近な方々にすでに事前連絡されていました。

とりあえず、賢者様の説明タイムの再開です。


賢者様いわく


「この世界の管理者としてのクセで、異世界から来る魂はチェックしてるんだ。色々と大変だからね。特にリイアちゃんの世界、地球から来た魂はこの世界をファンタジー異世界に生まれ変わって、生きる事を楽しんでくれているのは良いけど、このラクーシュをゲームの世界や物語だと思ってる輩が湧いて出て、毎回その処理が大変でね。聞き分けが悪い子らは私と魔王とかが対応したりしてるんだよ」


うわっ?!

それって、異世界から来る方々の

クレーム処理してる事っ!?

えっその前に魔王も!?


「賢者様だけじゃなくて、あの北の魔王様も異世界から来た事故物件みたいな転生者のクレーム処理とかしてるんですか!?」


私の言葉を聞いた賢者様は


「リイアちゃんの前世の言葉で言うならそうだね。まあ転生者より厄介なのが我らを作った神々かな」


今まで、柔和な表情で語っていた賢者様から

またヤバいオーラが醸しだしてきた。


「一応、昔はね私も平凡な人間だったんだよ。はじまりの勇者、双子の賢者、巫女達の話を知ってるよね?北に現れた邪悪な魔王を倒しに行くはじまりの英雄譚を」




はじまりの英雄譚


それは、ラクーシュの北にいた王が

邪悪な魔王となり、世界中が

混乱に満ちた時代に、魔王を打つために

神に選ばれた双子の勇者、賢者、巫女達の物語

神殿や教会で何か行事があると必ず

聞かされたり、お芝居などで見るのだ。


まさか、その英雄の一人が賢者様なの?!



「ただ、それは作り主達が仕組んだ茶番劇でね。魔王の所へ向かう途中に、凶悪な魔物に、襲われている双子の弟を助ける為に、勇者の兄が魔物と戦った結果、勇者は死んでしまった。弟を庇って、その時は私も、庇われた弟も、一緒に戦う仲間達も、呆然としていたよ……そして勇者を殺した魔物は、何故か自分の身体を傷つけて死んでしまったんだよ。そうまるで役目が済んだとばかりに……」


勇者が死んだって

英雄譚には、そんな話無かった

いや、隠されたんだ

スペアのせいで



「そして、旅の途中、次々に仲間が一人ずつ死んで行ったんだ。一緒に旅していた平凡な特別な、力を持たない双子の片割れを残してね」



語りだした賢者様の内容を聞いて

驚愕した。

………まさか、賢者様も



「何となく察したと、思うけど私も双子で産まれたんだ。私が普通の人間で、弟が賢者だった。その偉大な賢者の弟を見守り、支えるのが兄として喜びを感じながら生きていたよ。勇者が死にそして勇者の双子の弟は、気付いたら、容姿が変わり兄の力を受け継いでた。そして、私の弟も戦いの最中、死にまさか、自分も勇者の弟のように変貌しスペア(代用品)になるなんて思いもしなかった」



何て事だ。

酷い酷すぎる、そんなスペア設定を考え実行したラクーシュの作り主は、馬鹿だ。アホすぎる。やはり作り主共は駄目だ。こちらの人間をゲームキャラクターみたいに扱って遊んでいたんだーー許せない。



「もちろん、私だけじゃなく、その時の平凡な双子の片割れはみな、スペアとなって、魔王を倒し北に行き、相対した魔王と戦い、そして戦いが終わり。勝ったのは、勇者になった弟や私達だった。けどね、勝利したのに喜びは湧かなかった。だって本当にこの勝利を受取るはずだった大事な死んだ双子達の事を思いながら倒した魔王の体をぼんやり見てたら、さすがにその時は驚愕したね。魔王が生きてたから、その理由も後から分かるんだけど」



はじまりの英雄譚の真実を聞いて

怒りで震えてる私に

賢者様が気づいて



「ごめんね。リイアちゃん、不愉快なお話を聞かせて、もう少しでおわるから、でね、北の地で、ラクーシュを作った創造者達に会い、それは彼等が仕組んだ事を気付かされたのは、私がこの世界の管理者に任命された時だったんだ。それからだね、スペアのシステムを壊そうと思いながら過ごしてたある日、私の元にスペアシステムのヒビを入れてくれる人物が現れたんだよ。あの時は、まさに好機だったよリンさん」


えっ

お隣の僕っ娘奥様がキッカケですと?!

なんぞ、それ!!!


賢者様はニコリと笑いながら

「だから本当の功労者は陛下だしね、まさか神前に誓う前に婚前交渉してくれたから、勇者と巫女の双子が一緒に産まれスペアシステムが壊しやすくなったんだよ」


そう言った瞬間、大人達はみんな

陛下とリンさんのを見た。



そして、ルノーお祖父様が陛下の顔を見ながら


「賢者様からまさか、陛下が代々、口に出来ないスペアの問題を、解決する切っ掛けを作ってくれたと、聞いた時は、信じられない気持ちで一杯でした。何せ、貴方様は娘のリカが亡くなった後、リカのスペアとなり、婚約者になったばかりのリンに手を出したと聞いた時は、心の底から腹が立ちましたが、先程の賢者様の話を聞いて、ほんの少しだけ、許す気持ちが湧いてきましたよ」



何かサラリと爆弾発言してない?お祖父様!!

リンさんと陛下が

婚約者だった。って、どういう事なの!?


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