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訓練

 現地に着く前に訓練をするそうだ。主に爆撃訓練だそうで、イスラエル空軍のストライクイーグルを護衛するそうだ。イスラエル空軍のF-15部隊がアグレッサーを務めF-16がアラームだそうだ。あまり乗り気でない。なんだか毎日が憂鬱だいつまでもここに居たい気もするし、消えたい気もする。


 護衛を務めることになった。隊長機はマックではない。三期先輩のウェルだそうだ。よろしくお願いしますとだけ言った。隊長機と深く話しても戦術以外はまったく意味が無い。少なくともそう思う。


 ヘルメットをフックから中指で引っ掛けてとる。中指と人差し指で挟む感じだ。何故こんな癖ができたか分からない。


 ヘルメットとは脱ぐのは楽だが付けるのは難しい。最初のころは難儀したものだ。


 甲板に上がる。愛機の所へと向かう。既に降りている梯子。傷が少ないキャノピ。垂れ下がった水平尾翼あの時、ふらふらと帰った時のまま。整備士の書類にサインする。持ち越しも不良も無い。弄っても無いのでセッティングは変わっていない。機体を周って確かめる。といっても殆どの場合何も無い。先輩の話だとピトー管カバーが外されてなかったりすることが極まれにある位だそうだ。パネルが開いてた、工具が置きっぱなしだったという話も聞くが自分はなったことが無い。恵まれているのか、運がいいのか、はたまたそれの両方か。まあ、どれでもいいだろう。少なくともそうなったときに対処できれば。


 グレーの機体から所々白い部品が出ている、というのは軍用機の基本だ。整備士が慣れないと良く頭をぶつける主脚扉は赤く縁取りされている。


 昇ってストレーキの上に立ち、主翼及び胴体に異常が無いことを確認。腰をかがめながらシートにたって座った。意外と機体の中は汚い。汗や靴の泥やどうしても我慢できなくて出してしまった排泄物のにおいが染み付いてる、なんて機体もある。その点で言えばミキの機体は綺麗だ。予備機をそのまま使っているので新品同様だ。


 コックピットに入ると引き締まる、という人もいるだろうがミキの場合はじわじわと比例のグラフのように上がっていく。


 いよいよ、というほど待っていないが順番が来た。来るまでに既にフラップは下ろしている。


 一つ忠告するとしたら射出の時つばを飲み込まないことだ。あれは結構きつい。喉がつぶれるかと思った。


 例によって殆ど聞こえないカウントダウンで射出される。甲板を出た直後の揚力をつかむ感じが嫌いではない。マシュマロの上に乗っている気分になる。


 上空待機しているウェルのところへスロットルを押し上げ向かう。


 * * * * 


 合流した爆撃隊と目標へ向かう。すると、E-2から10時方向に進行方向に対して直角に飛行中の16機編隊発見の報告が入った。先行して叩く。進行方向からずれたところで戦うことになりそうだ。ミサイルを模擬発射したが、殆どがチャフによって回避された、ということになった。


 さあ、後は空中戦。16対12で分は悪いがまあいい。行こう。編隊は維持できるだろうか。お互いに援護しあうのがセオリーだけど…。


 




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