(22)モンスターではないです。精霊です。
「「いただきまーす」」
さあ、今日も素敵な朝ごはんです。
メニューは黒魔魚のオイル漬けを使ったサンドイッチの定番のツナサンドとピンクサーモンのブランダードこれは、ジャガイモとサーモンを牛乳と一緒に混ぜてなめらかにした物。
そして貝類がたっぷり入ったあっさりスープなど他にも色々とテーブルに並んでいます。
さて何から食べようかな、よし気になる
ピンクサーモンのブランダードから行きますか!
見た目はピンクのマッシュポテトをスプーンですくい
切ったバゲットの上にのせて一口食べてみる。
わっ私これ好きかも、なめらかな口当たりになった
マッシュポテトに感動、そして最初は入ってる
サーモンの味があまりしなくって、あれっ?お魚さん。本当に入っているのかと思って食べてると最後に飲み込んだときに残るサーモンの味でこれって魚料理なんだってわかる。
アサリや、ホタテも入った貝のいいお出汁が
出た具だくさんのスープも美味しくって飲み終わると
次に取り掛かったのはクレールさんが作った黒魔魚の
オイル漬けで作ったツナサンド!
うわああこれも感動モノ!マヨネーズの濃厚な味に一緒に入ってるシャキシャキ玉ねぎとツナの塩気がたまらない。止まらない。
私がサンドイッチに夢中になってると
「アルアル~ウマウマッ♪」と
私の隣でアル・ティーラも一緒にサンドイッチを頬張っていた。
うん。うん。美味かろうとティーラを見ていたら……?
ん精霊って、普通にご飯たべれんのと疑問に思ってたら
《なんでもたべれる、いまたべてるのおいしい》とティーラの
考えが私の意識に流れてきた。
おお、これが精霊との意識共有かと。
「良かった 精霊には好き嫌いがないみたいで」
私が嬉しそうにそう言ったら一緒に食事していた大人たちがざわめいた。
「リイア、そのフワフワモコモコの生き物は、リイアが拾ってきたモンスターではないのか?」
お祖父様が驚いた顔をしているのを見て
すっかりアル・ティーラとパカ・クルーの紹介をしてないの事に
気づいた。
レーアもそういえば
「あ、ねえさま、アルちゃんとクルーちゃん、みんなにご紹介してなかったね」と言ったので二人でみんなの前で改めて紹介した。
「わたしの夢に出てきた神様からこの子達を贈られました。そのときレーアもわたしの夢に出てきて、神様がレーアにも贈られたの」
「ねえさまと朝おきたら、お名前もつけたのー」と言うと
お祖父様、お祖母様、父様、母様も愕然とした表情で私達を見ていた。
「リイアとレーアの新しく仲良くなったモンスターの子だと思ってたわ」
「俺もそう思ってた。まさか精霊とはリイア達にはいつも驚かされる。」
父様と母様がそう言うとお祖父様達も
「森にピクニックに行ったらスライムやデビルバニーと一緒に帰ってくるしさすがに火吹きベアーと仲良くなった時より驚いたぞ」
あーっRPGゲームの定番モンスター
緑のスライムのプルプル君(名付けレイア)は森で
プルプル震えて一匹で迷子になってる所をレイアと見つけたのだ。
思わず、プルプルっと震えている姿をみて
何これ可愛いゼリーのお菓子みたいな形に胸キュンして、持って帰りたいのを我慢してレイアと一緒にスライムの仲間のいる場所まで、連れて行ったんだよね。はい
で、デビルバニーは名前の通り
黒ウサギに悪魔のような小さな羽があって
尻尾はウサギみたいに丸くなく、長い悪魔のような
矢印尻尾が生えてるモンスターのバニーたん(名付け私)も私が森の花畑で、見つけて摘んでいたニンジンみたいな色したキャラットフラワーを欲しそうに私を見ていた赤いつぶらな目をしたバニーたんを発見して、思わず摘んでいたお花を貢いだのが切っ掛けだった。
そしてバニーたんはカワイイ小悪魔的なしぐさで私を
メロメロにさせる可愛いモンスターなのだ。はい
火吹きベア―のひーたん(名付け私)も
普段はダンジョンに住んでる口から火を吹くモンスターなんだけど、たまに森に出てきて、大好きな蜂蜜を取りに来る所に、私とレイアが遭遇して、たまたま持っていた蜂蜜クッキーを食べたそうにしていたのに気づいてクッキーを、ひーたんにあげたら大喜びしていたのだ。
それから気づいたら森の仲間達と一緒になって遊ぶようになっただけですよ。はい
そして、お祖母様が三角お耳を動かしながら私たちを見て
「リイアもレーア、良かったですね。精霊は神様の使いと呼ばれてます。大事にするんですよ」
「「はい、お祖母様!」」レーアと返事した。
さて、楽しい美味しい朝ごはんが終わると今日は、
いよいよアムカに行く為、王宮へ出発だ―!!