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(30)お願いごとを土下座でするのは、止めてください!

 気づいたら、剣と魔法がある異世界に住む

双子の姉として生まれ変り、ある日見上げた空に浮かぶ

二つの月を見て前世でプレイした事あるゲームの世界だと

思い出し、それから突然に神の巫女になったと告げられ、

そして、眠る私の夢の中に不法侵入してきた

アルパカ姿の神が、このラクーシュは地球の

ゲームを参考に造り上げた世界だと私に説明したのだ。


 そして、私達双子の未来は「スペア~ふたつの月~」の

ゲームのストーリーに沿るように宿命づけたとーー


 ゲームの内容は(リイア)が神の力を使いすぎて死んで私の代わりに

 (レーア)が神の巫女(スペア)になる事で本編が始まる。

 勿論、そんな未来にならないよう私は阻止するのだ。絶対に。


 そういや、アルパカ神は3番目の作り主だって言ってたっけ

 一番最初にこの世界を造り上げた神は二人いて、その内のどっちかが私の魂を地球から持ってきた先輩と言う輩だろう。


 それにしても……

 ほんと、自分の前世の事は詳しく思い出せないのに

 ゲームの設定は思いだすから正直、自分自身も謎である。


(まあ、便利だからいいけどね……)



 そう私が心の中で、異世界に生まれた事の解説を始めてしまうぐらい目の前の現状から軽く逃避中リイアです。


 理由は、私と家族が部屋から出た瞬間、目の前に

 突然、土下座する人物がいたのです。


「どうか巫女様、アムカの王宮へお越し頂きたい、お願い申し上げます」


「宰相殿、陛下には、リイアはまだ齢五つなので、王宮に行くのはもう少し年を経てから王宮へ行くと伝えたはずだがーー」


 お祖父様がその人物に声をかけて、正体がわかった。


 って宰相さまっーーーーーっ!?


「わかっております。一応、国として面子もありますので巫女様に登城し貰えないでしょうか、ルノー神官長様」


 銀髪の頭を下げたままの宰相と言われる人を

 そのままにして置くわけにいかず、どうしたらいいのか

 見ているとーー


 バタバタと足音が聞こえたら


「おい、何勝手に神殿に来てるんだカイザーーーーー!! 」


 現れたのは金髪碧眼の何か高そうなマントを付けた

 美形のおじさんが来ましたよ。


 その声を聞いた瞬間に、土下座していた宰相様は直ぐさま立ち上がり


「陛下、思ってたより早いお着きで良かったです。

 巫女様に、ルノー神官長、私の嘆願(茶番)にお付き合い

 ありがとうございました。」


 へっへっ陛下だとっーーーーーーーー!!


「カイザー、お前は何を企んでる」


「陛下、私は神の巫女様が神殿にいらっしゃると聞いて

 あわよくば、王宮にいらして貰えばとお願いしてだけですよ」


 怒ってる陛下の事をスルーして銀髪碧眼の宰相様は、おもむろに自分の上着の胸ポケットから銀色の懐中時計を取り出して時間を確認すると


「そろそろ、約束の時間ですね。これから会う人物は陛下はきっと喜ぶと思います。何せ久し振りにアムカに戻ってくるのですから」


 どうやらまた、神殿に誰か来るみたいだ。


「俺が喜ぶ人物……まさか!」


 陛下が驚いた顔で宰相様を見て何か言おうとした瞬間に

 また足音が聞こえてきた。やって来たのはーー


(あれって……)


 家によく遊びに来てくれるご家族じゃないか!


 壮年のダンディーなおじ様と可愛い奥さん、

 男女の双子のお兄ちゃんとお姉ちゃんの四人組。


(何で、ここいるの……?あっ今日はお兄ちゃんは来てないや)


 その仲良し家族を見た陛下が叫んだ。


「リンとルリは分かるが、なぜ南の賢者まで一緒にいるんだ! 」


 銀髪宰相様が


「南の賢者様に今日、神殿へ陛下に来てもらうよう頼まれたからです」


「カイザー貴様、裏切ったのか!!」


「人聞きの悪い事は言わないで下さい、私がそのまま伝えても、陛下は素直に神殿には来ないと思ったから一芝居打っただけですよ。賢者様が言うには神殿で大事なお話をしたいそうですよ。分かりましたか、陛下」


「ぐっ、ぬぬぬ……」


 陛下は悔しそうな表情で宰相様を睨んでいるが、宰相様は気にせず

 ダンディーおじ様達に向かって挨拶する。


「南の賢者様、アムカへようこそ、そして先代の巫女様達も」


 さっきから、宰相、陛下、そして

 賢者と先代の巫女達って、一体何で驚いたらいいか

 もうっ……ワケわからんわーーーーーー!!

 って心の中で叫んじゃうよ!!


気になった所、修正しました。

最後のワケわからんがなーっ と叫んでいた所の“がな”だと

ちょっとおっさんくさいかなと思ったので“わ”に変更しました。

(^ω^)今の所は話には修正は無いです。

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