始まり
この話はある2人の兄弟が辿る悲しい物語。
-この世界には三つの世界が存在する。
天族(天使、女神、神)が住まう天上の国天界。
悪魔や異形な姿をした者が住まう地獄の国地界。
そして我々人類が住まう地上の国の人界。
この三界実在するも、決して干渉する事なかれ干渉されたしは秩序崩れこの世界滅びたし。‐
「と言うのが皆も知っているまぁ昔話になるんだが、さてさてここから話の続きを・・・ニック」
「スー、スー」
そう呼ばれた生徒は机の上で気持ち良さそうに寝息をたてていた。
「ニック!」
更に大きな声で名前を叫んだ。
「スー、スー」
しかしそれでも生徒は起きなかったため、
(スーーーーー)
大きく息を吸い込み、
「ニック・ケーシ!」
男性教諭が大きな声で叫んだ。すると、
(ガン!バサバサ!)
「あぁーはい!」
名前を呼ばれた生徒は勢いよく立ち上がったため机の上の教材を床に落とした。
「えぇーっと・・・何でしたっけ?」
と言いながらまだ寝ぼけ顔をしていた。
それを見た教諭は呆れた様子で、
「はぁー、今日はここまでにしよう。各自予習をしておくように。」
(ガラガラガラ)
そう言い残し教室を後にした。
「はぁ-、またやっちまった・・・」
そう言い少年は短くため息を吐いた。
「最近また随分お疲れだな」
「ヤバいなそろそろ気を付けないと・・・」
ここはパターソン王国王都チェリダに中心部にある、国立パターソン高等魔法学院である。
ここでは世界各国から多種多様な魔法を学び、時には騎士になるための鍛練をする学校である。
そこに所属