ヤクザを隠す今日この頃(打ち切り)
このお話はフィクションです。
実際の存在する地名などが出てきますが全く関係ありません。
俺の名前は一条友樹。
高校生になって1か月が経とうとしているとき。
俺は急に親父から呼び出された。俺は怒られるのではないかと心配で、何かしたかを思い出しながら向かい、親父からこう言われた。
「もうお前も高校生だろう。もう十分だろう。お前からしたら突然だろうがお前にヤクザの事務所を継がせることにした。」そう言われ、俺は数秒ポカーンとしていた。そこに続けて親父は、
「大丈夫だ!最初から組長ってことはない。だから安心しろ。」といわれたが、余計に不安になった。だって親父の事務所は紺屋組と言って、もう俺で三代目の事務所だ。明らかヤクザを継がせるといわれても安心できるはずがない。俺も前からうすうす継がされるのではないかと思っていた。けれど俺は継ぐ気はなかった。でも親父がこういった。
「もしお前が継いでくれるなら事務所を好きにしてくれてもかまわない。」そう言われ、俺は継ぐ決心をした。そして親父に
「親父。組を継がせてもらうよ。」と言った。親父は
「そうか。友樹。紺屋組を頼んだぞ。」と言って俺に服を渡してきた。その服はかっこいいスーツのようなものだが、柔らかく、動きやすい素材でできていた。でも、親父にこう言った。
「でも親父?俺ってさ。高校生にしては背が低いけどいいの?155cmだけど。」
親父「まあいいさ。どうせ今後伸びる。次期組長として頑張れよ。」そうして俺はヤクザに入ることになった。そうして次の日金曜日。なんかもうだいぶ疲れているのだが、学校に登校した。
登校すると、いつものあいつが声をかけてきた。
???「よう友樹!おはよう!」
友樹「いくら今日が金曜日だからってはしゃぎすぎじゃないか?夢都。」
夢都「別にいいだろ?なあ千夜。」
千夜「いや。お前がうるさいだけだ。」
夢都「なんだよひどいな。まあいいよ。千夜!友樹!学年集会だから遅れんなよ!」こいつらは春道夢都と南千夜だ。そうして学年集会を済ませ、教室に戻ると、先生が来た。
先生「はい静かに。今日は席替えが1時間目だからな。楽しみにしとけよ!」この先生は舞鶴巳先生。理科担当の先生だ。そしてホームルームが終わり、席替えをくじでした。
結果、神席だった。隣に千夜がいるし、千夜の前は夢都だ。そして俺は前から6番目で、一番窓際。本当にうれしかった。そして前は松浦夕夏さんだった。正直俺は陰キャ寄りだった。でも、松宮さんはよく仲良くしてくれる。松浦さんはあまり俺と同じく控えめな子だった。そして6時間目まで授業を終え、帰ろうとしていた。その時、松宮さんに質問をされた。
松宮「一条君ってさ。彼女とかいるの?」
友樹「高校の間は恋愛はしたくないね。トラウマがあるから。」
松宮「そうなんだね?」
友樹「どちらかというと俺は他人の恋愛とか冷やかすタイプの人間だから。」
松宮「そうなんだね。私もだ。それじゃあね。」そうして松宮さんが青信号を渡ろうとしたとき、俺はすぐに横からトラックが突っ込んできているのに気づき、すぐ駆け寄って、松宮さんを突き飛ばし、俺も間一髪で避けることができた。
友樹「あぶな!死ぬかと思った!」
松宮「ありがとう。大丈夫?派手に転んだけど。」
友樹「ああ。大丈夫。じゃあまた月曜日!」そう言って俺は家に帰った。家に帰り、早速親父にヤクザ事務所へ案内された。でもそこは、今まで普通の家だと思ってきた一軒家だった。その中には屈強で強そうな人たちばかりであった。そこで親父が紹介をする。
「こいつが俺の息子の友樹だ。次期組長の予定だから、くれぐれも何かしないように。基本提案は俺が許可を出す。わかったな。」そうして俺が入ることになった。そして親父から謎のキーホルダーをもらった。金属の輪っかの真ん中に、「6」と数字が書いてあった。親父に聞くと、
