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エピローグ

あれから、数年程の月日が流れた。



私達は今後の相談を主先生に相談し、生き方を決めた。


私は、高校を卒業後、主さんの家に住み込む事となり、ジェンダークリニックに通い始めた。



結果、診断書を手に入れて、もうすぐ性適合手術を受ける予定だ。


意外だったのは、管理人の清治おじさんが実は自分のおじいちゃんだった事だ。


おかげで手続きは手間取る事なく終わらせる事が出来た。



将大のその後の消息を誰も知らない。


自殺したと言う人もいれば、ヤクザになった等の噂もある。


もしかしたら、彼も私達双子の犠牲者なのではないかと思う事もある。


今ではもう、どうにもならない……



東子ちゃんはというと、事件で深い傷を負ったものの、しっかりと大学まで入学した。


今では昔のように笑顔の絶えない娘に戻った。


たまに主さんと東子ちゃんで私を取り合ったりするが、笑って流している。



今日もまた1日が始まる。


3人で暮らす、この家が私の今の家だ。


そして葉月は……






オレは神様なんか信じちゃいない。



我慢して、大人の言う事聞いて……



そんな人生の何が面白い?



世の中好き勝手やって、自分が楽しんだ者勝ちだろ。



そう思ってた。



事実、そう生きてきた。



でも、それは間違いで……



オレは逃げていただけだったんだ。



自分の運命から……



だからさ、俺は向き合う事にしたんだ。


逃げるんじゃなくて、真正面で運命に立ち向かおうって……




長い校舎の廊下を歩く。


かつて自分が歩いた廊下。


今日からは新たな自分として歩く廊下。


ガラガラと教室のドアを開ける。


教室内はギャーギャーとガキ共が騒いている。



「おいてめぇら! 全員席につけ!」


「誰だよお前?」



生徒の一人がそう聞いてくる。



「今日からてめぇらの担任になる藤原葉月だ! よく覚えとけ!」



俺のスタートは、ここから始まる。






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