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36話 モフモフ

サークルアンデッドとVRMMORPGファーストアドベンチャー18の正体を知ったショウ達は打倒サークルアンデッドを胸にイシュタラの国へとやってきた。



青いオーラに目覚めて死の縁より戻ったショウはヤム達も引き揚げて今は人魚の里の城の主エリドゥとアナト、そしてショウとミネルバが残っていた。



■登場人物の紹介

◇他守ショウ  VRMMORPGファーストアドベンチャー18からログアウトしたらゲームのキャラクターのまま現実世界に出てきてしまう。ナノマシーン適合者としてはこの世界最強のSSSS。緑から青いオーラにランクアップした。

銀髪に角があり、光を帯びた赤い目、口元には牙が見え、少し尖っ耳に爬虫類系の尻尾がある魔族設定のキャラクターだが中身の本人は童顔を気にする黒髪の28歳。



◇アナト  ショウと一緒にサークルアンデッドと戦ったイシュタルの娘。ナノマシーン適合者ランクはSS。ショウからのチカラの移譲により赤いオーラからオレンジ色のオーラにランクアップした。


◇ミネルバ   ショウが呼び出した『ファーストアドベンチャー18のフェイスと呼ばれるパーティーメンバー補填用のNPC』召喚士。ゲーム設定ではヒュムリア王国の王女。


◇エリドゥ  エリドゥの街の守護者。10議員の一人。バアルの戦闘訓練をしていた。人魚の里の長


エリドゥの神殿は静寂を取り戻していた。



ショウ「何か、嵐の過ぎ去った後みたいだな。。」



アナト「ああ。」



ショウは未だに青いオーラをまとっていた。



アナト「チカラは制御出来るようになったのか?」



ショウ「人魚のみなさんのお陰で色々出来るようになったよ。」



アナトは少し微笑んで



アナト「そうか。。取り敢えず今はちゃんと休め。」



それを聞いてショウは頷く。



ここでようやくショウはティアマトのオーラを解除した。



アナト「エリドゥ、ここのモフモフをひとつ借りたい。」



エリドゥ「どうぞご自由にお使いください。」



ショウ:あぁ、この城に来る途中にたくさんあったあのモフモフしたやつかぁ。。



ショウ「モフモフって言うのか。。」(パスカルの音程)



アナト「モフモフだ」(ラスボスの音程)



ショウ「モフモフだろ?」(パスカルの音程)



アナト「違う。モフモフだ」(ラスボスの音程)

ショウ「モフモフ?」(ラスボスの音程)



アナト「そう、モフモフ。」(ラスボスの音程)



ショウ:もうどっちでもいいよ。。(汗)





それから、アナトは人魚の姿にメタモルフォーゼした。



そしてショウに尋ねる。



アナト「これも出来るようになったか?」



ショウは待ってましたと言わんばかりに



ショウ「あぁ、見てくれ!」



と、嬉しそうに答えた。



そしてショウもメタモルフォーゼを試みる。



するとショウの足は魚の尻尾のように変化していった。



そして一匹の人面魚が出来上がった。



アナト「。。。。」



ショウは自身満々な表情を見せて



ショウ「な!」



アナト「な!じゃない。。。」



アナト「お前、それは人面魚だ。」



ショウ「そうとも言う。」



アナト「。。。。。」



アナト「はぁ。。まぁいい。行くぞ。」



ショウ「おお!」



こうしてショウ達は神殿の外へ出て海藻の森の方へやって来た。



背の高い海藻が生い茂り、そこはまるで森の中の様だった。



しかし暗くはなく海底に苔むす岩々は、優しい緑色の光を放ってその森の中を中から照らしている。



その海藻には淡い桜色のモフモフが各海藻にひとつずつ付いている。



それは長い毛の塊の様に見えた。



そのモフモフの上で気持ち良さそうに眠る人魚も数人見て取れる。



その中の一本の所までくるとアナトは値踏みをするかの様にモフモフを確かめて



アナト「うん。これにしよう。」



と言ってショウの方を見た。



ショウ「これってただこの上で寝ればいいのか?」



アナト「そうだ。するとこの毛の一本一本が体に吸い付いて疲労物質を吸って代わりに栄養をくれる。」



アナト「あまり疲れを知らない我々だがこうやってメンテナンスする事でより活発になり、酷くダメージを受けた後なども回復を早める事が出来る。」



ショウ「へー。。」



顔を近づけてマジマジとモフモフを見つめるショウ。



すると突然モフモフの毛がショウの両目に吸い付いた。



ショウ「うわ!」



ショウ「うわああぁぁ。。あ」



ショウ:気持ちいい。。



ショウ:目の疲れが嘘のように消えていく。。



アナト「気持ちいいだろ?」



ショウは目についたモフモフを外すと昔の少女漫画の様なウットリした目になっていた。



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