「その数字はこの紺屋組でどれぐらいの身分があるか示すものだ。1桁は組長にかかわる人物の中でも組にかかわる人物、、2桁は組に関係している中である程度の立場を持つもの、ほかに関してはAのマークが刻まれている。ちなみにお前の6は、6には最初の完全数という特徴があり、組長、次期組長になる人物だけが持っているんだ。」聞いて、あまりわからなかったが、まあいいのだろう(?)そして俺はこう宣言した。
「今から紺屋組を変える!」そう言ってみんなに説明した。
「紺屋組は主に殺しの依頼などを受けているが、それだけではあまり資金が集まらないと聞いた。しかも数か月依頼が来ないこともあるとか聞いたがあってるのか?」そして一人が話した。
「まず私は主に紺屋組の幹部をしております東郷と言います。よろしくお願いいたします。一条様。」
東郷「確かに数か月依頼がなく、資金を渋々借りたことがあります。それがどうかしましたか?」
友樹「まず、ここを殺しの依頼も受けつつ、ほかの依頼も受けるのはどうだ?」
東郷「ほかの依頼と言いますと?」
友樹「本当にお手伝いさんみたいに人からの依頼だよ。例えば引越しの手伝いだとか、少しでもほかの収入があった方がよくないか?」
東郷「それはそうですね。そうしましょう。」
友樹「そしてもう一つ、改名したいんだ。」
東郷「改名⁉どういうことですか!」
友樹「紺屋組っていうとヤクザ感があって相談しにくいでしょ?だから、「紺屋相談所」に改名したいんだ。」
東郷「組長様に送ってみます。」そして3分と経たず親父から返信が来た。
東郷「組長様がいいと!やりましょう!」そうして俺ら、紺屋組改め、紺屋相談所は、すぐに作られた。そうして相談カウンター、個別部屋などを作り、ほかのことは2,3階で行うことにした。そしてすぐに早変わりした。そして俺は東郷に相談した。
友樹「東郷。チラシというか、ポスターみたいのは作れないのか?」
東郷「でも最初から依頼するとなるとかなりの額がかかりますよ?どうしますか?」
友樹「なんで最初から依頼するんだよ。ポスターの中身は任せて!」
東郷「分かりました。」そうして1時間かけてポスターを完成させた。
友樹「どう?みんな?」そうしてみんなに見せると、みんなからいい評判だった。
東郷「何かいままでにスクールなどに通われてたんですか?」
友樹「いや。普通に全国ポスター中学生大会で準優勝してるし。」
東郷「そうだったんですね。これは失礼を。」
友樹「いやそんなことないよ。あとはこれを配るだけ。」そうして大量に発行し、周りの学校などにも配った。そんなことをしているともう夜の10時になっていた。
東郷「一条様大丈夫ですか?フラフラですよ。」
友樹「いやちょっと夜は苦手で…」
東郷「そうだったんですね。車で送りますよ。」
友樹「ありがとう東郷…」そうして家まで送ってもらい、すぐさま布団に入り、寝た。
次の日の昼頃、早速依頼が入ったようだ。俺は向かって、話を少し聞きに行った。
お客さん「朝起きたら猫のタマがいなくなっていたの。」
東郷「そうなんですね。猫の捜索依頼ということでいいですか?」
お客さん「はい…この猫なんですけど…」そうしてかわいい黒い子猫が写っていた。
東郷「分かりました。それぐらいですと、5000円で捜索させていただきます。契約書にお名前と電話番号と住所、相談内容をお書きください。」
お客さん「わかりました。お願いします。」そう言ってお客さんは去っていった。
友樹「最初の依頼頑張らないとな。今ってほかの依頼はどうなんだ?」
東郷「ほかの依頼は少し遠征の依頼があるので少ないですが少しは動かせますよ。」
友樹「何人ぐらい?」
東郷「今は100人ぐらいは動かせますよ。」
友樹「じゃあひとまず50人をここの周りに配置して動こうか。ほかの50人は待機で。」
東郷「分かりました。伝えておきますね。そういえば組長様からお電話がありましたので折り返しておいてください。」
友樹「分かった。」そして東郷は相談所を出て行って、もう一つの事務所へ向かった。そしてすぐ、親父に電話を掛けた。
友樹「もしもし?親父?何の用だ?」
親父「今最初の任務を受けたと聞いたがうまくやれておるか?」
