パロディー戦記 笑っていいね〜!(その①)
ある日のこと…。
大人気タレント「タ・モリオ」が司会を務める大人気バラエティー番組、「タ・モリオアワー 笑っていいね〜!」に麻里奈が出演することになった。
悠理・杏花・萌の三人は番組に観客として招待され、会場に向かい客席に着いた。
杏花「ふう、着いたわね」
萌「ねえ、そう言えば明日美ちゃんは?」
悠理「今日は新作映画の打ち合わせがあるんだって。あっ、始まるよ」
OPが始まり、三人のレギュラー「いいね〜ロッカーズ」が登場した。三人の名前はそれぞれ、ギター担当の「マコ・ナリオ」、ベース担当の「ハジメくん」、ドラム担当の「HIKALIN」という若い男性で、三人とも大人気UVtuberである。
【ノリノリWaking!!】
作詞:タ・モリオ
作曲:タ・モリオ
歌:タ・モリオwithいいね〜ロッカーズ
毎朝8時はノリノリWaking
アイツ、コイツ、ドイツ⁉︎ イタリア⁉︎ いいね〜
毎朝8時はノリノリWaking
アイツ、コイツ、そいつ………、誰⁉︎ 別に誰でもいいね〜
How are you? ごきげんどうですか?
今日はちょっと朝から寝不足で…
How are you? それは困りましたね
て言うかお前ら………、
「今、何時だと思ってんだ‼︎ やかましいんじゃボケ‼︎」
近所の爺さん 盆栽Breaking
朝から近所迷惑でごめんなさい
始まり良ければ I'ts all good‼︎
笑っていいね〜! ノリノリWaking
(いいね〜〜〜!)
昨日から見た今日は いいTomorrow
一昨日から見た今日は もっといいTomorrow
「それを言うなら、Day after Tomorrowだろ‼︎」
「うるせえ‼︎」
いいYesterday いいToday いいTomorrow
OPが終了すると同時に、会場内は観客たちの拍手と歓声で溢れ返った。
観客たち「わあぁぁぁぁぁぁ‼︎」
※以下、タ・モリオ=モリオと略。
モリオ「では、ここで一旦CMで~す‼︎」
杏花「CMって………、途中でCM挟む小説があるかーーーーーー‼」
萌「そこは突っ込んじゃダメだよ、杏花ちゃん」
「この放送は「カクカワ電機」と、ご覧のスポンサーの提供でお送りします」
CMのあと、笑っていいね~!の名物コーナーである「ブイフォンショッキング」が始まった。
このコーナーでは毎回「ブイフォンゲスト」と呼ばれる日替わりゲストが、タ・モリオとトークを展開し、最後はⅴ Phoneによるビデオ電話でゲストがお友達紹介と称して次回のゲストを紹介するのがお決まりとなっている。
モリオ「おはようございます‼︎」
観客たち「おはようございます‼︎」
モリオ「今日は朝からいい天気だね」
観客たち「そうですね‼︎」
モリオ「最近、SGL369のメンバーがまた増えて、《《370人になったって噂》》だよね?」
観客たち「そうですね‼︎」
モリオ「正直、ただでさえ人数多いのに、これ以上増えたらどうなるんだ?って話だよね」
観客たち「そうですね‼︎」
モリオ「だけど、人数が多い方が賑やかで楽しいし、それもいいね〜!」
観客たち「いいね〜〜〜‼︎」
モリオ「いいね〜ロッカーズです‼︎ どうぞ‼︎」
タ・モリオが手を差し出すと、いいね〜ロッカーズの三人が登場した。三人はこのコーナーでアナウンサーも務めている。
いいね〜ロッカーズ「よろしくお願いします、イエェェェイ‼︎」
観客たち「わあぁぁぁぁぁぁ‼︎」
いいね〜ロッカーズの三人はv Phoneを取り出した。
※以下三名、マコ・ナリオ=マコ、ハジメくん=ハジメ、HIKALIN=ヒカリンと略。
マコ「ギュワアァァァァァン‼︎」
ハジメ「ズン、ズン、ズン、ズン、ズン、ズン………‼︎」
ヒカリン「ズダダン、ズダダン、シャアァァァン‼︎」
杏花「何がロッカーズよ‼︎ v Phoneの楽器アプリを指でタッチしてるだけじゃない‼︎」
萌「しかも、口で演奏してるよ」
マコ「パッパラパーのパー‼︎」
ハジメ「ピーーーヒャララー、ピーヒャララー‼︎」
