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32話 暴走

ゲームの中のキャラクターの姿と能力のまま現実世界に出てきた他守ショウ。



サークルアンデッドとVRMMORPGファーストアドベンチャー18の正体を知ったショウ達は打倒サークルアンデッドを胸にイシュタラの国へとやってきた。



ヤム暗殺に失敗したもののティアマトのチカラに目覚めた剛本。



そしてショウは自分の中に何か異変を感じていた。







■登場人物の紹介

◇他守ショウ  VRMMORPGファーストアドベンチャー18からログアウトしたらゲームのキャラクターのまま現実世界に出てきてしまう。ナノマシーン適合者としてはこの世界最強のSSS。緑色のオーラを持つ。

銀髪に角があり、光を帯びた赤い目、口元には牙が見え、少し尖っ耳に爬虫類系の尻尾がある魔族設定のキャラクターだが中身の本人は童顔を気にする黒髪の28歳。



◇アナト  ショウと一緒にサークルアンデッドと戦ったイシュタルの娘。ナノマシーン適合者ランクはSS。赤いオーラを持つ。



◇バアル  アナトの兄。ナノマシーン適合者ランクはSS。オレンジ色のオーラを持つ。 



◇ミネルバ   ショウが呼び出した『ファーストアドベンチャー18のフェイスと呼ばれるパーティーメンバー補填用のNPC』召喚士。ゲーム設定ではヒュムリア王国の王女。



剛本剛ごうもとつよし     イ特特殊攻撃部隊『D』リーダー。ナノマシーン適合者ランクはA



◇メロウ  小さな魔法の帽子をかぶっているショウのメタモルフォーゼの訓練を指導する事になった人魚。

笛吹いて人を魅了する事もある。



◇メリュジーヌ  大人しい控えめな人魚。ショウの移譲の訓練を担当。ダジャレが好き。



◇ヤム     神殿議会長。外海の魔神と呼ばれる回遊族のイシュタラ出身。人間殲滅作戦を考案。一応バアル達を立ててはいるが実質支配している。


アナト「?」



アナト「どうした?」



ショウ「。。。え?あ、いや。何でもない。」



ショウ「みなさん、話は分かりました。僕で良ければ協力します。」



バアル「ありがとう。」



アナト「では、先ず私から頼む。」



ショウはアナトをじっと見つめて真剣な表情になる。



ショウ「。。。分かった。」



アナト「メリュジーヌからちゃんと習ったんだろうな?」



ショウ「まあ。。何とか」(汗)



言われて苦笑いをするショウ。



ショウ:そう言えばあの痛々しい人魚、あのまま放置して来たけど大丈夫だったかな。。?



ちなみにその言動が痛々しい人魚メリュジーヌはエリドゥにデコピンをされた後、気絶しているところをメロウに回収されて人魚の里に帰っている。



アナト「大丈夫か?しっかりしてくれよ。。」



ショウ「ああ。大丈夫だ。」



ショウ「ミネルバ、俺が始めると同時にキュアオールを頼む。」



ミネルバ「はいはい。分かりましたぁ。」



と、面倒くさそうなミネルバ。



ショウ「やる気ない声だすなよなぁ。。」



ミネルバ「はぁ、ホントに文句ばっかりですわね。」



ミネルバ「いつでもよろしくてよ。」



ショウ「じゃ、いきます。」



すると、ショウの体が輝き始める。。



そしてそれと同時にミネルバも魔法詠唱ポーズに入りそのままショウの光に包まれる。



光にかけ消されそうな魔法陣の上でミネルバは治癒の魔法キュアオールを放った。



光に包まれていた赤いオーラがみるみるオレンジ色に変わっていく。。



そして光がおさまるとアナトの身体はバアルと同じオレンジ色のオーラに包まれていた。



アナトは少し呆けた様に自分の体から出るオーラを眺める。



アナト「他守。。。」



ショウ「何だよ?」



アナト「他守!!」



ショウ「だから何だよ?」



次の瞬間アナトは無意識にショウに抱きついていた。



ショウ「え!?。。ちょっ。。」



アナトは照れるショウの顔を両手で触り目を輝かせる。



アナト「お前ホントに凄いな!」



ショウ「ええ??そ、そう??」



アナト「チカラがみなぎってくる。。」



アナト「そうかぁ。。兄様はいつもこんな感じなのかぁ。。」



ウットリするアナトに少し引き気味のショウだったが嬉しそうなアナトを見ていると何か嬉しい気持ちになっていくのを覚えた。



そしてアナトがそのオーラとは別でキラキラと輝いて見えたいた。



同時にその輝きを壊したい真逆の自分の衝動を感じた。



ショウ:な、何なんだ。。?このイライラは。。?



ショウ:それにさっきの声。。。



ショウは何かもやもやした気持ちになったが深くは気に留めなかった。



ショウ「さ、バアルさんもどうぞ。」



そしてバアルは一歩前に出た。



ショウ「いきますよ。」



バアル「宜しく頼みます。」



ショウ「ミネルバ、頼む。」



ミネルバ「ハイハーイ。。」



気怠そうにしながらもミネルバも用意する。





ショウ「いきます!」



そう言うと再びショウは輝き始めた。



そして光がバアルを包もうとした時



ショウの右肩から股間にかけてが吹き飛んで2つに裂けてショウの身体は左右に倒れた。



ミネルバ「いやあああああああ!!!!!」



アナト「他守!!!」



あまりの出来事に全員があっけに取られた。


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