白骨の野原の闘い
再び舞台はアーシュ達の地底湖へ
バシャン!「う うう・・えらい目にあったワンワン」
ケンタウロスさん達の猛攻から逃れ湖に落ちて 湖の向こう側に辿りつきましたワン!
「ぴゅ!ぴゅ!」あ!お魚さんことお魚に変身中のエイルさんが何かを訴えてる。
「大丈夫ですか?ワン え!何!何!」
「あ!アーシュさんが 大変だワンワン!」
ケンタウロス達と争い湖に落ちてしまったワン子達
アーシュさんは気を失っている「しっかりするワンワン!お願い!目を開けて!」
泣き叫ぶワン子ピクリとも動いてくれないアーシュ
「アーシュさん!」「ピューピュー!」お魚に変身中のエイルさん
「・・・・あの馬女・・」ボソッとアーシュうっすらと瞳を開き呟く
「完全に殺すつもりで 大技くりだしやがって!
しかも!苦手な水竜を三匹も召喚されたら やりようがない・・」
「大丈夫ですか!ワンワン」
「なんとか・・な エイルも」
「お前(ワン子)も無事だな」アーシュはうっすらと微笑み
「しかし・・ここは不味いな・・」
「へ!」「骨の山だ・・」
「げえええ!」「え!骨!ってワンワン!」
「小さな岩か砂と思ったら 一面 骨です ワンワン」
見渡すと回り一面に白く広がっているのは白い石でなく白い骨
・・ここは洞窟の中の白い骨の野原
「こ・・怖いです!」(>_<)(ToT)
「き・き・きゃああ!」(ToT)
ここは・・洞窟の中の白い骨の広がる 果てしなく広がる場所
静まりかえり闇が広がるワンワン!「怖いワン」(T_T)
「さて・どうするかな?」人ごとのように呟く アーシュさん
「落ち着つけよ・・ 今の所 皆 無事だ」
その時だった エイルさんとオルゴールが 白く光はじめたそんな中!
なんと お魚に変身中のお姫様のエイルさんが光りだしましたワン!
人型を取る・・
そこには再び 白く光るエイルさんが立っていた。
洞窟の中の白い野原、白い骨の山を踏みしめながら
ワン子とアーシュさんは歩いてますワンワン!
メキメキと音します(T_T)怖いです(ToT)
アーシュさん平然と遠慮なく・・歩いてます「ん!」
「え!どうしました」「なんだレイスか」平然と歩きながら一言
「レイスって!」「ほら・あの白いふわふわしてる奴」
「平気なんですか!」
「たかが浮遊霊の一種だな まあ 気にするな ワン子」
「気にしますワン!」
「ほら騒ぐから 近く来たぞワン子♪」
「嬉しそうに言わないでくださいワン」
(ToT)きやああ!
ワンワンワン!(ToT)
「レイスです 白いお化けさんです!」
「楽しいか?ワン子♪」
「い・意地悪ですかぁワン」
「魔法使いの弟子のくせに 怖がりだなワン子」
白骨だらけの洞窟でレイスという生気を吸うお化けに襲われ中ですワン(>_<)
どうしよう!!ワン
「お!来た来た♪」
「だから嬉しそうに言わないでくださいワンワン!き・きゃああ!」
「レイスが触れましたうっ、エネルギーを吸い取られた・・クラクラしますワン!」
「ワン子、魔法は使えないのか?」
自分に来る分に関しては炎の魔法で消し去ってしまうアーシュさん。
「ま・魔法ですかワン?そうだワン」
「やるワン!」ワン子は怪しげな魔法の呪文を唱えたドカン☆
すざまじい音ともに上から落ちて来たのは
巨大で可愛いネコ肉球つきのネコの手のオモチャ
「あれは、巨大ネコでもいれば 玉取りするかもな」
悟ったかのごとく静かに呟くアーシュさん思わず泣きそうなワン子
「ん!・・泣くなよ別にお前が役立たず・・なんて言わないから!」
「今!言ったじゃないですか!ワンワン!」
「あ・騒ぐから増えた」
「レイスの大群ですぅ!」
「ほーら・怖い怖いぞぉ♪ワン子」と嬉しそうに言うアーシュさん
本当に楽しそう「うぅぇーん!ひどいワンワン!」
「落ち着つけてば何か有効な魔法を唱えみろワン子」
ワン子は頑張って、怪しげな召還魔法を唱えてみた☆
白い骨だらけの洞窟でレイスという白いお化けに襲われます ワン
「あぁぁぁ!これも違うワン!」
次々と現れる意味不明な巨大なボールに巨大なウサギ・・
「召喚魔法は得意なのか?ワン子」
「そうでもないですワンワン!」
「この場合 浄化の魔法か浄化の使える使い魔でも召喚出来ないのか?ワン子」
「あぅぅワンワン(涙)
ところでアーシュさん手代ってくれないのは僕の勉強の為ですか?ワン」
「いや!単に面倒くさいだけ」と・・正直な正直すぎるアーシュさんの一言
あ・ワン子 いじけた。
あ・ワン子 またレイスからダメージ!
