陰謀・オルゴールの中の骨の意味、そして時の輪のはじまり
「よお!起きたか?我が婚約者殿!」レグルスのその言葉に
思い切り・・・嫌な顔をするアーシュ。
「悪いが・・建前上・・私の名(迷)演技?にあわせてくれよ!」
もっと!嫌な顔をするアーシュさん
レグルスさんは苦笑して・・それから・・
「悪いがこれから大きな仕事があってな
出かけて来る・・・。」
「?・・・難しい仕事なのか?」
「そうか レグルス お前 白の国の兵士だったな
戦い・・戦いの作戦なのか?」 「ま!そうだ・・。」
「・・少し様子が変だ・・分の悪い戦いなのか?」
「まったく、ふっふふ・・」笑いながらレグルスは
「よく分かるな マイ・ダーリン♪」
「一応生きて帰れる・・はずなんだが、どうも嫌な気がする・・。
私は残っても良かっただが・・強制命令を受けたリアン殿が心配でな・・
一緒に行く事にした・・。」
「リアン殿は 異母兄弟や大臣に疎まれてる・・少々心配なんだ」
「・・・・」黙って聞いてるアーシュ
「では・・またな・・。無事に時間の旅を済ませられるように祈ってる・・。
また、無事に会えたら・・ぜひ・・美味い料理をご馳走してくれよ・・。」
扉を出てゆくレグルス
それを見送るアーシュラン・・。
しばらく・・じっ、・見送っていたが・・何かが・・脳裏に奇妙な予感が走る
!まさか・・ベッドから飛び降り 後を追う
オルゴールの中に最初にあったもの・・・そう!
初めて、この時間の旅の始まりで
奇妙な螺旋階段で会った時にレグルスは言った
「これは・・私の骨・・」だと
「なんか・・変ですワン! いつもなら、オルゴールが光って
エイルさんの肉体が変化した動物?が宝珠に変化するのですが・・ワン?」
「?? この子・・このネコさんが変化を嫌がってる?」
「え!そうなんですか?ワン?」
「どうして?なんで???この子は僕の一部・・」
「本当なら元に戻りたい・・真っ先にそう思うはずなのに」
ネコは暴れてワン子の腕から逃げ出して・・また王宮へ
慌てて後を追いかけるワン子達
王宮の外壁を伝い ネコを追いかけて走るワン子!
あれ!ふと横を見ると・・
門から軍隊が出てゆきます・・ワン!
あ!あれ!鎧のケンタウロスさん レグルスさんみたい☆
あああ、行っちゃた・・ワン
もしかして・・鎧をきっちり身に着けてたしリアンさんも・・あの中にいるかも・・。
「どうしたの?わん子さん 何を見てるの? あ!」
「ハッ!いけない にゃん子さん ねこさん!!待って・・!ワンワン!」
おかしいな・・ワン
そうだ!まるで・・!このネコさん
このネコさんは・・・
「見失ったワン・・」 「どうしよう・・ワン子さん・・・。」
「エイルさん・・ワン☆ 僕 あのネコさんがいる所分かりました!」
ギイイ! 「うん そう!ここがリアン兄さんのお部屋だよ☆ ワン子さん
エイルさんに案内されて・僕らはリアンさんのお部屋に来ましたワン!」
「ねえ!ここにネコがいるの?ワン子さん」
きょろきょろするエイルさん
「間違いありません! ネコさんは リアンさんにとても・・なついてましたワン
リアンさんに会った あの後・・追いかけるように・・逃げ出しましたワンワン☆」
「確かにそうだね・・ でも どうして? 僕の一部なのに 元に戻らないのかな?
そりゃ・・リアン兄さんは 温和で優しくて・・
小さい頃からずっと仲良しだったから、兄さんの事は大好きだけど・・?」
「・・・!
エイルさん ねこさんは・・エイルさんの一部・・ですよね☆ワンワン」
「・・・うん・・そうだけど?」
「子供時代のエイルさんに、あの時・・精神体のエイルさんは どうしても
もう一度・・小さなエイルさんとアーシュさんを会わせたかった・・そう言った。
今、気がついたですが、もしかして・・エイルさん・・。
何か 過去の出来事でリアンさんに対して すごく・・気になる事ありませんか?」
「ネコさんはエイルさんの一部・・・
ネコさんはリアンさんに会いたかったか・・あるいは
たとえば・・リアンさんに何か伝えたかった事があったかも・・。」
「え?」 「そうですワン!例えば、伝えたい事・・」
伝えたい・・事?・・・。
にやーーん!白いねこが鳴く
「あ!やっぱり そこにいた!」
ネコはリアンさんの楽器のすぐにいたポンとテーブルに上がりリアンさんの琴に
自分の身体をすりすり・・とさせる
ポロオーン・・琴の弦に触れ音が鳴る・・。
琴・・楽器・・楽器・・・そうだ! 右手 演奏する兄さんの右手!右腕!
失われた右の腕!
「・・・兄さま? リアン兄さま?」
「え! リアンさんなら、甲冑を身につけて、皆さんと城外へ出られましたワン?」
・・・!そうだ! 今日,この時だった
「ああ! 兄さん!リアン兄さまあ!!」まっ青になり 絶叫するエイル




