(15)お土産はサプライズ!
「リイア、レーア元気にしてたかしら」
また現れたのは母様の母、私達のお祖母様も
一緒に我が家に来ていました。
なんと、お祖母様は銀髪の頭には白と黒のシマシマ柄のお耳を
持つ可愛い褐色肌色の猫人族さんなのです。
「「お祖母さま、こんにちはー」」
「こんにちは、そうそう二人にお土産があるの受け取ってくれる」
お土産、何だろう楽しみだ!
領地で作ってる甘い果物かな
うふふふっ
「これよ さっき、とったばかりだから新鮮で美味しいわよ」
なるほど、もぎたてなんですね。
どれどれ………
こっっ
これは、まさか!!
デカイ黒い物体がドドーンとテーブルに
マグロ!?
どう見てもマグロにしか見えない魚が置かれていた。
お祖母様はニコニコしながら
「ストルに通った時にちょうど魔魚の気配を感じたからバアルと一緒に捕ったのよ」
これが魔魚なんだ。確かにデカイっすね……
これを王族様達は捕りに言ったのか
大人数で確かに行くよね。
「わしとナールが捕った黒魔魚だから、めっちゃ美味いぞ。今からじいじが切るからちょっと待っとけよ」
お祖父様が切るんですか!!
このデカイ黒マグロいや、黒魔魚
私達が遠巻きで見ていると何処からかクレールさんが
長剣を持ってきてお祖父様に渡すと
お祖父様は黒魔魚の頭を落として、胴体を切って行く姿は
前世で見たマグロの解体ショーだった。
す、凄かった。あんなに大きな魔魚がすでに切られしまい
今度はクレールさんが食べやすい大きさに切ってます。
あ、あれって、もしかして……
横にいた母様に聞いてみる。
「母様 あれって生のまま食べる用に切ってます?」
「あら、リイアもしかして知ってたの?魔魚の美味しい食べ方をそうよクレールが今準備してるのはオサシミよ」
サシミキター!!
まさかこちらでお刺身まで食べれるとは思わなかったよ。
ありがとう!お祖母様、お祖父様、クレールさん
今から食べるのが楽しみです。
そして、魔魚を見たレイアは興奮して
「レーアも捕りたいー魔魚捕りたいよう」と言ってたら
「ばか、ちびのお前が捕りに行ったら反対に食われるぞ。俺が捕ってきてやるから、レーアは待っとけばいいんだよ」
フォルがそんな事を言ったからレーアは泣きながら
「いやーわたし食べられないもん。捕れるよフォルのいじわる、きらいあっちいってぇ」
「なんだとレーア誰が意地悪だ!!」
大騒ぎしている二人に私は
フォルよ、おぬしの心配はレーア(幼児)には伝わらないぞと
レーアいいぞ意地悪するかまってちゃん男子をもっと翻弄しろ
と心の中で呟いていた。