(20)可愛いものに感謝
えっ!?
レベルが1上がったって!?マジで!!
私の頭の上で、クルクル回ってる白アルパカを見てたら
またアルパカ神の声が聞こえてきて
『おめでとうリイア、レベルが上がったね。言ってたでしょ 神 の事を敬うとレベルが上がるって、普通ならレベルを一つずつ上げるには、神官や巫女は神への祈りを100回以上したり、人々を襲う魔物や悪霊を退治しないとレベルが上がらないんだけど、リイアは特別に今だけ僕への好感度でレベルがサクサク上がるようにしてるよ。そして、君達の精霊になったアルパカ君がリイアとレイアのレベルアップのお知らせとステータスを教えくれるからさ、じゃ今度こそバイバーイ♪』
そう言ってアルパカ神は去り
隣にいたレーアが私に話しかけてきたーー
「ねえさま、神さまと夢の中で会ってたんだね。けどレーアが来たときは元気がなかったから心配したけど、精霊ちゃんが来て元気になったみたいで良かった」
そうだ、私はアルパカ神にレベル0と言われた時は呆然とした後すぐに怒り狂っていたが本当は心の底では物凄い絶望を感じていたのだーー
けど、今は絶望を感じない、だってそれは
「違うよ。レーアが来てくれたから、わたしは元気になったんだよ。そして、私の夢に来たレーアを見て神さまが私達に精霊を授けてるって言ってくれたんだよ。それも、レーアのおかげだよ。ありがとう」
「ほんと、ねえさま わたしが来て元気になったの?」
「うん。レーア」ニコリと私が笑顔になると
レーアも嬉しそうに笑ってくれた。
そうだよ、レーアが夢に来てくれなかったら
精霊を神様から授けて貰えず、神への敬う気持ちは絶対わかなかったはずだ。それと巫女のレベルアップの仕方もさっきで分かったし、これからもレベルをドンドン上げてやるぞーーーーーーー!
◇
チュピチュピ、ピッチュールと可愛い小鳥の鳴き声で目が覚めました。
隣を見ると寝ているレイアが、そして、私とレーアの顔の間には、小さい白黒アルパカが2匹くっついて寝ている姿が
(かわいい!!ぐふっ鼻血が出そうだ。モコモコと天使が一緒に寝てる。眼福や!)
私が見悶えてるとレーアが動きだし、目を開くと私の顔をみて
「ふあ~ねえさま、おはよう」と挨拶をする。
そして、一緒に寝ていたモコモコ達も起き出した。
白アルパカが「アル~」と鳴くと黒アルパカも「パカー」と鳴き私達の顔を見て2匹は、「「アルアル、パカパカ♪」」一緒に鳴くとアルパカ達と私達の頭の上にボッフンと煙と音と共に何かが出てきた。
四角い板みたいな物がアルパカ達の前に降りてきたのを
私達に向けて見せてきた。
そこには、文字が浮かびあがって
『おはよう、リイアとレーア♪君たちの精霊だよ。よろしくね』
昔見たテレビのフリップボードみたいだった。