46話 プロポーズ
T-SHOCKの事を暴露していると突然心肺停止状態となり救急車で運ばれていったコーガ。
残されたラフムは突然ナズィにプロポーズをする。
ナズィ「へ?」
耳を疑うナズィ。
ナズィ「い、今何ていいました?」
恐る恐る聞きかえす。
ラフムは全く動じる様子もなくナズィをじっと見つめる。
革のライダースジャケットがきしむ音が足音と共に聞こえるとラフムはナズィの方に向かいもう一度言った。
ラフム「結婚しようナズィ。君は僕が守る。」
ナズィ「な!?何でいきなりそうなるんですか!?」
驚くナズィの顔は真っ赤だ。
しかしラフムはの表情は相変わらずワイルドでダンディだ。
ラフム「君を放ってはおけない。」
ラフムの一言一言が胸に突き刺さる。
ナズィは恥ずかしくてうつむいてしまった。
そう、これがナノマシーンに適応したラフムの喉の能力なのだ。
その声は聞く者の心に深く突き刺さる。
魔法で言えば『魅了』に近いのかも知れないい。
しかし、ナズィからすればそんな事はわからない。
ラフム自身も大真面目だ。
純粋にナズィの身を案じての事だった。
しかしヘソまではだけた胸毛丸出しのおっさんが女子高生へ公然とプロポーズしているのである。
その光景は知らない人に見られれば通報されるレベルであった。
しかし、ナズィにはラフムの声がまるで透き通るような美少年の囁きにすら聞こえた。
口髭がモッサリだろうがマッチョだろうが体毛ビッシリだろうがそんな事は全くどうでも良くなってしまうのだ。
いや、むしろそのエッセンスが無いと寂しいとさえ思ってしまう。
ラフムがナズィの手を取り引き寄せるとナズィの腕に胸毛がチクチクあたる。
ビッシリとモッサリしているがモフモフ(ラスボスの音程)ではない。
どちらかと言うとザラザラとして痛い。
ナズィ:キャ!今、胸毛が当たった。。
少女マンガの様に恥じらうナズィ。
たからどうした?と言わんばかりのラフム。
ラフム「僕達が婚約すればイシュタル君並に君も注目される様になるだろう。人の目があれば危険はある程度避けられる。」
ナズィ「でも、コーガさんは?さっきのがこのT-SHOCKと関係ないって思いますか?」
ラフム「彼らとは比べ物にならない程に注目されるさ。今のままじゃ危ないと思うんだ。」
ナズィ「で、でもそんな理由で。。。」
ラフム「それに僕は、君を。。。君を大切に思っている。」
もちろん、とても『僕』と言う感じの顔ではない。
ラフム「ナズィ。。。」
ラフムのそのインパクトのある顔が近づく。
ナズィの胸はときめく。
心臓が飛び出しそうに強く鼓動するのが聞こえる。
しかし、恥ずかしさについに耐えられなくなったナズィはその場から思わず逃げ出してしまう。
ナズィ「いやぁぁぁぁ!!!!」
ラフム「。。。ナズィ。。。どうして?」
一人残されたラフム。
そんなラフムに話しかける一人の男がいた。
警察官「ちょっといいですか?」
はっとして固まるラフム。
ラフム「いや、こ、これは。。。!」




