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生活基盤を手に入た!

「ほんとに色々ありがとうなアルベェータ!」


「いえいえ仕事のついででしたから良いんですよ。まあ私は、またその仕事に戻らなくてはならないのですが…また眠れない日々が続きます…」


「恩返ししたいが仕事は俺にはどうにもな…

何はとももあれお前もこの都市にいるんんだろ?また会おうぜ。」


「ええきっと。」


そうしてにこやかに笑いあって斗真は異世界で初めての友人としばし別れることになった。



教えてもらった道順に従ってホッパーカウを換金するため冒険者ギルドを目指す。

視界に映る街並みは本当に盛況なものであり、幅広い道の両脇に色とりどりな露店が並び目を楽しませる。そこにいるのはほとんどが人間だが時折獣の耳が付いていいたりする者がちらほらいることからもそこが異世界であるという事が伝わってくる。


(本当に綺麗な街ですね〜)


急に脳内に話し掛けられる感覚も慣れたものである。


(そうだな。ホッパーカウを換金したらなにか買って禁書庫に持ってく?)


(いいんですか!?何がいいか迷いますね。)


斗真がリーブルと出会った空間は最初図書館などと呼んでいたが、よりかっこいいからとごねたリーブルの希望に沿って禁書庫と呼ぶことになった、この呼び方、実は斗真も気に入っていることは秘密である。

そうこうしている内に無骨な石積の外壁に大きな窓と屋根にはためくギルド旗が見えてきた。

教えられた通りの外観であり斗真は迷わず正面の一番大きい入口から中に入る。

中は案外に小綺麗な内装であった。天井には簡易的なシャンデリアまで吊り下げられていて十分に明るい。

荒くれ者がひしめき合う酒盛り場のような場所を予期していた斗真にとって安心と同時に拍子抜けで入り口前で呆けてしまう。

そうこうしていると受付と思しきお姉さん見事なまでな営業スマイルで声をかけてくる。


「本日はどういったご要件でしょう?」


「ぁぁえっと、冒険者登録とホッパーカウの換金をお願いしたくて」


「かしこまりました!ホッパーカウに関してはコチラで預かり査定いたします。登録は査定の待ち時間で済ませられますのでこちらへ。」


そう言って奥の個室へと誘導される。

そこは簡素な部屋であり椅子と机、水晶玉一つが置かれているだけであった。


「そちらにおかけになって水晶に手を触れてください。」


言われるがままに手をかざせばたちまち水晶の中は真っ青になった。


「うん、魔力は基準値を満たしていますね後はこの書類に記入していただければ登録完了です。」


そう言って彼女は部屋を後にする。てっきり水晶を爆発させ測定不能の魔力を持つ超大型ルーキーとしてやっていこうとしていた斗真にとってあまりにもあっけない結果になってしまった。

落ち込みながらトボトボ記入欄を埋めているとリーブルがフォローしてくれる。


(大丈夫ですよ主様、貴方の魔法は私たちを生み出したりデフォルトでの消費魔力が多いんです。そこを上手く調節できるようになれば飛躍的に魔力は多くなるはずです。まあ今は中の下くらいですけどね)


(絶対最後の一言いらないよね!)


余計に悲しくなりながらお姉さんにカードを渡すと、証明証は明日までに発行する体また来てほしいと言われホッパーカウのお金を手渡されて送り出された。

こうして斗真のこの世界における生活基盤は確立されたのだった。

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