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26話 ウイルス感染

ゲームの中のキャラクターの姿と能力のまま現実世界に出てきた他守ショウ。



サークルアンデッドとVRMMORPGファーストアドベンチャー18の正体を知ったショウ達は打倒サークルアンデッドを胸にイシュタラの国へとやってきた。



しかし、イシュタラの国の入国で女神の門の試練に失敗、近くにある人魚の里で修行をする事になった。



一方、剛本はヤム暗殺を決意。



そんな中、神殿議会はヤムの独壇場になっていった。







※登場人物の紹介を後書きにつけています。

静まり返る議会室。



ヤム「。。。失礼。」



ヤム「前大戦にて彼らを根絶やしにしなかった事が今日こんにちを作ったのです。」



ヤム「我々は同じ過ちを繰り返してはならないのです。」



ヤム「それに聞けはサークルアンデッドでは他守ショウを含めてアナト殿も簡単にチカラを制御されたと言うではないですか。」



ヤム「そんなエンキの守りを固めた牙城がじょうに無作為に飛び込むのは愚行と言わざるを得ません。」



ヤム「考え得る全てをやっておかなければ絶対の勝利など有り得ないのです。」



少しの間、静寂が続く。



バアル「その発電所の破壊をした上でエンキが出てきた所を他守ショウ、イ特を含む全軍で打つという訳にはいきませんか?」



ヤム「イ特が我々と共に戦いますか?そもそも彼等は我々と戦う組織なのでしょう?」



バアル「今は和解を進めています。」



ヤム「それでも私は今のままでは危ういと考えています。それに将来的やはりイ特は第二のエンキに成りかねない存在です。」



ヤム「そんな危険な物をわざわざ残すべきでしょうか?」



ヤム「皆さんも不満を言うではなく、策があるなら代替案を出して下さい。」



ヤムの弁舌に全員口籠ってしまった。



ヤム「。。。これで今日の議会を閉会します。」



ヤム「明日はアナト殿の捕獲したサークルアンデッドの戦闘員について議論します。以上。」



ヤムはそう言うと議会室を出ていった。



アルル「。。。もはや相容れぬ。。」



そう独り言をこぼすと隣の席にいるウルの街の守護者ウルに話しかける。



アルル「ウル殿、少し相談があるのだが。。」





◇  ◇  ◇  ◇  ◇



アルルの城の来賓室。



その時、剛本の元にエアバニーから大変な連絡が入っていた。



エアバニー→剛本:「小町がナノマシーンウイルスに感染した。」



剛本:え。。。?



エアバニー→剛本:「サークルアンデッドに空いた穴の底で感染していたらしい。」



エアバニー→剛本:「しかもそこからイ特内で例のウイルスが大流行してしまった。」



エアバニー→剛本:「今、イ特は全員隔離状態で行動不能だ。。。」



大量にウイルスを浴びせられてすぐに発症したショウやアナトと違い、小町にはほんの数個のウイルスが侵入した為に発症まで時間を要した。



それが流行を招いてしまった要因になった。



これを聞いて剛本は明らかに動揺していた。



剛本→エアバニー:「こ、小町の容態はどうなんですか?」



エアバニー→剛本:「苦しんではいるが命に別状はない。大丈夫だ。」



エアバニー→剛本:「お前はアナト達が作っている筈の血清剤をなんとか入手してくれ。」



剛本→エアバニー:「。。。了解しました。。」



エアバニー→剛本:「ん?何かあったのか?」



剛本→エアバニー:「い、いえ。。」



剛本はヤム暗殺計画の事をエアバニーに言えなかった。



エルヴィン「剛本、どうかしたのかい?顔色が良くないよ?」



剛本「何でもない。。。」



複雑な想いが剛本の胸をかき乱していた。








■登場人物の紹介

◇他守ショウ  VRMMORPGファーストアドベンチャー18からログアウトしたらゲームのキャラクターのまま現実世界に出てきてしまう。ナノマシーン適合者としてはこの世界最強のSSS。緑色のオーラを持つ。

銀髪に角があり、光を帯びた赤い目、口元には牙が見え、少し尖っ耳に爬虫類系の尻尾がある魔族設定のキャラクターだが中身の本人は童顔を気にする黒髪の28歳。



◇アナト  ショウと一緒にサークルアンデッドと戦ったイシュタルの娘。ナノマシーン適合者ランクはSS。赤いオーラを持つ。



◇バアル  アナトの兄。ナノマシーン適合者ランクはSS。オレンジ色のオーラを持つ。 



◇ミネルバ   ショウが呼び出した『ファーストアドベンチャー18のフェイスと呼ばれるパーティーメンバー補填用のNPC』召喚士。ゲーム設定ではヒュムリア王国の王女。



◇エアバニー  81区警備局イシュタラ対策部特殊捜索1課(通称イ特)課長。役職は警視正。81区の英雄。ナノマシーン適合者ランクはS



剛本剛ごうもとつよし     イ特特殊攻撃部隊『D』リーダー。ナノマシーン適合者ランクはA



藤原小町ふじわらこまち    イ特特殊攻撃部隊『D』ナノマシーン適合者ランクはA



◇エンキ博士   かつてイシュタルを覚醒させたナノマシーン開発者。200年以上の時を超えてコールドスリープより目覚める。サークルアンデッドを使って大量の人体実験を繰り返した。



◇エンリル   エンキの子。エンキ同様どこかでコールドスリープにより眠っている。『時期』が来ればエンキは復活させる予定だったのだがかつて罪を犯したエンリルを隠す為にエンキとは別の場所で眠っている。



◇イシュタル   アナトとバアルの母であり、全てのイシュタラに尊敬、崇拝されるイシュタラ達の女神。イシュタラの国を作り、放射能汚染から低ランクのイシュタラと魚たちを守るために命を落とした。



◇人魚達

ローレライ   アナトについた人魚

メロウ     ショウについた人魚

メリュジーヌ  ミネルバについた人魚

リー      バアルについた人魚

イアーラ    剛本についた人魚



◇ローレライ  美しい歌声の金髪に碧眼の人魚。ショウに電撃を教える。



◇メロウ  小さな魔法の帽子をかぶっているショウのメタモルフォーゼの訓練を指導する事になった人魚。

笛吹いて人を魅了する事もある。



◇オンジ   アナトが名付け親となったサークルアンデッドの地下施設で捕らえられていた培養細胞から生まれた赤ん坊。ナノマシーンウイルスの耐性を持つ。



◇エルヴィン  生きているのか死んでいるのかわからない不思議な猫。



◇ポン太    シダーの森の住人。エルヴィンを生きていると認識している。見た目は可愛らしい小狐。



◇フワワ    イシュタルが創り出したシダーの森の守護者。獅子の頭にドラゴンの口胸から滝のように水の溢れ出る魔神。厳密にはイシュタラではなく、仮想生命のミネルバに近い存在。但しミネルバとは違いゲーム設定の縛りがないのでイシュタル亡き後も存在している。



◇ヤム     神殿議会長。外海の魔神と呼ばれる回遊族のイシュタラ出身。人間殲滅作戦を考案。一応バアル達を立ててはいるが実質支配している。



◇アスタルト  アナトの幼馴染。体が弱く街で薬屋営み実家で暮している。この国一番の情報通でもある。



◇アルル    アルルの街の守護者。イシュタラ軍を率いて魔神軍と共にセラフィールド戦を戦った。10議員の一人でもある。




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