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45話 オイラは特別

サークルアンデッドとVRMMORPGファーストアドベンチャー18の正体を知ったショウ達は打倒サークルアンデッドを胸にイシュタラの国へとやってきた。



すっかり体力を回復したショウ達はナノマシーンウイルスの血清剤を作るために青の研究施設にやって来た。



そして血清剤の試作品が出来た時、そこに一人の男が現れた。




■登場人物の紹介

◇他守ショウ  VRMMORPGファーストアドベンチャー18からログアウトしたらゲームのキャラクターのまま現実世界に出てきてしまう。ナノマシーン適合者としてはこの世界最強のSSSS。緑から青いオーラにランクアップした。

銀髪に角があり、光を帯びた赤い目、口元には牙が見え、少し尖っ耳に爬虫類系の尻尾がある魔族設定のキャラクターだが中身の本人は童顔を気にする黒髪の28歳。



◇アナト  ショウと一緒にサークルアンデッドと戦ったイシュタルの娘。ナノマシーン適合者ランクはSS。ショウからのチカラの移譲により赤いオーラからオレンジ色のオーラにランクアップした。



◇ミネルバ   ショウが呼び出した『ファーストアドベンチャー18のフェイスと呼ばれるパーティーメンバー補填用のNPC』召喚士。ゲーム設定ではヒュムリア王国の王女。



剛本剛ごうもとつよし     イ特特殊攻撃部隊『D』リーダー。イシュタラの議員の決起により、ティアマトの赤いオーラに目覚めてナノマシーン適合者ランクはSSにランクアップした。



◇イアーラ    女神の門まで、剛本についた人魚



人面魚ビビアン   他の人魚達とは違って人型のイシュタラから人魚にメタモルフォーゼしようとして人面魚になっている人魚。ヤムの配下で人魚の里周辺の監視や伝令を主な任務としている。

体は人で顔だけ人面魚の半魚人ビビアンバージョンもある。



◇エルヴィン  生きているのか死んでいるのかわからない不思議な猫。



◇ポン太    シダーの森の住人。エルヴィンを生きていると認識している。見た目は可愛らしい小狐。



◇フワワ    イシュタルが創り出したシダーの森の守護者。獅子の頭にドラゴンの口胸から滝のように水の溢れ出る魔神。厳密にはイシュタラではなく、仮想生命のミネルバに近い存在。但しミネルバとは違いゲーム設定の縛りがないのでイシュタル亡き後も存在している。



◇ヤム     神殿議会長。外海の魔神と呼ばれる回遊族のイシュタラ出身。人間殲滅作戦を考案。一応バアル達を立ててはいるが実質支配している。



◇クレピオス  アスタルトの父親。青の研究施設でナノマシーンの研究をしている。

ナノマシーン適合者特有の様々な病症に有効な薬を開発している。

ショウ「あれ?イ特の。。」



剛本「剛本だ。いい加減覚えてくれ。」



ショウ「それに。。その猫は?」



剛本「それも今更だな。。こいつはエルヴィンだ。」



ショウ「今更?確か狐は連れてたよな?狐が猫に化けたのか?」



エルヴィン「おいおい勘弁してくれよ。オイラあんなオジイ臭くないよ!」



エルヴィン「ポン太は剛本が投獄された時にシダーの森に帰ったよ。」



ショウ「へぇー。。そうなんだ。。」



ショウ:まぁ猫でも狐でもとっちでもいいんだけど。。



アナト「他守、その猫はエリドゥの城で私も見た。」



アナト「いや。。もっと前にも知っていたような。。?」



ショウ「なんだよアナトまで。。俺が記憶喪失みたいじゃないか。」



アナト「そうだな。。おかしな事を言っているな。。」



ショウ「でも、医療施設で動物は不味いんじゃないか?」



エルヴィン「オイラは特別だから大丈夫さ!」



ショウ「理由になってないよ。。」



エルヴィン「立派な理由さ!オイラたちの時間はオイラたちだけのものなんだ。」



エルヴィン「でも、こうして繋がったんだからオイラたちは特別になったんだよ。」



ショウ「全く何言ってるのか分かんないんだけど。。」



ここでまたショウの心の奥から声がする。。



声:出しゃばるなよ。。これは俺のものだ。。



エルヴィン「ひゃー恐い!凄い殺気だよ!」



エルヴィンはヒゲと毛を逆立ててブルッとした。



声:お前の出る幕などない。。



エルヴィン「さーてどうなるかな?」



ショウ「お前!解るのか?」



エルヴィン「オイラは特別だからね!」



アナト:?



アナト「何の話だ?」



ショウ「あぁ、ゴメンこっちの話だ。」



アナト「だから何の話だ?」



ショウ「うーん。。また、ちゃんと話すよ。。きっとこないだ死にかかったのと関係している。」



アナト「この猫がか!?」



ショウ「この猫はそれに気が付いたみたいだ。」



アナト「やっぱりまだどこか悪いのか?」



ショウ「そう言う訳じゃないけど。。」



エルヴィン「まぁオイラが特別って事さ!」



ショウ「また、落ちついたらちゃんと話すよ。。」



アナト「他守。。。言いづらいなら今はいい。」



アナト「また、ちゃんと話せ。」



アナトはじっとショウを見つめた。



ショウ「分かった。」



ショウもアナトの目をじっと見て答えた。



この会話にクレピオスは無反応だ。



まるでそんな会話が存在していないかの様だった。



ショウ:ま、クレピオスさんが特に何も言わないし猫の事はいいか。。



クレピオスに違和感を覚えつつもショウは剛本に話をふる。



ショウ「お前一人か?あの門をどうやって入ったんだ?」



剛本「ヤムの所にそこの半魚人ビビアンから試作品の完成の報が入った。」



剛本「それからイアーラに連れてきてもらった。」



ショウ:イアーラ?誰だっけ?



ショウ:ま、海の案内なら人魚か。。



ショウ「拘束は解かれたみたいだな。」



ショウはまだ剛本に少し警戒した感じでいた。



剛本「あぁ。和睦の架け橋となる為にな。」



ショウ「本当に停戦の話は進んでるんだな。」



剛本「勿論だ。絶対に成立させる。」



剛本「それよりナノマシーンウイルスの血清剤の方はどうだ?」



ショウ「完成品はまだみたいだ。」



ここで急に時間が動き出したかの様にクレピオスが話に入る。



クレピオス「剛本君、貴方の事はヤム殿より伺っております。」



クレピオス「貴方がここに来た意味も。」



ショウ「意味。。?」



ショウ「アナト、何か聞いてる?」



アナト「いや?クレピオス、説明してくれるか?」


クレピオスは頷く。


クレピオス「はい。剛本君にはこれからウイルスに感染してもらいます。」



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