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オ・ノ・マ・ト・ぺ

作者: 葉月太一

オノマトペは、、、、、。

虫の音は、、、、、。

虫の音は日本人とポリネシア人にしか聞こえません。

ほんと?


  オ・ノ・マ・ト・ペ


            作  葉月太一


皆さん!こんにちは。

オノマトペってご存知ですか?

オ・ノ・マ・ト・ペ。

何語かな?ドイツ語っぽい。いや、フランス語かな?

英語ではないよね。スペイン語かな?


実は、フランス語なんです。

そしてその意味は、「擬音語、擬態語」です。二つを合わせて

「擬声語」という事もあります。その典型はというと、擬音語では、

動物の鳴き声ですね。擬態語の典型は、人の動作などですが、

具体的には、皆さんで思いえがいてみてください。

友達と話し合うのも面白いですよ。

「擬音語も擬態語も十個ずつ出して競う」なども面白いですね。

いざとなると、案外出てきそうで、出てこないもんなんですよ。

 しかし、実を言うと、日本にはこのオノマトペは、4500語

あるんですよ。凄いですね。欧米には、動物の鳴き声があっても、

虫の鳴き声はありません。


虫の鳴き声は「騒音」の一語で済まされてしまいます。


 驚きですね。一事が万事で、欧米のオノマトペは、調べる価値が

ないほど、調べれば調べるほど、味気ないものです。


日本には、虫の音だけじゃなく人の情緒、心の動きなどにもオノマ

トペがたくさんあります。先程も言いました通り、日本語の『オノマ

トペ(擬声語)辞典』の中には、4500語の擬音語・擬態語が載っ

ているそうです。


どっどど どどうど どどうど どどう 

 どっどど どどうど どどうど どどう 


これは、賢治の「風の又三郎」が、谷川の岸の小さな学校に転校して

きた時と、そして、お父さんの都合でひと月もしないうちに転校して

行った時に吹いた風です。これは音ですので擬音語ですが、不思議と

得体の知れない雰囲気を醸し出していますね。

とすると擬態語のようにも思いますね。

風の又三郎こと高田三郎は、ひと月もしないうちに転向していきます

からね。子供たちにとっては、不思議な又三郎ですからね。

波が激しい時は「ど」を使いますね。怒涛といいますね。

「どどう」という激しい波の音。でも風は、ヒューヒューから

ピューピューから、そしてビュービューですが、

「ドッドド」を使うのは恐らく賢治の風の又三郎だけでしょうね。



 ゆあーん ゆよーん ゆやゆよーん


これ、なんだか解ります?

テント張りのサーカス小屋の空中ブランコの揺れる様子なんです。

中也の詩「サーカス」の一節です。


 頭逆さに手を垂れて

   汚れ木綿の屋蓋のもと

 ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん


擬音ではなく擬態語ですね。

とはいうものの、私は擬態語にも音声が存在するのでは、

と思っています。身振りなどでも、音がしているはずです。

「聴覚が鋭ければ」空気の振動や筋肉の動きも聞き取れるはずです。

「のそのそ」「ニッコリ」「こっそり」「ジロジロ」等がありますね。

これらは、いかにもそれらしい音がしている、のではないでしょうか?

「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」は、空中ブランコの揺れる様子

ですが、私は擬態語ではなく擬音語と思っています。

明らかに空気の振動から聞こえてくる音と思います。

 

 「日本語の『オノマトペ(擬声語)辞典』の4500語の擬音語・

擬態語の中には、虫の音もあります。


「ちんちろちんちろ ちんちろりん」「りんりんりんりん りいんりん」

「きりきり、がちやがちや、すいっちょん」。 マツムシ、スズムシ、

キリギリス、クツワムシなどの鳴き声です。これらは秋の虫の音ですが、

夏にはいろんなセミの鳴き声もあります。

それなのになぜ欧米には「虫の音」はないのでしょうか?

良く調べたら「虫の音」が聞こえるのは、日本人とポリネシア人だけ

だそうです。本当なんでしょうか?私たち日本人は信じられませんね。

長月(9月)の虫の音は、すごく趣がありますね。

外国では、これらの虫は何と鳴くのでしょうか?

外国では全て「騒音」の一語に尽きるそうです。味気ないですね。


  だから、日本の『オノマトペ辞典』の

   語彙の数の多さに驚嘆するんでしょうね。



            葉月太一でした。 


      






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オノマトペ「出しっこ」の遊びはいかがですか?

その方法は、それぞれ、皆さんでで考えてみましょう。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 幼女作家「幼女がジャンプする様子。ぴょん」 [一言] 擬音語というのは奥が深すぎるのだけれども、使いこなせれば、これ以上ないほどハマる気がします。 お餅はどうかんがえてもうにょーんだし、…
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