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12話 蘇生魔法って何なんですか?

ゲームの中のキャラクターの姿と能力のまま現実世界に出てきた他守ショウ。



サークルアンデッドとVRMMORPGファーストアドベンチャー18の正体を知ったショウ達は打倒サークルアンデッドを胸にイシュタラの国へとやってきた。



しかし、イシュタラの国の入国で女神の門の試練に失敗、近くにある人魚の里で修行をする事になった。



■登場人物の紹介

◇他守ショウ  VRMMORPGファーストアドベンチャー18からログアウトしたらゲームのキャラクターのまま現実世界に出てきてしまう。ナノマシーン適合者としてはこの世界最強のSSS。緑色のオーラを持つ。

銀髪に角があり、光を帯びた赤い目、口元には牙が見え、少し尖っ耳に爬虫類系の尻尾がある魔族設定のキャラクターだが中身の本人は童顔を気にする黒髪の28歳。



◇ミネルバ   ショウが呼び出した『ファーストアドベンチャー18のフェイスと呼ばれるパーティーメンバー補填用のNPC』召喚士。ゲーム設定ではヒュムリア王国の王女。



剛本剛ごうもとつよし     イ特特殊攻撃部隊『D』リーダー。ナノマシーン適合者ランクはA



メロウ  

小さな魔法の帽子をかぶっているショウのメタモルフォーゼの訓練を指導する事になった人魚。

笛吹いて人を魅了する事もある。


フラフラするショウ。



メロウ「い、生き返ったんですか。。?」



恐る恐るメロウが聞くとフラフラしながらショウは答えた。



ショウ「。。。あ、いえ、自分でも驚きですが死んでは無かったです。。。」



ショウ「。。。意識はありましたし。。ん?。。。ミネルバ。。。」



初めはぼーっとしていたショウだったがミネルバを見るとハッとして沸々と怒りが込み上げる。



ミネルバ「ヤバ。。」



ショウ「ミ・ネ・ル・バー!!お前はー!!本当に死んだらどうするんだ!!」



メロウの後ろに隠れながらミネルバは理由を取繕とりつくろう。



ミネルバ「だ、大丈夫ですわよ。。いつもボス戦とかで凄い攻撃を受けても『戦闘不能』になるだけだったじゃないですかっ!」



ショウ「はあああ!?」



実際ミネルバの言う通りだった。



ゲーム設定のキャラクターである冒険者tamoriがゲーム設定の技で消し飛ぶ筈がなかった。



ファーストアドベンチャー18にゲームオーバーはないのだ。



戦闘不能になった場合は次のレベルになる為に必要な経験値の10分の1を失い、蘇生魔法をかけてもらうかエッグハウス(ゲームの中の自宅)に戻って復活する。



ゲーム設定に従ってショウはHPが無くなったので状態異常もなくなって『戦闘不能』になったのだ。



ショウの体はメタモルフォーゼの作用で細胞同士の結合が流動的になっていたのでテラフレイムの衝撃によって引き伸ばされて限りなく薄く伸びていたのだ。



ショウ「お前は大体いつもいつもバカの一つ覚えみたいに。。。!!」



〜〜〜〜〜



それからしばらくショウとミネルバは口喧嘩をして落ち着くとショウはため息をついて肩の力を落とした。



ショウ「はぁ。。元に戻る希望が遠のいた。。」



ショウ「しかも今ので経験値が削られた!全部お前のせいだ!」



ミネルバ「助けて差し上げたのに何なんですの全く!」



その様子を見ながらメロウは



メロウ「あの。。一体どうなっているんでしょうか?」



メロウ「蘇生魔法って一体何なんですか?」



全く状況の掴めていないメロウにショウはサークルアンデッドの事、ファーストアドベンチャー18の事をどこまで知っているか訪ねて魔法の事を簡単に説明した。





メロウ「。。。なる程。。」



しかしこれはメラメラとメロウの知的好奇心を燃え上がらせる結果となった。



見る見るテンションが上がるメロウ。



メロウ「それって!それって!一体どう言う仕組みなんでしょうか?詳しく教えて下さい!」



目を輝かせながらメロウはショウに詰め寄る。



ショウ「ど、どう言うって言われても。。」



引き気味のショウ。



メロウ「ごまかさないで下さいよぉ!」



そしてこの後、スイッチの入ったメロウに一時間以上も質問攻めにされるショウであったが結局ショウにもよく解らないと言う事が判明してその話は終わった。



◇  ◇  ◇  ◇  ◇



一方、剛本の方はと言うと、道端に倒れている猫をじっと見ていた。



その猫は茶色いトラ猫で尻尾の先が鍵の様に曲がっていた。



剛本はその猫が死んでいたら埋葬してやろう、生きていたらこのまま通り過ぎようと思っていた。



そこに草原を吹き抜ける風が吹いた。



そしてそのそよ風に猫の白いヒゲが揺れた。



その時、揺れるヒゲがなんだか生きている様な動きをしたように剛本には見えた。



次の瞬間、猫は目を開き剛本の方を見た。



猫「君。今オイラが生きているって思っただろう?」



剛本「!?」

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