⑴ オルガン運び
7月24日、終業式の後、生徒たちが皆んな帰ってガランとした校内... いつもの放課後の人気の無さとは、また違った静寂の中、フミカたちは借り受けたピアノ部の電子オルガンを電子工作部に運んだ。
ピアノ部顧問の先生には、
「貸すのは構わないが、あんな古いオルガンで何するんだ?」
といぶかしがられたが、どうせ使ってないし、大型廃品に出すくらいなら電子工作部で使ってあげた方が楽器も喜ぶことだろう。
実のところ先生の方も、大型廃品に出すのも面倒だし、どうしたものか? と悩んでいた所へ「使いたい」という話が来たので「厄介払いが出来た」と内心喜んでいるようだった。
オルガン運びは、3人の他に電子工作部員や先生達の総勢8人でやったのだが、音楽室のある南校舎3階から電子工作部のある北校舎1階までの道中ほとんどは、先生任せ! フミカ達は代わる代わるに、オルガンにちょこっと手をかけては、言葉だけ「うんうん」唸っていたような気がする。
それでも、非力なミッションスクールのお嬢様たちにとっては1年分くらいの体力を消耗した計算だったようだ(一番お嬢様なオミには体力10年分だったらしいが...)。
だが、セ祭に向けての懸案事項がひとつずつ解決して行くと、なんだかスッキリした気分。
いよいよ待ちに待った夏休みのスタートだ! 夏休みは1ヶ月以上ある、もうこれは永遠に続くと言っても過言ではないのではないだろうか?
しかも LFO にとって今年の夏休みは特別だ。制作中のシンセの完成、曲の練習とやる事はいっぱいある。気合いを入れて行かなきゃ!
さあ、セ祭のステージデビューに向けて、本格準備開始〜!




