水の中のエルトニア 水の中の魚
闇に飲まれたオッドアイの瞳 金の髪のエルトニア姫
彼女は 気がつくと 水の中にふわりと浮かんでいた そして出会ったのは 白銀の髪をした
美しき女ケンタウロス・・レグルス
ちゃぽん・・水の音
ぼんやりとした意識の中でエイルは思った
「あれ?僕どうしたのかな?
なんだか水の中にいるみたい・・。
浮いている・・?」
「気持ちがいい」
目をゆっくりと開ける
水は心地よく 満ちたりた気持ちさえ・・してくる。
向こう岸は浅く
その浅い水面をかきわけて
バシヤ!バシヤ!と
霧の向こうから 白い馬が現れた・・。
いや、馬では、なかった
それは半人半馬。
白銀の髪の少し筋肉質で 大柄な美しい女
「白の国の姫
お目覚めか?」
優しく微笑み笑う・・。
「我が名はレグルス
白の王国に仕えし一族の一人 そなたの味方」
エイルの浮かんでる場所は深く・・馬の下半身が半分近く水の中である
水に浮かんだままエイルは話かける
「貴方は
なんだか変 いえ、そうじやないの
まるで夢の中の・・
伝説の不思議な夢の守り人みたい」
「伝説か・・
では、遠い遠い砂漠の異国
大昔の伝説の話をしてやろう・・。
オシリス神は・・
オシリスの神は、セト神に
殺され、バラバラにされ 川に流された。
だが 妻であるイシス女神が
バラバラになった身体を集め、つなぎ合わせて
完全ではなかったものの 生き返らせた・・。」
「良いか、落ち着いて聞け
姫は生きてる・・
だが、宝石箱の魔力は
白の姫 そなたをバラバラにした・・。」
!
お前はバラバラになった自分自身を一つづ
集めるのだ・・。」
「心配するな・・お前を愛する者達が
お前を守り、
バラバラになったお前を集めてくれる・・。
それから、もう一つ
次に会う私は
過去の私・・そなたを知らない・・
そして時に敵かも知れない だが・・あまり気にするな」
「それから もう一つ
大事な事だ! 必ず 彼らはお前を見つけだす」
「黒の王と可愛いわん子だ そなたを守る」
「そう、どんな姿でも大丈夫 元の姿に戻れる」
今度はいきなり!エイルの顔を見ながら 突然に大笑いした!
「目を覚ましたら 大急ぎで 逃げる事!」
「良いか!」
「急がねば魚の餌になるぞ!」
「良いな!」
言葉じりに なおも笑いを堪えながら 白銀の髪のケンタウロス
レグルスは言った
言葉じりに
なおも笑いを堪えながら
しっかり、しっかりと
念をおされる
奇妙な助言、アドバイスに悩みつつ
今度は本当にゆっくりと
目を覚ます・・。
場面変わり
螺旋階段のアーシュは・・
「エイルが・・バラバラに?」
うなずく少女・・。
目を見開き パチクリとまばたき・・
あれ? ここって
水の中・・
ん! 手がお魚のヒレになっている
足も金魚というよりベタみたいなヒレ
赤い様々な色が混ざっりあった綺麗な色のグラデーション
大きさは かなり大きめに コイかタイ
・・・でええぇ!
お姫様らしからぬ悲鳴が上がる!
お・さ・か・な・・・に
お魚な^^^^ 私!!
(お魚になった わ・た・し・・)
き・ぎゃあああう!うひゃあああああwwww
今少しお姫様らしからぬ悲鳴!
そうして・・先程の夢を思い出す
夢の中の白銀の髪のケンタウロス 半人半馬の女性の話を思いだす
心配するな 必ず元の姿に戻れると・・
そして
そうだ! 大急ぎで・・
逃げろ???
そう、彼女・・白銀の髪のケンタウロスは言っていた?
暗い暗い水の底から
奇妙な寒気のする気配・・殺気??
恐る恐る・・ゆっーくり
振り返る
ギラン!光る瞳に巨大な魚が魚()<<が
大きな口を開け
鋭い無数の牙が今にもエイルを襲うべく白く光る
ぎ、ぎ、ぎ ぎゃあああ ひあぁ!
ダッシュで バシャバシャバシャバシャ
回転するかのごとく 華麗な見事なヒレさばき!
お魚になったばかりにしては上手にヒレを使いこなす
お姫様のエイルであった・・
がんばって!ニヤン
食べられるよんニヤン!
あと・・ばらばらになった お姫さまの身体?を捜すニャん!
わん子さんね・・
巨大なお魚さんに食べられるかもニャン
と誰かの声
誰?
このままでは ワン子さんより 先に食べられるううう!!
(なぜに 知っているの?ワン)
ワン子さああああん! お魚のお腹で待ってるねえええええ!!!!
アーシュによろしくううううwwwww
重複投稿してます