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⑴ 呼び出し
期末試験も近づいた水曜日の放課後、フミカは一人、生徒会議室へと急いでいた。昼休みに食堂から教室に戻った時、クラスメートが、
「今、校内放送でフミカを呼んでたよ。放課後に生徒会議室へ来いって。」
と言ったのだ。
例によって他のクラスメートが集まって来て、
「え? フミカ、なんかやらかしちゃった?」
「生徒会議室なんて役員じゃなきゃ関係なさそうなのに!」
「ご愁傷様...」
と口々に言い出した...
廊下を早足で歩きながらフミカは、
”もしかして、金曜のクラブ↑行きがバレたとか?”
"でも、それならシスターのお説教部屋行きだよね?"
"アキバで写真撮られたのが問題だったとか?"
"生徒会議室って事は学校運営に関わる何かで呼び出し? 役員でもないのに?"
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色々と思いがかけめぐり、頭の中グルグル状態。なんだか胃がキリキリしてきた。
会議室前に到着したフミカは、開いたドアからおっかなびっくり部屋を覗いた。すると中にいたリサが小声で、
「コッチコッチ!」
と言いながら手招きしている。
“明日から試験が終わるまで部活は禁止なのに、なんでリサちゃんがこんな所にいるんだろう?”
フミカはそう考えながらオドオドと部屋に入った。




