(21)単純ですが何か?
つぶらな目で見てくるアルパカ達と
レーアに見られている事に気付いた私は
どうしたのかと尋ねるとアルパカ達は
フリップボードを向け
『僕らに名前をつけて、リイアとレーアお願い』
2匹のその格好が可愛すぎて
…… ……くっヤバイ、鼻から出そうだ。
赤色した液体が!!
私が悶えているとレーアが
「ねえさま 精霊ちゃん達がお名前つけてほしいって!おねえさまは光の精霊ちゃんだよね。どんなお名前にするの?」
そう言ってきた。
窓から入ってきた朝日に照らされた白いアルパカの頭の毛が
キラキラ光ってるのを見て私は単純だけどこれが一番似合うと思って、光の精霊の名はーー
「白いアルパカちゃん、あなたの名前はアル・ティーラね」
アルパカのアルにティーラを一緒にして名付けた。
白アルパカことアル・ティーラが手足をバタバタ動かして嬉しそうにしてる雰囲気が伝わる。
ピコーン♪
そして私の頭上からピコーンと音がした。
《リイアは光の精霊に名付けの儀式を行いました。精霊とリイアは共にレベルアップが可能になりました。また精霊との意識共有ができるようになりました。レベルが上がると会話も可能になります。》
なんですとー!!
アルパカたちと会話ができるようになるのそれは嬉しい!!
ありがとう!アルパカ神!
ピコーン♪♪
《ただ今、リイアは神様に感謝を伝えたので今より巫女レベル2になりました。》
やったーーーー!!今度はレベルアップした!!
私が喜んでいると隣でレイアが黒アルパカに向かって
「んーっあなたは、そうね黒いからパカ・クルーね。よろしくクルーちゃん」
名付けていた。
クルーは、黒の意味がある言葉だ。そのまんま黒ってことや……
レーア、あなたも結構、単純にお名前つけたのね。
似たような思考にレイアと私はやっぱり改めて、双子なんだと思った。
◆◆◆
フワフワの空間に白いアルパカがピョンピョン飛んでる。
『いやー今回、僕かなりいい仕事したねーけど、リイアの魂にコンタクトできないなんて、なんでだろうなー?』
白アルパカに変身した神が不思議そうに呟いてると
『おい、面白い格好してるな。後輩』
『あれ!先輩帰ってきてたんですがお久しぶりっす!そうそう先輩が持ってきた
地球からきた魂をこっちの巫女に転生させたんですよ そしたら何故か魂にコンタクト出来なくって
なんでか原因しってます?』
『何だと転生させたって!?』
『はい、そうっすよ』
『このアホが俺がいない間に勝手な事しやがって、その魂は俺の伴侶、
嫁の魂を俺以外とコンタクトさせないように防御をかけてるからだ!』
『伴侶!?嫁!?マジっすか!』
『本当だ。地球のある次元の管理者から大事にしろと託されたのを、このアホ後輩が ふざけるな お前その姿を固定させるぞ!!』
『知らなかったんで、す、すみません~~』
『チッ様子見に来たら何でこんな事に、俺は今してる仕事から手が離せない
今すぐにでもアイツの魂をどうにかしたいが……仕方ない、後輩お前アイツを早くコチラの世界に来ように仕組んどけ』
『えっもちろんっす!先輩、巫女は宿命では15歳になれば解放されるので!』
『わかった その時まで嫁が解放されてなかったら……お前、罰を与えるからな』
『は、はい!!!』
アルパカ神はヤバイ事になったと真っ青になりながら返事した。
修正 精霊との意思疎通を意識共有にしました。