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(2)思わず叫ぶわい。この無理ゲー


 頭がズキズキする……


お酒を飲んだ後みたいだ。


どうやら、庭で倒れたあと私はベッドに

寝かせてもらったらしい。


そして思い出していた。


ここは異世界ラクーシュ、神も魔王も存在する世界であり


そして勇者や巫女がいるファンタジーの世界だ


さらに前世のアプリゲーム「スペア~ふたつの月~」の世界と酷似している。なぜわかったと言うと空に月が二つ


そして双子の妹、レーアの存在だ。



このゲームのストーリーでは


神の巫女の双子の妹として生まれたレーア


容姿は茶色い髪で瞳は黒で地味な印象を受ける女の子


だがそれも変わる。



神の巫女ー姉の死によって、姉の代用品、スペアとなって力と容姿が受け継ぐのだ。



そう私たちが双子に生まれる理由は、


力をもつ勇者や巫女に不備により


亡くなった時の為の神の救済システムらしい。


こっちから言わせたら最悪なシステムだよ!!



力を双子の片割れに移行するのはいいとして、


なんで容姿まで……変わる必要があるんだ。



ちなみに私の容姿は、銀色の髪に瞳が琥珀色である。なんつうか、儚げな美少女だ。



妹は色目が地味なだけ、普通に可愛い顔しているが幼馴染の男がレーアと私を本当に姉妹かと言って苛めていた。


もちろん、そんな輩は私(姉)の手によってしかる処理をしてやったわい。


うちの子をいじめる奴の心ぐらい、バッキバッキに折りますよ。


って話がそれた


そう、14歳の時、この世界が戦争や流行り病で混乱の中


まだ15歳の成人の儀式を受ける前に、巫女の力を限界に使ってしまったのが原因で亡くなってしまうーー



そうして、私の代理人ースペアになったレイア


だが今回のスペアは2つの月のゲームストーリーは最悪だった……



なんとレーアは私の容姿や力を受け継いだが


レーアが元から持っていた『闇の力』のせいで、なんてこったい


『神の力』が使えない仕様になっていた。



それを知らずに癒しの力を使うよう偉い人達に、流行り病で倒れたレーアの両親を治すように命じられ


力を使うと、両親2人は……


『闇の力』によって、『やすらぎの眠り』と言われる病の治療はするがいつ目覚めるのか分からない禁忌の魔法をかけてしまう。



そう、ここからレーアが苦労する。姉の聖なる力が使えず、役立たずと言われ、姉の元婚約者、護衛騎士などに責められ、国を守る為に『闇の力』を使い、魔物など敵を倒していくが、その闘う姿を恐れてしまう人々、様々な裏切りにあいながらも


過酷な神の宿命をたどっていくのだー



ちなみにこのゲームで主人公であるレーアが宿命をとかれるのは、彼女が結婚して子供が産まれたときだけ



だが『闇の力』を持つ彼女にとっては無理ゲー、だって周りの人たちに嫌われてるし、どんなして結婚すんだ。


バカヤローである。



「うがああああーっうちの可愛い妹なんだっと思ってんだこのクソゲーがっ」



もちろん、その叫びを聞いた両親と妹たちがどうしたと私の所にあわてて


来てくれました。



思わず叫んでしまってすみません。



だが決心した


私、神の巫女リイア・レイ・クラウンはぜったいに15歳まで生きてやると!!




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