ミキ
滑走路という名の草原に私…神酒の愛機を持ってくる
J-3パイパー・カブ
高翼単葉単発複座の軽飛行機で、低価格の練習機として量産された最初の機体
簡単な構造で安価な軽飛行機
スロットルを押し上げて操縦悍を引けば飛ぶという単純な飛行機
夕日がきれいだ
今日は仕事に行った母さんが帰ってくるので迎えに行こうというわけだ
…もちろん飛行機で
※ ※ ※ ※
二十分ほど飛ぶと母さんのピタラス・ポーターが見えた。緑色の波をイメージしたような塗装だ。
すれ違う前に旋回し、ぴったりと横につける
コックピットの中に母さんがいた
母さんはすごい。特に空中戦がすごかった。
母さんがハイパー・カブに乗っていて、私も同乗してた。
相手はT-6Ⅱテキサン、アメリカ軍の練習機で、たぶん戯れて攻撃ポジションをとってきた。
その時の母さんが凄かった。いや、どちらかというと怖かった。
『対G姿勢をとって!』って言われてGへの備えをとったら、いきなり左へ急旋回し始めた
でもそんなんで避けれる様な相手ではない
そしたら母さん、そこからラダーとエルロンを使って片翼失速にして機首を下に向けて回避した!
前のカブがいきなり機首を下げて消えたもんだからそのパイロットは焦って焦って。
気づいたら後ろ取られてそりゃもう焦ってて焦ってて
着陸した後にそのテキサンⅡも着陸した
そのパイロットが真顔で空軍に入りませんかと聞いてきたから爆笑爆笑
あなたは入る?ってきかれた時はこっちが焦っちゃった
…でも今は入ろうかななんて思ってる
早く家へ帰ろう