ヒカリン「あ、ドドンがドン‼︎ あ、ドドンがドン‼︎」
杏花「って…、何か違う楽器の音出してるしーーー‼︎」
悠理「へえ〜、ギターとベースとドラムって、あんな風に演奏するのか」
杏花「んな訳あるかー‼︎」
モリオ「今日のゲストは、昨日のSGL369の神メン13の一人、こじパルこと、小嶋パルナちゃんからの紹介で、同じくSGL369の神メン13の一人、まり〜なこと、皇麻里奈ちゃんです‼︎ どうぞ~‼」
観客たち「わあぁぁぁぁぁぁ‼︎」
観客たちの拍手と歓声に迎えられて、麻里奈が登場した。
麻里奈「おはようでござる、皆の衆‼」
観客たち「きゃあぁぁぁ、まり〜な‼︎」
麻里奈「お初にお目にかかるでござる、タ・モリオ殿。拙者、SGL369の神メン13の一角、へびつかい座担当の皇麻里奈でござる。以後、お見知りおきを」
モリオ「おはよう、麻里奈ちゃん。俺のことは、モリさんでいいよ。さあ、座って」
観客たち「まり〜な、可愛いーーー‼︎」
モリオ「麻里奈ちゃん。ほら、みんなが可愛いだって」
麻里奈「しょうがないでござるな〜。ならば………、皆のハートにスペースビーム♡ 宇宙無双の武士アイドル、まりまりまり〜な、ただ今参上♪
腕に覚えのファンの者よ、拙者と手合わせ願おうぞ♡」
観客たち「きゃあぁぁぁ‼︎ まり〜な、可愛いーーー‼︎」
会場の観客やスタッフ・出演者たちは麻里奈のいつものキャッチフレーズを聞くと、拍手と声援を送り盛り上がった。
モリオ「おお〜、いいね。ところで麻里奈ちゃん、前から気になってたんだけど、一人称が拙者だったり、語尾にござるってつけるのはキャラでやってるの?
それとも、プライドベートでもそういうキャラ?」
麻里奈「拙者はいつでも拙者でござる。銀河ドラマで石田三成に憧れてから、三成のような兵になりたいと思い、武士道精神を学んでいるのでござる。
だから将来の夢は、銀河ドラマに主演で出演することでござるぞ」
モリオ「へえ〜、そうなんだ。頑張ってね。麻里奈ちゃん、ここに一杯来てるよ」
麻里奈「おお〜‼︎」
ゲスト席の近くには、麻里奈宛てに「祝!笑っていいね〜!ご出演」と書かれた多数の花が贈呈されていた。
麻里奈「秋山先生、神メン13の面々、かけぬけ隊、最終自衛隊の面々からも…‼︎」
モリオ「一つ気になるのが十兵衛って人からも来てるんだけど、この十兵衛ってのは一体誰なの?」
麻里奈「十兵衛は拙者の友でござる。拙者がアイドルになる前からの付き合いでござるぞ」
モリオ「十兵衛くんって人とは、どういう関係?」
麻里奈「生みの親でござる‼︎」
モリオ「う、生みの親⁉︎ どういうこと⁉︎」
麻里奈「知りたいでござるか…?」
観客たち「知りた〜〜〜い‼︎」
モリオ「知りたい、知りたい」
麻里奈「モリさんも覚えてござろう。拙者が小学生の時、夏休みの自由課題で開発した男性型AIを搭載したペット・ギアのことを」
モリオ「あ〜〜〜、あの学会からも注目を浴びたっていうペット・ギアね‼︎ 俺も驚いたな〜‼︎ まだ小学生だったのに、すごい天才だよね‼︎」
麻里奈「そう、その者の名こそ拙者の友、十兵衛でござる。そして、十兵衛の《《名の由来》》は…」
モリオ「おっとごめん、麻里奈ちゃん。一旦CMで~す‼」
観客たち「え〜〜〜⁉ 続きが気になる~~~‼」
杏花「中途半端な所でCMかーーーい‼」
「この放送はカクカワ電機と、ご覧のスポンサーの提供でお送りしています」
モリオ「じゃあ麻里奈ちゃん「1000分のXアンケート」いこうか」
麻里奈「待っていたでござる」
モリオ「ルールは知ってると思うけど、このお客さんたちの中にスイッチを持ってる人が1000人いるからね。何でもいいから質問をして、スイッチを押した人の人数を当てるんだ。見事ピッタリ当てたら豪華な景品あげちゃうよ」
麻里奈「ふむふむ。では質問でござる、皆の衆‼」
杏花「あら、悠理」
萌「スイッチ持ってたんだ」
悠理「スイッチ? これのこと?」
麻里奈「今度、SGL369が発売するニューシングル、ななめ上からまり~な⁉をもう予約したというファンの者は何人ぞ‼ 拙者はズバリ、SGL369にちなんで369人と見た‼ モリさんは何人見られまするぞ⁉」
