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白銀のケンタウロス  作者: ののみやゆい・高里(たかざと)まゆ・寺田まゆみ 他PNあります
過去と未来の戦の輪舞
26/44

可愛いフェアリー亭・ごはんタイム♡

ゆっくりと顔をレグルスさんに向けて、暗黒大魔王のような、ものすごい表情で睨み付けてますワン

「・・こら!馬女!

小さなエイルが起きるだろうが!

その口を縫いつけられたくなかったら 少し黙れ 馬女!」 


「なんだとお! また水竜を召還して 地の底深く沈めてやろうか!ガキ!」


「ここで・・? 湖でない・・召還に必要な大量の水がない

ここでやれるもんならやってみな!デカ馬女」


「駄目です!ワンワン 宿屋で騒がない! 

アーシュさんは今・姿を隠さないとまずいでしょ!」 


「それに今 一緒に仲良く(?)いるところを

見られたら・レグルスさんもまずいじゃないですか?」

 エイルさんを城から連れ出したのはレグルスさんだし・・だしワン


ワン子のダメ押しに 思わず口をつむぐ ご一同様


「まさか、わん子に諭されるとは・・」「ああ・・」(汗)。


「ふうう・・」

ため息をついて、アーシュさんは一言

「ワン子付き合え。

 レグルス 数十年前の約束を今 はたしてやるよ」


「どうする気だ?」 

「何かうまい理由をつけて 店の奥の厨房を借りる」

 「材料も調達してと


まあ、アカアカとかの材料はないが・・

何か美味いもん作ってやる。」


アーシュさんは残り物で それは美味い料理を沢山沢山

つくりましたワンワン☆


白身魚のカレー風味 野菜のポタージュ ジャガイモの冷たいスープ。


魚の入ったリゾットに 鳥肉のグラタン ぴり辛のタラモサラダ


グレープフルーツにオレンジ 林檎などの果実を細かく刻んだものソースにあえたサラダ

トマトと挽肉のソースのパスタ


スコッチエッグというゆで卵に挽肉を包んで油で揚げたもの


ジャガイモを使ったシェパードパイ

東洋風の挽肉の饅頭に こちらも東洋風の料理で鶏肉を丸ごと使う料理で 

肉の中にもち米や栗 赤いクコの実をつめてコトコト 

薄めの味のスープで煮込んだ料理


なんでもサムゲタンというそうです・・ワン


甘く煮込んだ果実入りのクレープ チョコムース。 

ミントとレモンと蜂蜜入りのゼリ

店にあった 紅い果実のお酒を部屋に運びこむ・・。


「う・・うまい!うまいぞ!!! 

はあ、あいつらにも食べさせてやりたかった・・」

あまりの美味しさに涙目モードのレグルスさん


料理の素晴らしさに店の主人は関心しまして 


そこで、口止めをかねて・・


(なにせ・・アーシュさんはその黒髪などの特徴から、すぐ隣国の黒の国の人間とわかる・・)


もっとも 宿屋のご主人達や承認は 仕事の関係で、黒の国との取引が多いので

そこまで心配もないですがワン

薬草など黒の国でないと手に入らないものも多いとかワン

急病人が出た時に薬草とかが宿で必要だそうでワン



アーシュさんは この酒場兼宿屋の主人はじめスタッフ全部・・

皆さんの分まで作り 更にレシピを渡したそうです・・。


しかし本当に姿を見られて大丈夫なんだろうか?

まあ・もう一人のアーシュさんは

既に国境近くまで移動していて、そこで騒ぎになってるので・・


(以前エイルさんから聞いたアーシュさんの話)

微妙だが、大丈夫そうだ・・ワン。


カゴにお弁当やらお菓子をつめてるアーシュさん・・。


「え!小さなエイルさんの分ですか?ワン」


「レグルス 

エイルに渡してくれるか?」

ご飯を食べてて

現在 幸せモードでうなずくレグルス・・。


心配そうに 「つまみ食いしないでくれよ・・。」

ホクホクと幸せモードのレグルスさんがうなずく。


「大丈夫かなワン」「大丈夫か?」 不安そうなアーシュさん


「あれ・・アーシュさん 少し疲れたですか?ワン

なんか顔色が悪くて、息が荒いです。ワン」

「少しな・・ 悪いが包帯を交換するから手伝ってくれ」

服を脱ぐアーシュさん

うわああ! その怪我は!!

わき腹に巻かれた包帯に血が滲んでます・・。


「骨の野原でやられた傷が思ったより・・治りが悪くてね」

「医者に見せなくていいですか!ワン」


「さすがに今 この世界では、ちょっとそれは・・まずいな」

ため息をつくアーシュさん


「!」今度はレグルスさん 黙って近くに来て アーシュさんの傷を見る

それから自分の持ち物・・小さなポーチから薬を取り出し

包帯の一部を切り取り 薬を含ませ・・傷口にあてる・・。


「っつう!・・」 小さなうめき声がアーシュさんの口から漏れる・・。

「・・そんな怪我をしてるなら無理をしなくていいものを・・


身体を大事にする事だ。


ちゃんと薬だけでも塗って

多分・・軽めの毒が刃に塗ってあったか、

毒の牙をもつ獣にやられたんだろう・・。ほら、この薬 解毒薬 これを飲め」


「本当は少し身体がだるかったはずだが

さては無理をしてたな・・。」


「礼はいいぞ♪・・先程のご馳走は すごく美味かった」

「助かった・・有難うレグルス・・。」


「ふふふ、なんだ!照れるじゃないか! 二人とも少し眠れ

明日の朝一番で迎えに来る・・。

大丈夫とは思うが早めに移動したほうが無難だろう

それに時間の扉のありそうな場所に心あたりがある・・。」


レグルスさんは ワン子に先程の塗り薬と飲み薬を手渡し

ひょいと・・眠ってるエイルさんと先程のお弁当とかお菓子が入ったカゴを

手に取る・・。エイルさんを背に乗せて カゴは片手に持ち

軽く手を振り 部屋から出てお城に戻ってゆきましたワン




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