(11)ありがたきお言葉いただきました!
マヤラ王宮は白い城壁に囲まれ、宮殿は美しい白い石造りで
出来ており地球でいうと西洋のゴシック建築ではなく
イスラム建築に近い宮殿だ。
案内された謁見室は、真っ白い高い天井がアーチ状になっており
部屋の真ん中には大人が5人ほどすわっても余裕なソファーと
白いテーブルが設置しており、ソファーの向かいには
硝子扉が開かれて、綠豊かな中庭には小川が見える
このまま、外に飛び出して中庭を散策できたら楽しいだろうな~
と思いながらソファーでお行良く座りながら待ってると
扉がノックされ猫耳がある猫人族の女官さんが来て
「陛下がこちらに、いらっしゃいます」
父、母は座っていたソファーから立ち私達双子も
それにならって一緒に立って
頭を下げ陛下のおなりをお待ちしていると
ガチャリと扉が再び開き、誰か入ってくる。
そして私達の前まで来ると父に声をかける。
「ローガン・アレク・クラウン、とその家族よ、面をあげよ」
そう言われ顔を上げると目の前にいるのは
この国の宰相アウル・リョクに抱えられた
真っ白いフワフワした生物お耳が三角で
鼻はピンク、瞳は水色でひげがキラキラ光っている
おしりからは白い長いしっぽが見える。
その生物こそがマヤラ国の王、猫王ハク・ぺーシャ・キングがいた。
そうマヤラの王族は猫人族が納めているのだ。
なんでも古代、この地は砂漠であり水の魔力を持つ
ハク陛下のご先祖が水の恵みを与え豊かな土地にし
やがてマヤラ国が出来たと国の名前を聞いた時と一緒に
母が教えてくれたのだ。
やばっ王様が猫ってモフラーにはスゴイご褒美です。
あっざす。と心の中で呟く。
「ローガンの娘、リイアが神の巫女なった報告があったー真か?」
父は少しだけ緊張した顔で陛下に告げる
「はい陛下、我が娘、リイア・レイ・クラウンは神の巫女であると
神殿と私の兄上からも連絡がありました。真の事です。」
今度は陛下がこちらに顔を向け私に声をかける。
「リイア・レイ・クラウン、こたびは神の巫女となったと聞いた。今までなら、聖都アムカに神の巫女が産まれる事が多いだから我も驚いている。リイア、まだ幼いのに大変だと思うがそなたは神の巫女と選ばれたからその役目をしっかり果たして欲しいと我は願っているニャ」
おおう、陛下、今最後の語尾がニャになっていましたけど
今どう考えてもシリアスシーンだと思うんだけど……
……そこがいいんだ!!大好きだ!!!!
さすがモフモフ様だ!皆の衆、ニャ頂いたぞ!!
ありがたきお言葉ありがとうございます。
とヤバイ、ヤバイお返事しなければ
「はい、陛下 もったいないお言葉ありがとうございます。
わたくしも巫女の役目をはたせるように努力いたします。」
って言ったけど、正直、神の力の実感がないんだけど
どうしたらいいんだろうか
うん。これはもう一度あの神様に
夢にまた会えた時にでも確認しないとな!
ここまで、読んで下さりありがとうございます。
まだまだお話も最初の所ですが今日で今年も最後です。
では皆様よいお年を。
※陛下の瞳の色を書き忘れていたのと台詞を少し修正しました。