モリオ「う~ん、400人くらいかな? じゃあ、ななめ上からまり~な⁉をもう予約した人、スイッチオン‼」
タ・モリオのかけ声とともにモニターに人数が表示された。人数はピッタリ369人だった。
観客たち「え〜〜〜⁉ すご~~~い‼」
モリオ「おお⁉ すごいね、麻里奈ちゃん‼ さすがIQ500の天才少女‼ じゃあ、記念に「特製笑っていいね~!ストラップ」スペシャルバージョンあげるよ‼」
麻里奈「やったあ‼ かたじけのうござる、モリさん‼」
杏花「悠理ももう予約したの?」
悠理「え?」
萌「だってスイッチ押してるじゃん」
悠理「いや、まだ予約してないんだけど、何か自然と手が動いて押しちゃった…」
麻里奈「おお、すっかり忘れておった‼ モリさん、最後に拙者からお土産が」
モリオ「おお、何何?」
麻里奈「じゃーーーん‼ ななめ上からまり~な⁉の初回限定盤に付いてくるポスターでござる‼」
モリオ「ありがとう。これ、貼っといて」
麻里奈「それから、拙者がこの日のために用意して書いた…」
モリオ「うんうん、何何?」
麻里奈「「大図解‼ 十兵衛のひみつ」でござる‼」
モリオ「ええ~~~‼ こんな難しい内容の本をもらってもなあ…。まあいいや、ありがとう。
麻里奈ちゃん、そろそろお友達の紹介といこうか」
麻里奈「うむ。では拙者のお友達で、今をときめくスーパーセクシーダイナマイトレディー、華園明日美殿を紹介するでござる‼」
観客たち「おお〜〜〜~~~‼」
モリオ「おお、華園明日美ちゃんか‼ それは嬉しいな‼」
麻里奈「明日美殿は世の男の…、いや、宇宙の男の夢でござるからの…」
マコ「つながりましたよ~」
マコはビデオ電話をつなげるとすぐさま麻里奈に専用の受話器を手渡した。モニターに明日美の姿が映ると、麻里奈は明日美とビデオ通話を開始した。
麻里奈「もしもし、明日美殿」
明日美「もしもし、麻里奈ちゃん」
麻里奈「ムフフ………。明日美殿…、ひょっとしてお取込み中でござったか…? 邪魔をしてしまったのなら、すまんのう…」
明日美「そ…、そんなことはないわよ…」
麻里奈「ジョークでござる。モリさんに代わるでござるよ」
モリオ「もしもし、明日美ちゃん?」
明日美「もしもし、モリさん。お話しするのは初めてですね」
モリオ「そうだね。明日美ちゃん、明日は大丈夫かな?」
明日美「ええ、大丈夫ですよ」
モリオ「じゃあ、明日美ちゃん‼ 明日は、来てもらってもいいのかな?」
明日美「いいね~。で、よろしかったでしょうか…?」
明日美は照れくさそうにお決まりのセリフを言った。
モリオ「違うよ、明日美ちゃん。こう親指を立てて前に出してもっと元気よく言わなきゃ」
明日美「………………。いいね~~~!」
顔を少し赤らめながらも羞恥心を振り切り、明日美はお決まりのセリフとポーズで締めくくった。
モリオ「OK~、明日美ちゃん‼ 明日はよろしくお願いします‼
では、ここで一旦CM………、ん………? あ、そうか。文字数が足りないから次のコーナーには行けないのか。仕方ないな、ここで一旦締めくくるか」
観客たち「え〜〜〜~~~‼ もう終わり~~~⁉」
杏花「ていうか、小説にどうやってCM入れるんじゃ~~~い‼」
萌「だから、そこは突っ込んじゃダメなんだって。杏花ちゃん」
悠理「みんな、もう終わるよ」
モリオ「笑って~~~~~~‼」
全員「いいね~~~~~~~‼」
モリオ「どうもみなさん、ありがとうございました~‼」
麻里奈「ではモリさん、拙者はこれにて失礼いたしまする」
モリオ「麻里奈ちゃん、またね~」
悠理「楽しかった。また行きたいね」
萌「見るのは楽しいけど、あたしはトークが苦手だからゲストにはあまり呼ばれたくないな~」
杏花「突っ込みすぎてちょっと疲れちゃった………」
こうして、観客たちの拍手と歓声、笑いと感動とツッコミ所に満ち溢れる中、笑っていいね〜!は幕を閉じた。
「この放送はカクカワ電機と、ご覧のスポンサーの提供でお送りしました」




