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冒険っぽいお題で小話を  作者: 夜音沙月
4/5

「薬草だと思って食べたら毒草でした、どうしよう」

《薬草?毒草?》


 いつもは誰もいない草原に、二人の人影があった。その影は、背中あたりまである長く赤い髪をした女の人と、長い金髪を後ろで一つに縛った男の人のものだった。



 旅の途中。ふと立ち寄った草原で、二人は薬草探しをしていた。集めた薬草は、怪我をした時に使ったり町で売ってお金に替えたりする。しばらく、二人は薬草集めをしていた。




「大丈夫?」


 アナレアの心配する声がした。

 仰向けで寝ているレイトは「うぅ……」とうめき声をあげる。


「一応、治癒の術はやったけど……」


 レイトが目を覚ますと、アナレアの心配そうな顔が目に入ってきた。

 確か、自分は薬草集めをしていたはずでと、レイトはあいまいな記憶を遡る。


「薬草だと思って食ってみたら、毒草だったとは」

「いきなり倒れるから、びっくりしたわよ、もう」


 アナレアの言葉に、レイトはかわいた笑い声しかあげられなかった。


「ははは、ゴメン。俺だって焦ったんだよ。薬草だと思って食ったやつがまさかの毒草で、やべえ、どうしようって思ってるうちに意識がなくなってくから」

「バカね。で、なんで薬草なんか食べようと思ったのよ」

「薬草つみしてたらさ、飽きてきたからちょっと食ってみようかなぁーなんて思った好奇心からだな」


 仰向けに寝たままのレイトが、自慢げに答える。


「呆れた好奇心ね」


 レイトの答えを聞いたアナレアは、溜め息を漏らした。


「いいんだよ」


 アナレアに呆れられ、レイトは拗ねたように顔を背けた。




fin.



H24 4/11

…ひとやすみ…

続けたいけど、続かないからここで。

アナレアとレイトの二人も結構書きやすいですね。書いていて楽しいです♪

また機会があったり、話が浮かんできたりしたら書きたいです。

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