見かねて炎の魔法で レイスを消すアーシュ
「こら・こら いじけるなよワン子 魔法使いの端くれなんだから がんばれ」
と優しく諭すアーシュ
「分かりました!やります!ワン!」
わん子の怪しげな呪文そして「いでよ!ツボおお!」
ボン!
現れたのは一軒家程の大きさの巨大なツボ..ツボ?」
怪訝な顔をするアーシュ
「ツボですワン」
はりきって答えるわん子
ツボはまるで掃除機のように・・
まるで嵐のごとくすざまじい強風でレイス達を次々と吸い込んだ・・。
ごおおお~ん!
「!きやあああ!」
今度はワン子やアーシュも吸い込まれそうになる
慌てて呪文を唱えアーシュは
魔法の剣を創りだし、それを大地に刺し片手でその魔法の剣を握りしめ
もう片方の手で吹き飛ばされそうなワン子を掴まえる!
強風に対抗して力を込めアーシュの腕の筋肉が盛りあがる
「この馬鹿ワン子!後でしめる! 覚悟しろ!」
メキ・・メキ・・ツボが巨大で強力な掃除機のごとく 嵐モードになっていた
その時離れた場所で 大きな大きな骨達が ゆっくりと動きはじめていた。
片手で今にも吹き飛ばされそうなワン子を捕まえてた。
たく! この・このバカワン子!
それにしてもこのツボ!どうやって 叩き壊すか?このままだと 吸い込まれて・・・
ワン子の魔法に俺がやられる・・?
眉をひそめ、思わず心の中で苦笑する。
両方の手が塞がってると呪文も限られてしまうし
せめて片手だけでも使えれば!何か呪文は・・!
何か・・「ワン子 悪いが・見捨てて手を離しても・・」
と言いかけて泣きそうな・・
泣きそうな・哀れを誘う わん子の表情を見て言葉も飲み込む・・。
後は あの大呪文か
・・この手の大呪文は体力の消耗が激しいし
多分・・ワン子に俺の正体ばれるよな・・
多分ゆっくりとアーシュは魔法の言葉をつむぐ・・
瞳は薄らっと閉じられ朱い光を放っていた。
「・・大地の守護者たる太古よりありし者
地に眠りし大地の竜よ・・我が呼びかけに答えたまえ我が名は・・」
アーシュの呪文の途中でバギンと!
もの凄い大きな音がして嵐のような大きな風は止まった。
顔を上げて、目を見開き「あ、やば」ポッリと漏れた言葉
「げ!まずい!まずいですアーシュさんワン!ワン!」とワン子
「囲まれた・・な」と冷や汗とともにアーシュは呟く
そこには 穴が空きツボが壊れ転がっていたそして・・
ツボを壊した張本人 大きな巨大な骨の恐竜が数匹
それにレイスの大群も 再び 群がって来る!
