(33)怒りは沸騰より早く
リイアは怒っていた。
かのラクーシュの管理主と名乗るふざけたアルパカの姿をした神に対して、
自分達、双子に親切に精霊を契約してくれたと思ったら
きゃつは、私達を監視させていたらしい。
怒り狂う私を見て賢者様は苦笑しながら
「リイアちゃん、物凄く怒ってる?」
「はい、おじさまがいえ、賢者様が気づいてなかったら、わたしはずっとアルパカ神にずっと無駄に感謝してました。そして、あの可愛い精霊たちを監視役にするなんて、許せないです」
「そうだね 新しく神と名乗った輩だけど僕も困った対象なんだよね。こっちに断りもなく色々と何やら始めようとしてるみたいだし僕としても許せないんだよね」
やっぱりアルパカ神、ゆるすまじと沸騰したお湯のようにグラグラと怒り狂ってる私に
「リイアちゃんはその神をどうしたい?」
「えっ?!」
どうしたい?って、決まってる
神と言う名の傲慢な存在など
前にも言ったと思うけど、そんな奴は
ぶちのめすと何度、思ったか
「賢者さま……わたしは、その神を……ぶちのめしたいです」
「そっか〜ぶちのめしたいのか〜」
賢者様はそう聞くと
「じゃあ、今から呼ぶ?神様を」
ん?何だって?
今から呼ぶって、えっ!?
マジで??
「そっそんな事できるですか?!」
ニコニコと微笑む賢者様に
訪ねたら
「できるよ〜君が前世で食していた
カップ麺ができる前にね」
え、今、何とおっしゃいましたか?
前世?
なんで?カップ麺って?!
「うん。やっぱり、その反応はリイアちゃん自分の前世を思い出した感じかな、実はリイアちゃんが赤ちゃんの頃から知ってたんだ君がこの世界の魂じゃないって」
えええええっとマジで!
「えっと賢者様?わたしがこの世界と違う魂って分かってたんですか?」
慌てる私と違って賢者様は
落ちついた声で答えくれた
「リイアちゃんご家族がうちに来た時に
君の姿を見た瞬間にこの世界ラクーシュとは違う気配がしたから、思わず君を鑑定しちゃったんだよ。勝手に見て、ごめんねリイアちゃん」
そんな頃からバレていたのかーーー
ハッとした、この会話
みんなに聞かれてるよね…………
うわ、ヤバい、ヤバくね!
そんな私と賢者様の会話を聞いてた
父様達は
「まさか賢者様が言ってた通りだとは」
「驚いたわ、リイア本当に異世界の魂だったのね」
って、
「お父様、お母様達、知ってたんかーい!!」
って思わず右手で
ツッコミポーズを取ってしまったよ!
すみません。お久しぶりです
あと久しぶりすぎてこの1話を新連載で投稿してました。(;´∀`)そちらは削除してます。
では、拙いお話お読みくださりありがとうございます。