友樹「まあ人の配置を決めたとこかな。もうすぐ捜索が始まるよ。俺は誰かにひっそりついていくかな。制服とか着て。」
親父「そうか。頑張れよ。ただしっかり印は持っていくんだぞ。」
友樹「印ってなんだ?」
親父「金属の6が刻まれた紺屋相談所の印だ。それを見せれば相談所の奴らは話を聞いてくれる。」
友樹「分かったよ。じゃあな。」そう言って電話を切った。そしてパトロール中の相談所メンバーを見つけた。そして印を見せながら声をかけた。
「ついていってもいいか?」そうすると、メンバーは、
メンバー「一条様もご探索されるのですか?」
友樹「そうだよ。ただ待ってるのも気に食わないし。」
メンバー「そうですか。それでは探しましょう。」そうして1時間ほど探したが、子猫は見つからなかった。
友樹「もう2時になっちゃったな。」
メンバー「そうですね。一条様はお戻りになられますか?」
友樹「そうさせてもらうよ。またね。」
メンバー「お気をつけて。」そうして相談所に戻っていると、メンバーが俺と同じぐらいの背の女の子にちょっかいをかけているようだ。これは注意しないといけないと思ってすぐに向かい、叫ぶようにこう言った。
「おいゴラァてめえ何やってんだ!!!」そう言うとそいつが
メンバー「ああ⁉なんじゃ?このガキが!」と切れてきたので、印を見せるとそいつは黙った。
友樹「お前何勝手に捜索放棄しとるんじゃ⁉ああ⁉ケリつけてもらうからな!覚悟しとけよ。」
メンバー「すみませんでした一条様…」久しぶりに叫んだから少しのどが痛くなってしまった。さらに畳みかけるように、
友樹「お前はもう帰れ!依頼放棄する奴に依頼は任せれない。」
メンバー「…」
友樹「帰れっつっとるやろうが!!」そう言うとメンバーは去っていった。そうして謝ろうと女の人のほうを向いて謝ろうとしたが、俺は固まってしまった。だって相手は松宮さんだったから。
松宮「一条…君?一条様って何?」
友樹「あ~俺さ。親父からヤクザを継ぐことになってさ。でも今は相談所を立てて相談を受け付けてるんだ。これはみんなに秘密にしといてね。」
松宮「そう…なんだね?何をしてたの?」
友樹「今、猫を探しててさ。黒い子猫なんだけど、見なかった?」
松宮「猫?…さっきあそこの公園周りで見たよ!」
友樹「ありがとう!」そうして松宮さんを残してその場を去った。そうして公園に向かうと、子猫が眠っていた。その子猫を拾い上げ、みんなに連絡し、お客さんにも来てもらうことにした。
友樹「お客さん。この子猫で間違いないですか?」
お客さん「そうです。ありがとうございます。」
友樹「それで、捜索料5000円になります。」
お客さん「ありがとうございました。」そうしてお客さんは去っていった。
東郷「ひとまず依頼完了ですね。」
友樹「そうだね。もう3時半だし帰ろうかな。」
東郷「分かりました。お気をつけて。」そして俺は自分の家に戻り、すぐにお風呂に入り、布団に入った。俺は松宮さんにヤクザであることがばれたことがにかなり頭を抱えていると親父が夜飯出来たぞ!と言って呼んでくれた。そして俺はリビングに向かうと親父が待っていて、夜飯を準備してくれていた。そして食べているときに親父に相談した。
「親父?俺さ。ヤクザやってること友達にバレちゃった。」
親父「お前誰にばらした?」と少し怒っているようだ。
友樹「松宮さんに…」
親父「なんだ松宮か。」
友樹「知ってるのか?松宮さんのこと。」
親父「ああ。そりゃあ松宮の奴は俺の同級生であいつは昔からヤクザを支えてくれたからな。仲良しだぞ?でもあいつの娘は知らないみたいだから気をつけろよ?」
友樹「そうだったのか。ごちそうさま。」そして俺は安心しながら自分の部屋へ戻り、寝た。
次の日の朝。日曜日。
今日も今日とてすることがないので事務所へ向かった。
事務所へ向かっているとどうも事務所が騒がしかった。中から、「ドン!」というような殴打したような音と拳銃のような音がかすかに聞こえる。