最初はレイスの大群が攻めてきたワン
白い骨だらけの洞窟
レイスという白いお化けを倒す為に
レイスを吸い込む巨大なツボを召喚した 魔法使いの弟子のワン子・・。
が・・巨大な掃除機のようなツボは
仲間のアーシュさんもろとも
強力な嵐の力?でツボに吸いすいこまれそうになり
そして 今度は 骨の怪物たちが襲ってきたですワンワン
「きやあああ!ワンワン」
ワン子!「いでよ巨大ボール!」
巨大ボールを召還して 投げつけるが、アーシュさんのほうへ投げつけてしまう
「・・」ササッっと よけるアーシュ
そして遠慮なく風の魔法で ワン子に投げ返す
ぎゃふん!下敷きになるワン子
「まったく手間のかかるワン子だ」
「何言ってですかあああ!ワン」
「アーシュさん
貴方が巨大ボールを僕にぶつけて僕が巨大ボールの下敷きになったでしょうかがあ!ワン」
「何言ってる・・ワン子
お前が巨大ボールを召還して 、俺にぶつけただろうが、だから魔法で投げ返しただけだ」
「ぶ、ぶつけてません! 避けたでしょう!!」
なんとか 巨大なボールから抜け出すワン子
「あ、レイス・・」とぽっんとつぶやくアーシュさん
「きあああああ!きやああああ!」
「大変 あんなに大量のレイスに生気を吸われたら身が持ちません!!」
「レイスにもてもて♪だな!ワン子」なんだか嬉しそうなアーシュさん
「アーシュさああああん!」涙目モードのワン子
「このままほって置いてお仕置きと言いたいが・・・楽しみは後にとっておく」
にやり~と本当に いやなーな感じで笑うと
「炎! そして 炎の大蛇!!」アーシュさんの魔法の言葉にレイスは炎で消され
大蛇を思わせる大きな細長い紐状態の炎が 次々とレイスに絡まり消し去ってゆく
「ワン子! 大地にでかい穴を作れるか?」
「え?落とし穴ですかワン」
「よく理解してるな 俺まで落とすなよ」わん子は次から次に魔法で落とし穴を作り
落とし穴に アーシュさんは飛び跳ねして誘導しては、骨の恐竜をたたき落としてる
あ 手をついて腰を低くして手の平を軸にくるん!
と横に一回転小さめの骨の恐竜は足を引っ掛けられて こけました!
あああ、そのまま 落とし穴にドボンどうにか倒しましたワンワン!
と安心してましたらカチリ・・
骨がより集まり、そして 骨はより集まり それは巨大な人型の姿をとった
巨大な手が まるで、うるさいハエか蚊でも潰そうとするかのごとく迫ってきます
「危ない!」ワン子を片手でがっしりと 捕まえると
アーシュさんは ジャンプして避けました「助かりましたワンワン」
今度は後ろから かっかっ!と音がして 振り掛けると
骨の馬が襲ってきました!
「きや!きやああ!」
「ワン子!」
ワン子を助けようと 再び手を伸ばしたアーシュさんザクリ!
牛程の大きさの獣の形、骨の獣の牙が アーシュさんの腕を貫いた。
「ぐっ・・つ」アーシュの口から低くうめくような小さな声
今度は向こう側から 骨の馬に乗った骸骨が、槍を構えアーシュさんを狙う!
「アーシュさん!」
今度は 骨の巨人が僕、ワン子を捕らえたワン!「わ!わん!」
アーシュさんのわき腹に槍が かする!!
「アーシュさん!」
「くっ!」アーシュさん 痛みをこらえつつ
魔法の剣で 骨の馬と骨の戦士を砕く
こちらを見て 魔法の剣を投げ 剣があたり
わん子を握る骨の巨人の指先が砕けた!
助けるはずが・・しかし 勢いがつき
ばしゅ~ん!
ワン子は 勢いよく空へと投げ出された
「あああ・・・きやああああ! お星さまになってしまいました!
アーシュさんんおたっしゃでええええ?!!!!! 」
きらん
ワン子は・・そのまま何処か遠くに投げ飛ばされてしまいました




