表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
それ行けシンセ女子!  作者: MikBug
Day6:7月7日/オミちゃんちに行った
26/82

⑵ オミパパ、ゴアについて解説す

 席について落ち着くと、アイスコーヒーを飲みながらリサが話し始めた。


「それにしても一昨日のシンセは強烈だったよねえ。」

「私、ようやく耳鳴りがおさまって来ましたわ...」

「私も... 今思い出しても意識が遠くなる気がするよ。」


 3人がそんな話をしていると、ガラス戸の向こうから、


「❤️ オ~! リッちゃんオヒサ〜! ❤️」


 と手をふりながら、ずんぐりむっくり体型でメガネのヒゲモジャ男性がこちらへやって来た。


「☀️ わ~い! オミパパ久し振りだよねえ~! ☀️」


 この人がオミのお父さんらしい。リサちゃんってばタメ口だし!


 その男性はフレンドリーというか、無防備というか、くまタヌキっていうか... オレオレ詐欺さぎってこういう人がだまされたりするんだろうなあ、てな雰囲気を全身にただわせながら3人のいるテーブルの椅子に座った。


“このオジサンがビショ濡れになって噴水のお掃除するんだ”


 と考えるとなんだかホッコリした気分になる...


「お父様、この方が私達 LFO の仲間のフミカさんです。」


 オミがフミカを紹介すると、オミパパは握手を求めながら、


「そうか〜、君がオーちゃんの新しい仲間だね! う〜んと、フミカちゃんだからフーちゃんだね!」


 タメ口のオミパパは、フミカの呼び名も勝手に決定してしまった。


「ハ、ハア... えと、始めまして。え〜と、そうですね、フーちゃんで良いです、ハイ。」


 フミカはちょっと困惑しながら挨拶した。


「いや、オーちゃんがさあ、リッちゃんとシンセで音楽やるって言うから面白そうだなって思ったんだよなあ! なんかよみがえれ青春なんだよなあ! うん。オーちゃんの言ってた "LFO" って名前もマニアックで良いよね、うんうん。昔は流行ったよなあアナログシンセ! うんうんうん。」


“なんか、こういうしゃべり方、電子工作部にもいたなあ... マニア系な人って、みんなこんな感じなのかなあ? じゃあオミちゃんのお嬢様指向はお母さんの影響?”


 フミカがそんな事を考えていると、


「で、なに? リッちゃん達、こないだクラブ行っちゃったの? ダメだよ~、女子高生がそんなとこ行っちゃ~。」

「やっぱダメでした? そうなんですよ。シンセの曲を聴こうって、知らないで行っちゃったら、物凄い音で... オミなんか『退学になる!』なんて喫茶店で叫んでそりゃもう大ヒンシュク!」


 リサがそう言うと、オミパパは笑いながら答えた。


「ミッションスクールでクラブ行きがバレたら、謹慎きんしんくらいにはなるかもねえ。賛美歌唄ってる女子高生がいきなり聴きに行くには難易度高いかもねえ。」

「そだね、私達が思ってたクラブは語尾が下がるクラブ↓だったけど、実際に行ったのは語尾が上がるクラブ↑だったらしくて...」


 リサが苦笑しながら言うと、オミパパが教えてくれた。


「まあ、最近のクラブ↑の音楽っていうのは、重低音のドラムが『ドッドッドッドッ』って規則的に鳴って、それに『ウ〜ニョ〜ウ〜ニョ〜』みたいなシンセの音が音色を変えながら延々繰り返されるってのが多いみたいだから、教会で讃美歌唄ってる女子高生には辛そうだよね? ジャンルだと『トランス系』とかいうやつかな。」



<⭕♫YouTube によるサウンド♫⭕:『ドッドッドッドッ』はこんな感じ?>

https://youtu.be/U51uIzFg7G8


<⭕♫YouTube によるサウンド♫⭕:『ウ〜ニョ〜ウ〜ニョ〜』はこんな感じ?>

https://youtu.be/4FACPNeNEto


挿絵(By みてみん)

<⭕♫YouTube によるサウンド♫⭕:で、ドッドッとウ〜ニョ〜を一緒にしてみた>

https://youtu.be/aKgY1TE8Ssw



「そそそそ! そういう音楽だった。トランス系って言うんだ!」

「トランス! まさにそういった感じでしたわ! 私、意識が朦朧もうろうとして催眠状態のようになりましたもの!」

「そうだったよねえ。オミちゃん『完全にイッちゃってた』もんねえ...」

「トランスってくらいで恍惚こうこつ状態だよね。ゴア・テクノとも言うみたいね。」


「ゴア... テクノ?」

「ゴアってのはインドの地名ね。欧米のダメ系の人が集まって、一日中危ないタバコ吸いながら延々繰り返されるループのリズムを聞いてブッんでるってわけだ。」

「ほら! やっぱり噂の脱法シガレットですわ! お父様も若い頃インドでそういう事してらしたんですか?」


 オミの鋭いツッコミに、


「いや、まさかハハハ...㊙️」


 と、オミパパの返事はアヤフヤ...


“怪しい!オミパパ目が泳いでるし”

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