森の木陰
こちらは森の中・・ワン子は大変だった・・ワン
「き!きやああ!大蛇です! いえ!間違いました 15メートルはあろうかと!
巨大なミミズさんでーす!アーシュさんワンワン!助けて!!
絡んで大変なんです!」
ざくっ! 魔法の剣で一刀両断にするアーシュ 「大丈夫か?ワン子」
「はい!有難うですワン!」「あのアーシュさん顔色が悪いです。ワンワン」
「ああ、少し・・だるい・・」息をつくアーシュ
「向こうの木蔭で 傷を見てみましょう・・ワンワン!」
木蔭で皮袋を見ると・・新しい包帯や怪我の薬が入っていましたワンワン
レグウスさんからもらった薬は もうなくなってたのにワン!
あ! あれ!これ!サンドウッチと綺麗な水の入ったビン・・それと桃のジュースだ!
ちゃんと小さなカップまである!
「少し食べませんか?ワン」黙ってうなずくとサンドウッチを口にほおばる
・・・が あまり食欲がないのか 半分も食べてませんワン
薬をしみこませた布をあて せっせと包帯を巻く
「水です・・ワン この薬飲んでくださいね。あ!ジュース・・飲みますか?
ワン!」
うなずきカップについだジュースを飲む
「林檎・・りんご・・それとも林檎のジュースがないか?ワン子・・」
ぽっんと呟くアーシュさん
「え!林檎ですか・・」皮袋を見る・・ワン子
「え!すごい!林檎も林檎ジュースも入ってます・・。
まずは林檎ジュースですワン!どうぞ!」林檎ジュースを半分ほど飲むと・・目を閉じて・・
木にもたれかけて・・そのまま静かな寝息をたてて寝入ってしまうアーシュ
ああ!風邪ひいてしまいます!ワン☆
皮袋を見てみると
お!なんと薄い生地のちいさめの毛布・・入ってますワン☆
起こさないように、そおっと毛布をかけるワン子・・。
枕か・・枕代わりになる大きめのタオルとか・・ないかな?ワン
ごそごそ・・皮袋を見るワン子
あ!皮袋の中の大きめのタオル二枚発見! 早速巻いて枕代わりにして・・と
「アーシュさん・・」小さく呼びかけてみる
眠り込んでいるアーシュ・・。
タオルの一枚をすぐ傍にひき・・枕代わりの巻いたタオルをその上に置く
アーシュの身体をずらして・・そっおおとタオルの上へ・・
少し頭を持ち上げ・・タオルで代用した枕をちゃんと・・頭の下に
それに毛布をもう一度 身体にかけ直す・・ワン!
しばらくして「・・・ワン子さん・・」と呼びかける声
振り返ると・・光に包まれた精神体のエイルさんが立っていた
「エイルさん!会えて良かったですワン!
ところで此処はどこかご存知ですか?ワン」
「此処は・・私たちがいる本当の時間より・・2,3年前・・かな
もうすぐ、数ヵ月後に・・白の国の都に北の巨人族の軍隊が襲いかかって来るの
ここは、白の国の都近くの森の中だよ・・・。」
「アーシュ・・大丈夫?」心配そうに覗き込むエイルさん・・。
「先程よりは顔色がいいですが本当はお医者さんに見せた方が・・。ワン。」




