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廃核の海 〜ログアウトしたらゲームの魔族キャラのままでした〜  作者: 織雪ジッタ
こんな姿じゃ生きていけない
28/298

28話 突破

ゲームの中のキャラクターの姿のままログアウト後の世界に出てきてしまったショウ。

ゲーム運営を名乗る男達の言うまま施設へ。



その後、施設を破壊してしまうショウ。



時間は少し遡りサークルアンデッド施設ではイ特捜査官と施設の男達とで激しい戦闘が始まっていた。



そこに現れたのはイ特特殊攻撃部隊『D』



早口言葉の様に言いにくいが常人ならざる『能力』を持つ特殊部隊だった。

『D』のリーダー、剛本は池の前を固める施設の男達に対して横一閃に力任せに斬りつけた!



その剣圧は触れていない敵10名以上を軽々と吹き飛ばした。



だが、吹き飛ばした先には、明らかに先ほど吹き飛ばした連中とは格の違う三人の男達が即座に立ち塞がった。



男達はそれぞれ、ヌンチャク、鉄棍てつこん、サイといった武器を携えている。



もちろん、鉄棍てつこんと言っても、玉ねぎ頭のおばあさんのことではない。



アイアンで作られたクラブ、つまりは棍棒だ。



本人はアイラブど名付けてとても気に入っているが、他の同僚からはイラブと呼ばれているのだ。



まあ、そんな事はどうでもいい。



それぞれ、鎖で繋がった二本のヌンチャク、鉄の棍棒、十手の様な引っ掛ける部分の付いた武器と言った感じの大陸古来の武器である。



剛本は、まず真ん中の鉄棍を持った男を正面から拝み斬りにした。



男は両手で鉄棍てつこんをかざして剛本の剣を受け止めるもあまりの衝撃に膝をついた。



鉄棍の男「ぐっ!」



しかし、同時に両脇から他の二人の男達はヌンチャクとサイでが剛本に攻撃を仕掛けた。



しかしそこは小町とヒゲ夫がカバーする。



小町「つよしさん!」



ヒゲ夫「リーダー!こっちは任せといてよね!」



二人に絶対の信頼をおく剛本はそのまはま鉄棍の男にニの太刀を浴びせる。



剛本「ぬーーん!!」



再び鉄棍で受けるも剣の音とも思えない重い金属音がガーン!と響く。



受けた方は手がしびれ、自慢の鉄棍てつこんが少しへこんだ。



鉄棍の男「何て力だ。。俺のアイラブを。。。」



次に鉄棍の男は、三の太刀はまともに受けてはいられないと鉄棍で円を描くように剛本の剣を受け流し棍の反対側で剛本を攻撃する。



すると、斜め上からの鉄棍の攻撃を何と剛本は素手で叩き落とした。



そしてまた八相の構えに戻り、威圧感を放つ。



剛本「俺は剛本!このチームのリーダーだ!」



と、謎のセリフを叫ぶと、また拝み斬りで力任せに剣を振り下ろした!



男は思わずまた鉄棍で受け止めたが、剛本の怪力で鉄の棍ごとへし折ると、そのまま一刀両断で男を斬り倒した。



剛本「お前なんかメじゃあねぇんだよ!」



鉄棍の男は今度は頭から血を流して両膝を地面に付けた。



男の顔は血と汗でびっしょり濡れていた。



鉄紺の男「クソッ。。。俺のアイアンが。。。」



その間も両脇では小町とヒゲ夫達が激しく戦っていた。



一見勝負がついたかに見える剛本の前に膝混付いた鉄棍の男だったが、わずかの時間にも見る見る傷が回復していくのがわかる。



そしてまた何とか立ち上がった。



しかし、鉄棍アイラブを失った彼は怒りに燃えていたのだ。



剛本「ふん!これじゃあエンドレスだな。」



その時だった。剛本の後からパスっと言う音がして鉄棍の男は急にフラフラと倒れた。



鉄棍の男「な、なんだ。。、?急に眠く。。。?俺の、ア。。。イラブ。。。」



と、意識を失ってしまった。



振り向くとこびるがサイレント銃を構えていた。



こびるは鉄棍の男の傷口を目掛けて強力な麻酔弾を撃ち込んだのだ。



こびる「さっきから撃ってたんだけど全然刺さらなくて。。」



剛本「こびるか。さすがだな。ここは早く突破したい。一応礼を言っておくぞ。」



こびる「あっ!残りもそろそろ狙えそうだよ。」



そう言うとこびるはまた銃を構え、パスっパスっと残り二人も同じように傷口を狙って麻酔弾を打ち込んだ。



すると、小町とヒゲ夫の相手も同じ様に突然フラフラと倒れてしまった。



ヒゲ夫「何だよ。こびるの仕業かよー!いいとこだったのに!」



小町「こびるさん。ありがとう!」



ヒゲ夫は無視して小町にだけ照れて答えるこびる。



こびる「小町ちゃん。。いやぁ、それほどでも。。いや、確かにぼくが頑張ったんだけどさ。。。」



DJ「こびる!体温上昇!体温上昇!」



しかし、デレデレするこびるの頭を、剛本は力任せにバチンとはたき、げきを飛ばす。



剛本「今、この地下で隊長は敵と現在交戦中であると思われる!気を緩めるな!」



『D』全員「了解!」



剛本「こびる!DJを先行させろ!」



こびる「りょ、了解っ!」



こびる「DJ、入口をわかり易くできる?」



そう言うとDJはホログラム部分にライトをあてた。すると池が透けて奥に繋がる道が見えた。



小町「ありがとうDJちゃん。」



小町がDJを撫でるとDJはロボットなのに照れて見せて



DJ「小町!オヤスイゴヨウ!DJ、小町のため、頑張った!褒めろ!頑張った!ぞ!」



とクルクル回った。



その様子を見てヒゲ夫は「なんだよーDJのヤツ、ロボットのクセにデレデレしやがって!」



と、不満げだ。



そんなヒゲ夫をよそにDJは「小町ー!DJ、小町のため、オヤスイゴヨウ!」



とDJは先に池の下に入っていった。



剛本「よし!突入だ!」



と、剛本が入ろうとした時、先行して先に入ったDJの悲鳴とも取れる声が聞こえてきた。



DJ「アレーーーー。。。。。」



そして、何も聞こえなくなる。



剛本「なんだ?何かあったのか?」



小町「DJちゃん。。。大丈夫かしら?」



こびる「とりあえず、見に行こうよ!」



剛本「そうだな。みんな!気を付けて行くぞ!俺についてこい!」


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