ただここは広い方の事務所で、あまり林の中なので拳銃の音がしても一番近くの住民さんには聞こえないぐらいのところだった。
前にも来たことがあるが、こんな音は初めて聞いた。ただ、俺はこの技術を使う時が来るとは思ってもいなかった。
近くの倉庫に拳銃があるのを知っていたので回転式の拳銃を持った。
そして堂々と拳銃と弾丸以外何も持たず入っていった。しかも軽装で。
中に入るとかなり強いやつの様で、床にざっと20人ぐらいの死体が転がっていた。
そうすると当たり前のように皆俺に向かって弾丸を放っている。
だが、「弾丸ぐらい避けれる。」
まさか小さいころから親父に教わった「弾丸避け」の技術を使う時が来るとは思わなかった。俺は狙いを定め、敵に向かって。初めて人に向かって発砲する。
そうすると、無事ヘッドショット。
そうして横から弾丸が飛んできていたので、避けつつ躊躇なく敵に向かい、引き金を引いた。すると血を吹き出し倒れていく。そこから弾丸30発すべて百発百中であった。
ただ、紺屋相談所もかなりの死傷者が出てしまった。こっちの被害は死者9名、負傷者24名とでかい被害を食らってしまった。そして東郷に聞いた。
友樹「東郷。何があったんだ?」
東郷「それがですね…ここで会議をしていたところ急に襲撃されて、すぐ臨戦態勢に入ったのですが、秋谷隊がほぼ全滅で…」
友樹「秋谷隊ってなんだ?」
東郷「まずこの紺屋相談所のシステムからですね。まず紺屋相談所は3段階で主に分かれ、上から長、司、員の3段階でできています。まず長は基本組長です。ですが、今は一条様が長の役割をしています。長は司と員に命令をしたり、依頼を引き受けるか、交渉に応じるかなどの決定権があります。続いて司は主に幹部的な役割をし、司の一部の者は隊を持ちます。ただし、隊を持たないものは主に組長の護衛的な役割もします。司は員に命令をすることができますが、基本長の命令を員と実行します。最後に員は、それ以外の者です。ただし、員の中で優秀なものは隊には入れたり、隊の中でも優秀な成績を収めたりしたら長がもしかしたら直々に命令で司に昇進できるかもしれません。私も昇進には苦労しました。」
友樹「まあだいたい分かった。でその隊の中の一つってこと?」
東郷「まあそういうことですね。ちなみに隊は5個あります。秋谷隊、太田隊、火瓦隊、水戸隊、東郷隊です。」
友樹「東郷⁉隊を持ってたのか。まあ強いしな。」
東郷「強いとは…うれしいものですね。ちなみに東郷隊は紺屋相談所トップの隊です。リーダー的な役割もしますし。」
???「おいおい誰がトップだって?強いのは東郷だけじゃねえか。」
東郷「どうした?秋谷。」
秋谷「お前の組はリーダーシップこそトップかもしれないけどな。秋谷隊は紺屋相談所トップの戦闘専門の隊だからな。戦闘面では勝てるかもしれないな。」
東郷「それはわからないな。戦闘面では負けるだろう。でもなんで壊滅寸前まで行ってるんだ?」
秋谷「それはお前も分かっているだろう?奇襲されたからだよ。人数不利もあったし。」そんなことを話していると後ろにたくさんのメンバーを連れて男の人二人と女の人一人が来た。
???a「支援に来たけど…こら掃除大変そうだな。」
???b「久しぶりの掃除か…めんどくさいな。」
???c「そんなこと言わないで、がんばろ?」
東郷「こりゃあ助かるよ。太田。火瓦。水戸。」
???a→太田「東郷。久しぶりだな。おや?一条様じゃないですか。初めまして。太田隊隊長の太田と言います。よろしくお願いいたします。」
???b→火瓦「どうも。一条様。火瓦隊隊長火瓦と言います。よろしくお願いします。」
???c→水戸「こんにちわ。一条様。水戸隊隊長の水戸です。よろしくお願いします。水戸隊は唯一の女性隊長で、主に戦闘ではなく、隊員の手当て、戦闘後の掃除、死体処理、その他いろいろ戦闘以外のことを東郷組の協力も借りつつ、やっています。よろしくお願いいたします。」
友樹「ああ…よろしくな。」そしてみんなで死体掃除をすることになった。すると東郷が、
