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白銀のケンタウロス  作者: ののみやゆい・高里(たかざと)まゆ・寺田まゆみ 他PNあります
時の輪 時の向こう・終わりの始まり・・始まりの終わり・・
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黒の世界 帰還

黒の世界・・そして帰還



静かだ・・・そう思いながらアーシュは瞳を開けた・・。

エイルの肉体の一つ・・宝玉に変化するはずだった・・エイルの分身


いや・・エイルの分身と思われた白いネコ・・。

白いネコは・・ゆっくりと少女の形を取る・・そこに立っているのは


ネコの耳を持ち 古代の歴史に彩られた地

その古代の衣装を纏った少女・・。


あたりは一面の闇・・黒の世界・・。


ネコ耳の彼女は アーシュの元に一歩一歩・・近づいてくる


彼女が歩むたびに・・黒い地面は・・いや水音がした


・・黒い水は

輝いて金色の波紋に変わり・・

キラキラ輝きながら光の雫を放ちながら


静かにまた元の黒の水に変わる・・。


「あたりが暗いから・・綺麗な透明な水なのに・・黒く見えるの・・」

そう呟く少女・・。


「ここは・・時間の川・・

時の海辺・・

過去に置いてきたものたちが落ちてる場所ね・・


アーシュさん・・

その手に握り締めたレグルスのかけら・・

レグルスの骨を見せて・・」


自分の握りしめてるものに気がつき


その手を開くと・・そこにあったのは・・最初にオルゴールに入っていたもの


白い骨のかけら・・それと同じものであった・・・。


「私は・・レグルスが好きだったの・・私は・・ケンタウロス族を見守る

神々の一人・・・。


本当なら・・歴史を多少捻じ曲げても・・彼女を助けて天寿をまっとうさせて

あげたかった・・・。



ほんの少し歴史が変わったけれど・・たいした影響ではない・・

問題もない・・」

一人言のように呟く女・・・。



「彼女は大事な友人を守る事を選択してしまった・・。」

「いつも・・時間を巻き戻してあげても何度も同じ事を繰り返すの 

仕方のない人・・。」ため息一つ・・。

あのオルゴールが・・水に半分沈んだ状態でアーシュの足元にあった・・


「そう言えば・・レグルスの唱えてたあの呪文は一体なんだ?


あの呪文のせいで・・レグルスは・・・こんな姿に・・」

白い骨を見つめるアーシュ


「あれは時間の呪文・・・ほんの少し時間をまき戻す呪文なの・・


別の・・本当の時間に肉体が存在する者たち・・・つまり

今の貴方のように・・本来あるべき時間でない場所に存在する人達以外が

唱えたなら・・」


「本来の時間にある者が唱えると・・時間の波が襲ってきて その肉体を消し去ってしまうものなの

・・・レグルスは」 


「実はあの時リアンは死んでいたの・・」


「ほんの少しだけ・・彼の肉体の時間を戻して・・彼を生き返らせ・・助けたの・・」


「無理な禁じられた呪文の為に・・レグルスは・・」

涙がこぼれる少女・・。


時々・・時間の波の中に砕け散ったレグルスの「心のかけら」

・・ほんの一部が現れて・・彼女はつかの間・・蘇るわ・・・

楽しいおしゃべりをするの


でも 「かけら」だから・・すぐに幻のように消えてしまう


「! その話だと・・俺がその呪文を唱えても 

本来の肉体の時間とはここは違う場所だからレグルスみたいに粉々になる事はないよな?」 


少女に確認するアーシュ


うなずく少女・・「どうする気?」


「・・その話だと・・リアンの腕が戻らなかったあたり・・完全に戻るのは

無理かも知れないが・・・んーーー全然無理かもな・・まあいいや


粉々になる事もないらしいし・・ま!やってみるか・・!」

骨のかけらを見つめ・・・




それから オルゴールを開き・・骨を握り締めて

レグルスが唱えていた呪文の文句を思い出しながら

同じく詠唱するアーシュラン・・。


白銀色の光に包まれた・・・そして・・・



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