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79話 ニャ?

大昔、エルヴィンが使っていた81区の施設に来たイシュタルと実験体達。


イシュタルが子犬の様でダンディな被験者の一人の語尾に気を取られている内に何か話し合いが進んでしまっていた。

イシュタル:困ったなぁ。。。


イシュタル:聞いてなかったとか言えない雰囲気だよぉ


見れば周りは涙を浮かべながら頷いている。


イシュタルは確信した。


イシュタル:これは。。。聞いてなかったのは私だけだ!


イシュタル:語尾がふざけてるみたいだったけど内容は深刻そうだったしなぁ。。。


イシュタルは苦し紛れにアルルに話を振る。


イシュタル:ア、アルルさんはどう思いますか?


アルル「もちろん私も異存はありません。」


アルル「。。。」


イシュタル:。。。。え?


イシュタル:それだけ?もっと何かヒントになる言葉はないの??


イシュタル「そ、そう。。。ですか。」


イシュタルは冷静を装っていたが内心はかなり焦っていた。


イシュタルは元々日系の血を引くこともあり遠慮深い性格だったのだ。


しかも、何かよく分からないが期待された感じでみんなこっちを見ている。


イシュタル:ヤバイ。。。とてつもなく注目されている。。。これはわたしが何かを言わなくちゃいけない感じだわ。。。


イシュタル「エ、エルヴィンはどう思う!?」


パーテイションの向こうのエルヴィンに聞くも。。。


エルヴィン「え!?何!?ゴメン聞いてなかった!!ちょっと手が離せないから後で聞くよ!!」


イシュタル:くうー(涙) 私もそれ言いたいよっ!


イシュタルはダンディな声の彼をチラリと見る。


イシュタル「ど、どうしてなの?理由を聞かせてくれるかな?」


ダンディな声「それはここに居る誰もが一致していると思います。」


ダンディな声「わん。」


イシュタル:あ、『わん』に戻った。。。


ダンディな声「○△□。。。だニャ!」


イシュタル:だニャ?


ダンディな声「○△□ニャリンよ。」


イシュタル:ニャリンって何よ!?


イシュタル:あぁ、もうよく分からないわ。。


などとまた語尾が気になっている内にまた肝心な所を聞き逃してしまった。


気が付くとなにやらさらに期待の眼差しで皆が自分を見ている。


イシュタル:クソーまたやられたー(涙)


イシュタル「え、えっとぉ。。。」


アルル「どうかお聞き入れ下さい!」


全員『お願いします!』


イシュタル「えええ??」


イシュタル:何?何?何を願ってるの?


イシュタル「そ、それは。。。私に出来るのかしら。。。?」


アルル「イシュタル様なら必ずや。他に誰がいましょうか?」


イシュタル「イシュタル。。。様?」


アルル「はい、貴方は我々の救い主です。」


アルル「そして最高のティアマトのチカラの持ち主である事はここにいる誰もが認める所です。」


アルルがそう言うと、歓声が上り室内が全員一致の雰囲気で盛り上がる。


「イシュタル様お願いします!」


「イシュタル様がいなければ皆死んでいました。この命、イシュタル様に預けます!」


「イシュタル様!!」


「イシュタル様万歳!!」


イシュタル「え?ええ??」


そして全員ソファーから降りて膝まづいた。


『イシュタル様!お願い申し上げます!』


イシュタル「ええええええええー!!??」


イシュタル:だから何をよーーぉ!?




この後、何のことか分からないまま仕方なく承諾してしまうイシュタルであった。

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