東郷「あの銃の持ち方と使い方からして今まで相当使い込んでますね。やはり組長様から?」
友樹「まあな。ちょうど昔使ってた銃と同じような銃があったから使ったんだが、この銃なんて言うんだ?」そう言って持っている銃を東郷に見せる。
東郷「この銃ですか…この銃は「アイスリー」という銃で完全オーダーメイドになっております。」
友樹「オーダーメイドってどういうことだよ。」
東郷「どういうことかと言いますと、この銃は一条様が小さいころに組長様がオーダーメイドでつくられた銃です。」
友樹「そうなのか…じゃあなんでこんなところにあるんだよ。」
東郷「それはですね、組長様が本来使うはずだったのですが、組長様には大きく、使われなかったのです。そのため、一条様にいつか譲ると申しておりました。」
友樹「そうだったのか。じゃあ親父に頼んで譲ってもらうか。」
東郷「今お電話つなぎましょうか?」
友樹「大丈夫だよ東郷。自分の携帯持ってきてるから。」そして少し掃除から離れ、電話した。
友樹「もしもし親父?」
親父「どうした友樹。」
友樹「「アイスリー」っていう銃のことなんだけど、」
親父「ああ「アイスリー」か。もうあの銃はお前が好きに使っていいぞ?」
友樹「そうなのか。ありがとう。」
親父「ただし!あの銃は基本持ち出してはならん!必要な時だけ持ち出すんだ。いいな。」
友樹「分かったよ親父。それじゃあ。」そうして電話を切り、掃除を手伝った。掃除は2時間ほどで終わり、俺とそれぞれの隊の隊長で会議をすることになった。
東郷「今回は京組の殲滅依頼を受けたので、どのようにアジトを特定するかについての議論です。何か意見がある方。」
火瓦「まず京組は主に京都府中京区西側を主に活動していて、そこまで規模が大きいわけではありません。なので実際にそこに行き、見つけるのはどうでしょうか。」
水戸「それだと一般人に話しかけるかもしれないよ?」
火瓦「まあそれはそうか。」
太田「じゃあひとまずあいつらの行動を見なくちゃいけないな。」
秋谷「じゃあ結局行かないといけないのか?」
友樹「いや行かずにどうやって倒すんだよ。」
東郷「まあひとまず5隊で京都に行こう。」
友樹「まあ近畿だしそこまで遠くはないな。どれぐらいかかるんだ?」
東郷「大阪から京都だとバスで1時間15分ぐらいですね。」
友樹「バス借りれるほどのお金があるのか…」
東郷「まずバス代が行きかえりで26万円ぐらい、依頼料が350万なので余裕ですね。」
友樹「そういえば殺しの依頼主っていったい誰なんだ?」
東郷「それはですね…政府です。」
友樹「政府⁉なんでそんなとこから来てるんだよ…」
東郷「それはですね…」
火瓦「それはな!政府と先代組長様が提携を結んでるからだよ。」
友樹「提携?」
東郷「ちょっと!役割をとるんじゃないよ!火瓦!」
火瓦「ああ⁉やんのか?」
東郷「いいよやってやるよ!」
友樹「お前ら!!!けんかなんてくだらない事するんじゃねえ!!!お前ら端で正座でもしてろ!!!」そう叫ぶと2人は、
東郷「すみません…一条様…反省します…」
火瓦「一条様。申し訳ない。反省いたします。」
友樹「おーい秋谷~!」
秋谷「どうしましたか一条様。」
友樹「政府との提携ってなんなの?あいつらが教えてくれなくって…」
秋谷「ああ。その話ですか。まあ簡単に言ったらこちらが依頼を受ける代わりに政府からたくさんのお金ともしピンチに陥ったときに支援をもらえるってわけです。」
友樹「なるほど。じゃあバスで明日以降か。今日はもう4時だし朝からやった方がいいだろう。バスの手配もしないといけないし。」
秋谷「それでは来週の水曜からなどいかがでしょうか。」
友樹「分かった。それじゃあそれでみんなに伝えといてくれ。じゃあもうそろそろ帰るよ。」
秋谷「それではお気をつけて。」そうして俺は家に帰り、学校の準備をした。
次の日の朝俺はすぐに学校の用意をし、学校に向かった。
友樹「千夜。夢都。お前ら早いよ。」
千夜「そうか?まあ家近いしな。」
