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49話 部屋決め

 


「フゥン、中々お洒落な家ですね。気に入りましたわ!」


 新居に着いて早々、ルシアナが偉そうに腕を組ながら頷いている。


「でしょ! もう部屋割りも決めてるのよ! ついてきなさい!」


 レイフェルト姉が先頭を歩き、僕達はその後ろをついていく。

 念願の家がようやく手に入って、かなりご機嫌だ。


「まずは、この部屋よ! ここはリファネルね。そして、向かい側が私」


 どの部屋も、多少の違いはあるけれど、だいたい似たような造りになっている。


「で、ここがルシアナの部屋ね!」


 あれ? この流れでいくと、僕の部屋もあるんじゃないか?

 まだ部屋は残ってるし。

 なんだかんだいっても、やっぱり僕の事も考えてくれてたんだ。


「レイフェルト姉……」


 僕は感動して、レイフェルト姉を見た。

 すると片目をパチッと閉じて、こちらに微笑みかけてくれる。

 ありがとう、レイフェルト姉。

 心の中でレイフェルト姉に感謝して、次に案内されるであろう自分の部屋に、心踊っていた。


「そしてここが、ラゼル――――」


 その部屋は、他の部屋よりもかなり広めで、二部屋分くらいの広さがあった。

 真ん中には大きいサイズのベッドが、置かれている。

 それにしても大きすぎないか?


「――――と、みんなの部屋よ!!」


 ……うん、わかってたさ。

 でも、もしかしたらって思ったんだ…………

 少しでも期待した僕が愚かだったよ…………


「……この大きいベッドはどうしたの? この前来たときはなかったけど」


「フフ、この前買っといたのよ。ラゼルがゆっくりと熟睡できるように、お姉さん奮発しちゃったわ」


 僕は普通のベッドでいいのに………みんながくっついて来なければ、ゆっくり寝れるよ……


「ちなみに何だけど、他の余ってる部屋は使わせてもらっても?」


「駄目よ! ラゼルの部屋は、みんなでここって決めたんだから!」


 そのみんなに、僕が入ってないんだよなぁ……おかしいよね?


 ふぅ……仕方ないか、もう諦めよう。

 それが一番早い。
















「今日は引っ越し祝いも兼ねまして、私の手料理を振る舞おうと思うのですが、何かリクエストはありますか?」


 引っ越しの荷物を各自、部屋へと運んだり色々してるうちに、晩御飯の時間になった。


 その時だった、リファネル姉さんがとんでもない事を言い出したのは。

 いや、言ってる事は何もおかしくないんだけどさ……


 ルシアナの肩がビクッと揺れた。

 顔にはうっすら汗が滲んでいる。

 ルシアナも小さい頃から、何回も姉さんの料理にヤられてるからね……


「はい、却下よ~! 今日は外に食べに行くの! もう店も予約してるんだから」


 こういう時のレイフェルト姉は、本当に頼りになる。

 姉さんには悪いけど、手料理はもうこりごりだ……


 ルシアナもホッとした表情をしている。


「予約してるのなら仕方ありませんね。私の手料理はまたの機会にしましょう」


 その機会がないことを、心から願うばかりだ。
















「美味しかったわねぇ~。ラゼルぅ」


 予約した店で晩御飯を済ませ、家への帰路。

 レイフェルト姉が酔っ払って絡みついてくる。


「ちょ、歩きづらいってば」


「レイフェルト姉様……飲み過ぎですわ。お兄様にあまりベタベタしないで下さい!」


「酔っ払ってなんかないわよぉ~、それにラゼルは私のなんらからぁ」


 酔っ払いはみんなそういう風に言うんだよ……呂律も回ってないし。


「まったく、酒に呑まれるなんてだらしないですよ。レイフェルト」


 リファネル姉さんも結構呑んでたけど、酔ってるようにはみえない。


「姉さんはお酒強いんだね」


「ふふふ、お姉ちゃんは誰にも負けないのです。たとえ相手がお酒でも」


「あら? お兄様、家の前に誰か居ますわ」


「え、本当? こんな時間に誰かな?」


 目を凝らして見ると、確かに人影がみえるような……




「遅いわよ! こんな時間まで何処、ほっつき歩いてんのよ」


 家の前まで着くと、人影の正体が明らかになった。


「ハナさん!? なんでここに?」


「貴方に用はないの! ツリ目女、私と戦いなさい!!」


 いきなり来たハナさんが、リファネル姉さんに戦いを申し込んだ。




 また面倒臭くなりそうな気配がする…………



この話で、10万文字いった筈……


これでもう、思い残す事は……………………ガクッ(´ω`)

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