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40話 圧倒的

ショウの正体。


それは最初の適合者、アヌのクローン実験体であった。


ショウを誘導して三浦の遺品を手にする計画が光仁天皇によって阻止されたためにショウの中に潜んでいたアヌがついに表に姿を表した。


ショウ『何を企んでいるのか知らないがこの俺に小細工など通用しない。』


コマチン「どうかな?」


ショウ『フン。。。』


ショウは片手でそっと虫でも払う様に空を切る。


するととてつもなく強い衝撃波がコマチンに向けて吹き抜けて来た。


その衝撃波はコマチン達の後方遥か彼方まで街を一直線に破壊しつくした。


コマチン「ふぅっ。キビシイね。。。受けた手がビリビリするわ。」


コマチン「住民は大丈夫?」


光仁天皇「外気に耐性を持たぬものは既に退去済じゃ。心配いらぬ。」


コマチン「流石さすがぁ!」


アナト:な、なんてチカラだ。。。


ショウ『格の違いが分っただろう?全ての覚醒者は俺のコピーでしかない。コピーは所詮コピーだ。オリジナルには勝てん。』


しかしアヌの圧倒的な力にアナトやコマチンがたじろぐ中、竹田は静かに前に出た。


竹田「それは百も承知です。」


ショウ『何だおまえは?お前など知らん。』


竹田「人間はオリジナルを見ればそれを研究し、自らを改善したり対策方法を模索したりできます。」


竹田「そして時にはそれがオリジナルを凌駕して進化することも出来るのです。」


竹田「そうやって生命は進化してきた。違いますか?」


ショウ『。。。不愉快だな。俺こそがアダムだ。人から進化した最初の新人類だ。俺から見ればお前ら旧人は猿人と変わらない。』


そう言うとショウは指をパチンと鳴らす。


すると、カプセルの外壁の無数の天窓が一斉に青く光った。


アナト:何だ?今、とんでもないチカラの放出があったぞ。。。?


コマチン「クッ!何て事を。。。」


アナト「何だ!?分かるのか!?」


ミネルバ「何が起こっているのでか?」


光仁天皇「27番地が跡形もなく消滅した。。。」


アナトは衝撃を受ける。


アナト「そ、それでは兄様達は!?」


コマチン「バアルは1番地へ向かってる。大丈夫よ。。。でも。。。」


それを聞いてほっとアナトは胸をなでおろすが


コマチン「MNOも壊滅した。。。27番地のあった場所は今から全て大阪湾に沈む。。。」


コマチン「アヌ!!何てことを!!お前だってそこにエンリルが眠っていたら困るはずでしょ!?」


ショウ『フハハハ!』


コマチン「何がおかしい!?エンリルの眠っている場所はまだ見つかっていない筈よ!必ずこの81区のどこかで眠っているんだよ!?」


ショウ『その場所ならもう分った。』


コマチン「え!?まさか、どうやって。。。?」


ショウ『影丸と言ったか、変わった男だがなかなか使えるヤツだ。』


ミネルバ「影丸が。。。?」


影丸とはミネルバ同様、ショウのやっていたVRMMORPGファーストアドベンチャー18のNPCで『マスク』と呼ばれるソロプレイ用の『仲間』のことだ。


ショウはイシュタラの国から戻って来た際にこの影丸という忍者のジョブのキャラクターを呼び出して先に偵察に行かせていた。


影丸はショウの実家や彼の祖父、三浦シャアの遺物の事も調べてショウに報告していたのだ。


ショウ『くだらない情報が殆どだったがな。エンリルの事やアレの隠し場所が分かったのは予想外の収穫だった。』


コマチンの表情が変わる。


重苦しい空気が流れていた。


コマチン「アレって何よ?」


その時、遠くからゴオオオオオオ!!っという音が聞こえてそれから大きな地震が来た。


ミネルバ「きゃあ!」


それと同時にショウが吹き飛ばした周りの建物が大きく揺れてその規模の大きさを全員が思い知らされた。


アナト:こ、これが青色覚醒のチカラか。。。


竹田「ますます、急がないといけませんね。。。」


ショウ『この力の差を見てもまだそんな口を叩けるのか。。。』


竹田「私達はこの瞬間の為に生きてきた様なものです。貴方と対峙するためにね。」


ショウ『それでは、お前が俺を超えるとでも言うのか?』


竹田「いいえ、私では貴方の足元にも及ばないでしょう。」


ショウ『ではそのお前の自信は何だ?それはどこから湧いてくるんだ?』


竹田「他守さん、貴方のお陰で私も肉体が戻りました。今こそ恩返しの時です。」


竹田はそういうとその場でストンと倒れた。


ショウ『???』


次の瞬間、なんとショウは元の少年の様な姿になっていった。


ショウ『な、何だこれは!?体が縮んでいる!?』


そして

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