夢都「いいだろ?家近いって。」
友樹「本当に羨ましいや。俺なんて家から20分だぞ?」
千夜「今日は特に何もないからな。暇だよ。しかも1,2時間目が道徳だよ?だるすぎる…」
夢都「それな…」そして教室に入ると5人ほど先に登校していた。そして席に座ると、前の席の松宮さんが声をかけてきた。
松宮「ねえねえ友樹。この絵見てよ!かわいくない?」と言って女の子が書かれた紙を見せてきた。
友樹「すごい絵がうまいな。やっぱ松宮さんは絵がうまいな。」
松宮「あのさ。ちょっと気になったことがあるんだけど、」
友樹「どうしたの?」
松宮「私のことさ。別に松宮って呼び捨てでもいいよ?」
友樹「いや…あんまり女子を呼び捨てで呼びたくないんだよね…」
松宮「なんで?」
友樹「なんでだろう…癖みたいなものかな。」
松宮「そうなんだ。まあ別に呼び捨てじゃなくてもいいけどね。」そんな話をしていると先生が入ってきて、授業がスタートした。そこから授業を受けて放課後…
先生「さようなら。」そして帰ろうとしたのだが、松宮さんに呼び止められた。
松宮「今日予定空いてる?」
友樹「空いてるけどどうしたの?」
松宮「一緒に遊ばない?今日4時間授業だったし!」
友樹「ちょっと親父に一応聞くから待ってて。」そしてすぐ電話を掛けた。
友樹「親父?今日遊びに行ってもいい?」
親父「いいが、9時までには帰って来いよ。もし6時を超えるなら夜ご飯は外で食べなさい。お金は出す。」
友樹「ありがとう親父!」そして電話を切った。
友樹「遊べるって!6時超えるなら外でご飯食べろだってさ。」
松宮「じゃあ準備できたら友樹の家いくね。」
友樹「分かった。それじゃあ!また後で!」そうして家に帰り、着替えて待っていると、案外早く来た。
松宮「来たよ!」
友樹「それじゃあ行こう!」そう言って出かけた。
一方そのころ友樹父は…
親父「まさか彼女か?いやそんな話は一度も聞いたことがない。いや?…」と息子に彼女ができたかもしれないと少し焦る父であった。
出かけた後友樹たちは…
友樹「今日はどこに行くかは決めてるんだっけ?」
松宮「少し遠くの水族館に行きたいなって思ってるんだけどどう?」
友樹「いいじゃん!電車が早いからそれで行こう!」そして駅に向かい、電車に乗り込み、水族館の最寄り駅まで乗った。
松宮「駅を出てから右に水族館があるらしいから行こう!」そう言われてついていくと大きな水族館があった。
友樹「すごい大きいな。とりあえずチケットを買って入ろう!」そして2人でチケットを買いに行くと、
受付の人「どうしました?」
友樹「チケットを買いたくて…」
受付の人「カップルでデートですか?」
友樹・松宮「いや違います!!!」
受付の人「それはそれはすみません…チケットは一人1800円です。」そして3600円を支払い水族館に入った。
友樹「本当にびっくりした…」
松宮「ほんとにね…でさ!何見る?」
友樹「じゃあイルカショー見に行かない?あと10分で始まるらしいよ!」
松宮「そうなの?じゃあ行こ!」そうしてイルカショーを見に会場へ向かった。
友樹「イルカショー楽しみだな。」
松宮「そうだね!」そうして3分ほど待つとイルカショーが始まった。
ドルフィントレーナー「今日は○○水族館のイルカショーにお集まりいただき誠にありがとうございます。本日はこちらのイルカのミルちゃんとパフォーマンスをしていきますので!ぜひご覧ください!」そう言うと奥のプールからイルカが勢いよくはね、天井から吊り下げてあったボールを触り、またプールに戻っていった。
松宮「イルカかわいいね!」
友樹「かわいいな…」そうしてショーは続き、最後の披露になった。
ドルフィントレーナー「今回最後を締めるのは、イルカたちによる演技です!それでは!ご覧ください!」そう言った瞬間、後ろのプールで10頭ぐらいのイルカたちが同時に飛び出し、同時にプールの中へと飛び込んだ。
舞鶴巳ですが、
名字が舞で、
名前が鶴巳です。あまり本編とは関係ないですが。